同級生との遠距離恋愛も

 

上手くいかず、三年くらい引きずっていたのを

 

覚えている。

 

misakuu.tumblr.com

 

 

 

 

無気力、無感動、意欲の低下

 

自分自身を

 

鬱のちょい手前くらいまで追い込んで行ってた。

 

 

 

 

 

我ながら、癖がひどくなったら

 

あんな風になるんだねえって感じ。

 

 

 

 

 

LGBTって用語がまだない頃

 

レズビアンのサイトをちらほら見ていて

 

「お友達募集」ってページの紹介文を読んでいた。

 

 

 

 

 

「恋人」はもう、しんどいし

 

話し相手になってくれる人が

 

欲しかったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

一人だけ変わった紹介文を載せていた人がいた。

 

 

 

 

素性は全くわからない

 

お酒のお話とか、楽しくできたらいいなあ

 

そんな内容だった。

 

 

 

 

 

日本酒が好きだったので

 

こんなのが美味しいとか書いてみたら

 

返事がきた。

 

 

 

 

 

どうやら年上さんみたい。

 

幾つ上なのかはわからないけれど。

 

 

 

 

 

フリーランスっぽい人で、仕事が終わったら

 

ご褒美に、すっごい高そうなホテルのバーで

 

一人で飲んでたりするような人だ。

 

 

 

 

 

全く違う世界の人。

 

 

 

 

会話のセンスが面白くて

 

1日に一度だけやりとりをする。

 

 

 

 

それが妙に楽しく

 

惹かれていってるなあって自覚もしていた。

 

 

 

 

 

私もハンドルネームなまま

 

彼女もそう。

 

素性はさっぱりわからないまま。

 

 

 

 

 

どうやら東京方面に住んでいるみたい。

 

 

 

会話についていくのが、やっとな時もあったけれど

 

帰宅してパソコン見るのが

 

楽しみになっていった。

 

 

 

 

 

そんなやりとりが八ヶ月も続いたのだから

 

本当、いい人だ。

 

 

 

 

 

 

多分、住んでいる世界が

 

まるで違う人と

 

出会ってしまった感じ。

 

 

 

 

 

 

逢いたい

 

そんな風に思ってから

 

羽田まで飛行機に乗って逢いにいった。

 

 

 

 

 

 

着陸して飛行機を降りる時

 

心臓の音が聞こえるんじゃないのかっていうくらい

 

緊張していた。

 

 

 

 

やばいやばいやばい

 

倒れるんじゃないのか?

 

 

 

 

到着口で待っているね

 

 

 

降りて来て、見たこともないけれど

 

一発でわかった。

 

 

 

ひときわゴージャスな人が

 

異彩なオーラを放ちまくっている。

 

 

 

 

ちょ、隣で釣り合わないんじゃないの?

 

 

 

 

一張羅のスーツ着て来たけど

 

私、顔が引きつてないか?

 

 

さぁ、ここからどんな一泊デートに

 

なるんだろう?

 

 

 

話できるのか?

 

そんな思いしていたのを覚えている。