
第一話
トラ騒動
なんか外が騒がしい…
まだ深夜なのに、いつもおとなしいあの犬があんなに鳴くなんて…
どうした?
なにがあった?
ウチの家に塀や柵などといったものはない…
なのでよく野生のイノシシが入り込み、母の家庭菜園を荒らして行く。
もっともイノシシ程度なら我が家の番犬イングリッシュセッター『ポーラ』の一睨みで山へ帰っていくものなんだが、そのポーラがこんなに鳴くなんて尋常ではない
なにかが起きている!?
ボクは玄関にいつも立てかけてある木刀を手に慎重に庭に出た。
玄関のドアを開けた瞬間、さらにポーラの鳴き声が強くなる。
目を凝らして見るとポーラは鼻を地面に擦り付けるくらい低い姿勢で目の前の生き物を威嚇している…
なんだ…アレは…大きい…
イノシシなどでは到底…ない。
獣臭…それも人間のボクの鼻にも感じるほどの濃い獣臭…
暗闇でよくわからないが、その生き物は明らかに四足歩行の…ネコ科の大型獣…
徐々に闇に目が慣れるにしたがい、その輪郭がはっきり見て取れる…
コレは…トラ!?
なぜこんなものが…
恐怖…人ではなく動物として感じる純粋なる恐怖…
逃げ…なきゃ…
その瞬間、手からチカラが抜け木刀が滑り落ちる、カラン と言う乾いた音と共に、止まった時間が流れ始める。
その音に反応するように、音もなく跳躍するトラ…
その着地方向は…ボク!?
飛び込んでくるトラと目が合った瞬間に身体が硬直する…
う、動け…動け…ボクの身体…
必死に動こうとすればするほど動けない…
ヤバい…やられる…
その瞬間、目の前に大きな影が立ちふさがり、
ガツン
重たいもので重たいものを叩く音!!
目を凝らせば、目の前には見慣れた背中…
と、父さん…
ウチの空手道場『無明館』館長の父さんは、手に重たい鋼鉄製の錫杖を持ち、鬼の形相でボクの前に立ち塞がり、トラを威圧している。
あの錫杖は素振り用の特注品で、たしか10kg近くあるのを、あんなに軽々と振るなんて…
父さんは錫杖を振り回す。
この重くて取り回しにくい武器を、重力と遠心力を上手く使って打撃を加えていく…
ただどうしても隙が大きくなってしまうのだが、その隙はポーラが牽制をかけ、トラの注意を引く…
何分くらい経ったのだろうか、さすがにトラも父さんも、そしてポーラも息を切らし始めた時、トラがゆっくりと距離をとるために後ずさる。
その瞬間、
ダーン
と言う猟銃の音…
トラから血飛沫は上がるが、ダメージはほぼない。
トラは逃げる隙をうかがっているが、猟銃の持ち主が立ち塞がり、逃げ場を失う…
大丈夫かぁ、館長ォ
声からするに地元猟友会の会長さんだ。
そんな会長に父さんが叫ぶ,
会長、ライフルはないのか?
間髪入れず答える会長、
すまねぇ、ライフルはねぇが、
スラッグ弾なら何発か…
スラッグ弾と言うのは、散弾銃で撃てる単発弾で、弾が分散しない分、貫通力と破壊力が格段に上がる弾丸のことだ。
その瞬間、父さんの気の質が変わる…
振り回していた錫杖を槍のように構え…
ハンッ!!
