クロムツの捌き方 刺身で食す。
高級魚とされる、「クロムツ(黒ムツ)」が手に入ったので、捌いてお刺身にしました。
というわけで、あんまりお造りでは見かけない代物です。
クロムツは、単に「ムツ」とも言われます。
ムツは深海魚なんですが、ギザギザと尖った鋭利な歯が特徴の暗褐色の魚。
「本ムツ」や、この時期は「寒ムツ」などとも呼ばれ、とっても美味しい魚なんです。
今回捌いたムツは、38cmと小ぶりですが、
大きなものは1メートルくらいにもなるそうです。
ご覧の通り、歯が
ヤバイっす。(汗)
この歯・・・
たぶん、鋼かステンレスかなにかの金属で出来ています。
・・・んなわけありませんが、ホント気をつけてください。

【クロムツの捌き方】
①クロムツを丁寧に洗う
②うろこを落とす。(見た目に反して、結構簡単に取れます。)
③頭に両側から切れ込みを入れます。(切り落としません。)
④頭を引っ張り、内臓ごと引き抜く。
⑤3枚におろし、腹骨と中骨を取り皮をはいでそぎ切りにします。
(皮がはがしにくいです・・・)
クロムツは、肝も美味しいので肝を取ります。
調理前の肝の写真を撮り忘れましたが、
見てすぐわかると思います。
とった肝を、流水で15分~20くらい水にさらして生臭さを消します。
その後、水気をふき取り、細かくたたき切ります。
(サザエの肝なんかの処理と同じ感じです。)
で、完成![]()
臭みがなく、脂がのっていて、上品な味わい。
醤油につけた瞬間、油が広がります。
けれど、まったくしつこくありません。
モチモチした食感。
クロムツは大きくなるほど旨味が増すらしいのです。
小ぶりでこの美味しさなら1mくらいの大物は、さぞかし美味しいのでしょうか?
肝は、かなりあっさりな珍味。
肝醤油にして食べても良いですね。
(僕は、そのまま軽く醤油をたらして、酒のつまみとして食べたほうが好きですけど。)



