おはようございます
今日はパッチワークからちょっと離れて、最近見た映画のことを少し。
4月、5月に劇場鑑賞した作品は・・・
☆ 光をくれた人(オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ)
☆ ライオン25年目のただいま(オーストラリア)
☆ ムーンライト(アメリカ)
☆ はじまりへの旅(アメリカ)
☆ カフェ・ソサエティ(アメリカ)
☆ マンチェスター・バイ・ザ・シー(アメリカ)
☆ サラエヴォの銃声(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
☆ 人生タクシー(イラン)
☆ トレインスポッティング2(イギリス)
☆ わたしは、ダニエル・ブレイク(イギリス)
「わたしは、ダニエル・ブレイク」(イギリス)は、素晴らしい作品でした。
監督は、大好きなイギリス巨匠ケン・ローチです。
まじめに何十年も働いてきたお年寄りが、心臓の病気になって働けなくなったあと、国の障害者手当を受給を受けようとすると、「就労可能」と判断されてしまう。
医者からは働くことをとめられているため、何回も手当の申請をするも、生活するための手当てはもらえないという結果にたどり着いてしまう矛盾した行政のシステムにメスを入れた作品です。
福祉事務所の電話は「ただいま電話が混み合っています」が延々続き、しかたなく事務所に行っても、パソコンを使った申請のみだったり、書類をスマホで撮ってこないといけなかったり・・・
パソコンもスマホを一切わからない主人公にとっては不可能なことばかり。
イギリスだけの問題ではないと思うけど、真面目に働いてきたお年寄りの、人間としての尊厳を無視するような世の中なんて寂し過ぎますよね。
映画はギスギスした場面だけではなく、同じように困窮している老若男女が助けてくれたり、助けたりする温かい場面もたくさんあります。
普通に暮らしている私たちも、自分は幸せです・・・で完結ではなく、もっと視野を広げて、自分が社会のために出来ることをしていかないといけない時代なのかもしれません。
この映画は、昨年のカンヌで最高賞パルムドールをとりました。
イギリスの国会でもこの映画のことが取り上げられ、その影響がどれくらいあったのかはわかりませんが、英政府は昨年秋、障害者手当の審査を緩和すると発表しました。
理由の一つは、厳しい審査が多くの自殺者を生んでいるとの指摘があったことでした。
これまでにも、北アイルランド問題やスペイン内戦、様々な労働者階級の日常を背景とした作品を撮り続けて来たケン・ローチ。
世界を見る目が研ぎ澄まされた、カッコ良過ぎる80歳です
ケン・ローチ監督
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