鋭く短い気勢と共に真っ直ぐに錫杖を突き出す…
錫杖の先端はトラの横腹を貫き、後ろの木に突き刺さり、トラを木にくくり付ける。
バタバタと暴れるトラ…
会長ぉ、今だぁ、撃てぇ〜
父さんはポーラを抱え、猟銃の射線から飛び退く…
ズダーン
闇夜に響き渡る銃声と共にそこから発射された弾丸がトラの額に吸い込まれる。
比喩ではなく、その様がボクには見えた。
直後、トラの額から噴き出る血液…
その瞬間、トラはその生命を閉じた。
父さんはトラの亡骸を観察しながら
会長よう、こりゃあ一体、
どう言うことだ
会長さんは持っていた無線機で他のハンター達に連絡を取りながら答える。
山の上のお寺さんで飼育してたの
が逃げたって話だ。
コレで生後半年なんだってよ
なにっ、コレで半年…ゆうにボクよりも大きいぞ…
もし父さんが居なかったらどうなってたことか…
でも良かった、もうこれで脅威は去っ…
逃げたのはコレの他に
もう一頭いて、
メスのコイツに比べて、
相当に気が荒いみてぇだぞ
おいおい、もう一頭だって…ウソだろ…
第二話
ノッポな少年
この街に一軒だけある空手道場『無明館』…
戦国時代から代々続く、この道場は、徒手空拳の他に、柔術、剣術、棍術等々、要は総合格闘技を教えている。
ボクの父は警察官をしている傍らで、この道場の館長をしている。
普段は口が悪い大酒飲みだが、いざ実戦となると、鬼のように強い。
ボクは現在中学2年生…
身長は180cmくらい、多分クラスでは1番大きい。
生まれつきの恵まれた体格と運動神経の良さで、たくさんの球技系の部活から誘いを受けたけど、ボクは父さんのような格闘家になりたい…と言う夢を持っているから、目下、父さんの下で修行中なんだけど、今のところ、あの偉大な父さんに追いつける気は全くしてない…
そして3歳年下の弟もいるのだが、こと徒手空拳の体術においては、その才能は弟の方が上である。
はぁ~、なんか自己嫌悪な日々です。
新聞やニュースでは連日のようにトラの行方についてが話題となっている。
先日も町内で犬が一頭、食われた。
この犬はポーラの子供…
飼い主は猟友会の会員さんで父さんのお弟子さんであることから譲ったのだ。
首輪と鎖だけが残っていたらしく、ポーラは首輪のニオイをかいだあと、しばらくその場から動かなかったっけ…
その後、ずっと何かを探すように遠くを見つめていたが、すぐさま動き出す。
その目に何かの強い決意を宿して…
第三話
それぞれの準備…決戦に向けて
トラが逃げ出してから約二週間、一頭は父さんの協力で地元猟友会に射殺された。
飼い主のお寺の人は、
人に慣れたおとなしいトラなのに
殺すことはなかった
と猟友会に猛抗議していたが、ボクは知っている…間違いなくアレはおとなしい動物ではなかった…確実な殺意を持って、ボクに襲いかかって来た。
父さんは
気にするな
と言ってくれたけど、一番危険だったのは父さんだったはずだ…
現役機動隊員の父さんは、母さんに
今日にでもトラ狩りの
出動命令がかかりそうだ
バスで寝るのはイヤだから
ウチの道場を拠点として
使おうかな…
とかノンキに言って笑っていたけど、
やはり実際に戦った人には分かっているはずだ…
機動隊の装備ではアレには対抗出来ないと言うことが…
父さんは最後まで笑いながら出勤していった。
地元の警察や学校から外出禁止令が出されていたけど、今はちょうど夏休みだったから、混乱はさほどなかった。
一応、ポーラは道場に入れて外には出ないようにしていたけど、いつの間にか慣れ親しんだ物置小屋に戻っている。
コイツ多分、ボクよりもこの家のこと知ってる…
そして、トラに食われた子供を産み育てた物置小屋に特別な思い入れを持っている…
もしかしてコイツ、自分をオトリにして刺し違えようとしてる!?
まさかねぇ…
ボクはボクで、どこにも行けないし、弟と道場でひたすら鍛錬の日々。
徒手空拳は相変わらず苦手だけど、棒を使った棍術は格段に上達した…
さすがに目の前で父さんのあれだけの技を見せられれば…
長物は取り回しが難しいが、ものにすれば、長さがそのまま自分の手足の延長になる。
あとは強度だけど、父さんは鋼鉄製の錫杖だったから、あれだけのダメージを与えられたけど、樫の棒程度ではあの筋肉の塊のような身体には何のダメージも与えられないだろう…
何かなかったかなぁ…
庭の土蔵を引っ掻き回してみる。
昔からこの土蔵は大好きなんだ!!
なんか面白いものが出てきそうで…
実際ここではいろんなモノを見つけている…
薙刀とか偃月刀とかサイとか三節棍とか…とにかく実用性の欠片もない武器ばかりが無造作に置かれている。
父さんの話では何代か前の道場主が武器の収集家だったらしく、世界中の武器を集めていたらしい。
そして今回、ボクが目をつけたのは2つ…
長さ2m位の刺股(さすまた)
コレは先端が二股になった金属製の穂先がついている棒で、穂先はギザギザの刃が内側にあって、ちょうどクワガタのアゴみたい。
そして穂先と反対側の石突き部分には金属の筒がかぶせられ補強されている。
コレならあの日、父さんがやったように突き刺すまではいかなくとも、クビや胴を挟んで動きを制限することは出来そうだ。
次に見つけたのが、
流星錘(りゅうせいすい)
コレは縄の先にオモリのついた捕縛用の武器であり、縄をワイヤーに変えれば、なんとかなるかも知れない…
とりあえず土蔵からそれぞれを取り出し、サビを取ったり、ワイヤーを付け替えたりしたあと、道場で鍛錬する。
刺股は棍として振り回すように使うよりも、槍として突き刺す動きの方が理にかなっている…
また流星錘も投げつけるよりも遠心力を最大限に使って絡め取る方が理にかなっている。
こうして数日間、この特殊な武器の習熟に費やし、かなり自在に扱えるようになった頃、マイクロバスに乗った機動隊員数名が道場に来た。
第四話
みんなの思い託します。
機動隊員は3名
本隊は小学校の体育館に陣取り、地元猟友会と合同で検索、見つけ次第射殺するとの命令が出されていた。
飼い主はこの後に及んで、未だに
人に慣れたおとなしい動物だ
と主張しているが、実際に犬とは言え被害が出ている。
次の獲物が人にシフトするのにそれほど時間はかからないだろう。
ウチに来た機動隊員は父さんの部下で、山間にあるウチの家族が心配な為、自分がいない間の用心棒としたらしい。
まぁ言わば父さんのワガママだ…
でもこの人達は、
体育館なんかよりずっと良い
なんて言って、爽やかに笑っている…
一応、この人達の装備を何気に見たが、大型銃器はないようだ。
腰につけている拳銃とあの一見ライフルっぽいのはガス銃か?
いずれにしても火力不足は否めない…
そんな中、猟友会からポーラの子供の飼い主さんがライフルを持って来てくれた。
猟友会もシフトを組んで機動隊員と共に山狩りをするみたいだ。
飼い主さんはポーラのところへ行き、アタマを撫でながら、そして涙を流しながらポーラにずっと謝っていた。
ポーラも気遣ってか飼い主さんに鼻先を寄せる。
その動作がポーラの子供と重なったのか、飼い主さんがポーラを抱きしめて号泣していた。
まぁ気持ちはわかる…
ここは見なかったことにしておこう。
それにしても犬が襲われてから1週間…
そろそろ空腹を覚えても良い頃だな…
この家にはヤツの妹の最後のニオイも染み付いている…
漠然とではあるが、ここに来る確率は高いとボクは読んでいる…それも近いうちに…
第五話
決戦…
機動隊員が道場で寝泊まりするようになってからは、ボクも一緒に道場で寝泊まりするようになった。
もしトラが出たとしても、ボクは中学生だから当然前線には出れない。
でもボクは別のトラと出会った経験がある。
何もできなくともアドバイスくらいは出来るかも知れないからだ。
機動隊員達は気さくな人達で、ボクの考える作戦を合理的と褒めてくれた。
実際に刺股と流星錘は機動隊員に貸し出していた。
使い方についても、ちょっと教えただけですぐに身につけた。
なんというか身体の使い方が上手なんだろうなぁ。
そんなこんなで3日目の深夜、ソイツはやってきた。
物置小屋から聞こえるポーラの唸り声
それも尋常じゃないほどの…
そっと窓を開けて様子を見るが、わからない…ただあの日と同じかそれ以上に濃い獣臭…
…間違いなく来ている!!
ボクは寝ている機動隊員たちを起こして準備をお願いする。
ヤツの狙いは………ポーラか!?
機動隊員は未だに準備が終わってない…
1人は無線で状況を報告し、応援を要請している…
マズい、このままじゃ、ポーラが危ない…
ボクはそっと道場の掃き出し窓から外に出て、ポーラのいる物置小屋に向かった。
手には刺股と流星錘を持って…
なるべく音をさせないように小屋に近づく。
さっきよりも濃い獣臭が漂って来る。
と言うことはヤツの風下にいるってことか…
ならば、なんとかポーラを助け出せるかも…
隙間からそっと中を覗いて見る…
物置小屋と言っても、ここには昔、人が住んでいたこともあり、小上がりがあって一段高いところに荷物が雑多に置かれている。
ポーラの住処は小上がりの下…縁の下の部分だ。
上手いぞ…ヤツの身体の大きさでは縁の下には潜れない…
トラは前足で縁の下を引っ掻くというよりも抉るような動作を繰り返している。
ポーラもそれがわかっているのか、さらに縁の下の奥に引っ込む。
その時、ようやく機動隊員たちが駆けつけるが、その方向は…風上!?
お巡りさん、そっちは風上
うかつに近づきすぎだぞ
ボクが叫ぶよりも早く、小屋から大きな塊が飛び出し、機動隊の1人を吹き飛ばす。
派手に吹き飛び、庭の中ほどまで転がって止まる…
出血はなさそうだが、意識は…怪しそうだな。
出会い頭の体当たりであの威力なんて…
その瞬間、雲の切れ間の月明かりが庭を照らす…
思わずツバを飲み込む…
デカい
前のヤツよりもさらに大きい
月明かりに光るヤツの双眸は金色に輝く…
機動隊は完全に萎縮してしまっている。
お巡りさん、止まっちゃダメだ
動いて
ボクの呼びかけに反応するように、お巡りさん達はジュラルミンの盾を前面に構える。
ほぼ同時にトラが前足を振り上げ、そして叩きつけるように振り下ろす。
ガチィ〜
と言う音と共にお巡りさんのジュラルミンの盾がトラの爪を受け止めた。
その瞬間、もう一人のお巡りさんが拳銃を抜いた。
でも…撃たない
よく見れば拳銃の先にはトラ…そしてその先には盾で飛びかかるトラの攻撃を防いでいるお巡りさんが…
仲間に当たるから撃てない…のか
その時、小屋から飛び出したポーラがお巡りさん達から離れたところで立ち止まり…吠える。
本来トラの目的はポーラだ。
ポーラもそれはわかっているハズなのに…
それを見て、ボクの震えが止まった。
お巡りさん、今だ
ボクの声を合図に二人のお巡りさんが拳銃を撃つ。
血が飛び散っていることから何発かは当たっているのだろうが、ダメージがあるかはわからない…
トラは一瞬の隙をつき、今度はボクの方へ飛び掛ってくる。
再び、あの時の恐怖が蘇る。
動け、動け…
その時、ボクの目の前に、先ぼど吹き飛ばされたお巡りさんがジュラルミンの大盾を持って立ちふさがった。
ノッポくん、ここは…任せて
逃げな…さい
トラの攻撃を全身の力で受け止めながらもボクを助けようとしてくれている…
その瞬間、ボクの中で何かが動く…
カチリと何かがハマるような…
途端に夜にも関わらずトラの動きがなぜかハッキリと分かるようになった。
見える景色は変わらないが、トラの息づかいや筋肉の動きがわかるのだ。
さらにトラの動きが先ほどよりもゆっくりしたものに見えるようになったのだ。
ボクは小屋の方に走りながら、手に持っていた流星錘のワイヤー部分についている太いカラビナを小屋の支柱に固定し、そのまま錘を振り回しトラのクビを狙って投げつけた。
さすがにトラもそれに反応したが前足の付け根に一回転して巻き付いた。
それを見て、拳銃を撃ち尽くしたお巡りさん二人が大盾で左右から押さえ込もうと近づいて来る。
トラの注意がそちらに向いた瞬間に、巻き付いた錘を掴み、小屋と反対方向にダッシュ。
トラは前足の付け根をワイヤーに巻き取られて、前足を使えずに後ろ足で立ち上がる…
ボクは錘の付け根に付いたカラビナをワイヤーの張力を保ったまま道場の入口の柱に固定した。
その時、ちょうど無線連絡を受けた機動隊の仲間と猟友会の人も駆けつける。
ノッポ、よくやったな
この声…父さん…
ボクは父さんにこの日のために用意した刺股を預ける。
父さん、コレ
父さんはコレを受け取ると、
おう、任せろ…
そう言いトラの方へ走り出す。
夜の闇を刺股を持って走るその姿は
無明の闘神
のようだった。
トラに駆け寄ると、父さんは立ち上がっていた後ろ足の付け根を刺股で挟み込むようにして、そのまま深く地面に突き立てた。
直後、
総員退避ぃ〜っ!!
父さんの号令に脊髄反射で従う機動隊員達は瞬間に数メートルの距離を退き、その直後に猟友会員数名が一斉にライフルを構え、そして一斉射した。
その瞬間、ボクには見えた。
何発ものライフルの弾丸がトラの全身を貫いたのを…
ボクの仕掛けた流星錘のワイヤーと父さんの突き刺した刺股で、後ろ足で立ち上がったまま息絶えるトラ…
それを微動だにせずに見続けるポーラ
彼女は今、何を思っているのか…
クオォ〜ン
その時、初めて聞いたポーラの遠吠え…
その長く細い遠吠えは、コイツに食われた息子への弔い、惜別…
様々な感情を越えて、ポーラの復讐は終わった。
その場にはいつまでもポーラの鳴き声が響いていた。
第六話
終章〜ボクが目指した道は…
いろいろあったトラ騒動は、県警と地元猟友会の協力のもと、逃げたトラが射殺されることで収束した。
このあと、ボクは今まで越えられなかった壁を次々に越えることが出来、高校入学後は、父さんの下で『無明館』の師範代となった。
今、先日中学に上がったばかりの弟が師範代を目指し、猛特訓をしている。
この調子で行けば、コイツが高校を卒業する頃には師範代を務めるだけの実力は手に入れられるだろう……
いや、そうでもないか…
うちには師範代候補の弟がもう一人いたんだっけ、異常なほどに防御に特化した『血の繋がっていない弟』が…
この二人になら、この道場の師範代を任せられる。
その時、ボクは目指す未来に進もうと思う…
あの時に憧れた、あの人たちを、そして父さんを超えるために…
あとがき
オヤジ殿の手記について話を聞いていたところ、実際に千葉県の鹿野山であった『トラ騒動』に館長が関わっていた話を聞き、またその時に食われた犬がポーラの血筋の犬と言う話を聞き、インスパイアされたことから出来た
陰キャくんスピンオフ第二弾
です。
まぁ前回の時から、館長の強さはジョーカーなんだよなぁ
なのであえてノッポ兄を主役にしてみました。
そしてこの物語のもう一人の主人公は
ベアの母親のポーラです。
もともとプロットでは『純白の北極星』と言う中二病的な副題もつけていたくらいで…
でも『無明の闘神』のインパクトには勝てず、結果こちらになってしまいました。
次はまたオヤジ殿の潜入捜査官シリーズとなる…と思います…