◆切り取られた子宮◆


お腹の痛みと戦いながらも 

そろりそろりとトイレまでは行けるようになる


とにかく歩くように・・・ってことだったので

わずかな距離でも歩くように頑張ってみた


洗面所まで行き顔を洗い 歯を磨いたんだけど

しゃきーんとは 立てないのよね

お腹をかばうように背中丸まってた


夕食

術後初めての食事は重湯と かぼちゃのポタージュ

重湯は一口食べたけど・・・う~ん・・・

かぼちゃのポタージュを 二口ほど飲んだら

気持ち悪くなってしまい 食べるのをやめた

お腹はすいてる感覚なんだけど

どうも進まない・・・


S先生が来た

『ど~だ??うん?』

『夕食気持ち悪くなってしまい 食べれませんでした・・・』

『そっか・・・無理しないで・・・でも なるべく歩こうな』

『はい・・・』


仕事帰りに旦那が来て初めて知った

切り取られた筋腫と子宮は

両手に乗るほどの大きさで

卵巣もひとつ切り取られたそうです


そういえば・・・術後痛みで家族とは

会話も少なく 手を振って見送っただけだった


卵巣は残す方向でいたのですが

癒着がひどく 左側の卵巣は切り取るしかなかったそうです

そして切り取ったものを見た娘達は

ちょっとグロくって かわいそうだったかな・・・って旦那は言ってました

あたしは見てないのですが 後日娘達は

『ママ見ないほうがいいよ

あんなもんがお腹のなかにあったって思うと・・・・びっくりするくらいの大きさだったから』



その時の事を家族に聞いたら


術後家族が呼ばれ手術室脇の部屋で待っていると

S先生が 手にタッパみたいなものを持って現れ

『え~~と はいこれが切り取った子宮ね』

それは 三等分されていて そのひとつの塊をS先生が

持ち上げようと片手に持ったのだけど

片手で持つにも ちょっと落としそうな大きさだったそうです

『・・・これが 卵巣 くっついてきてしまったから ひとつは切り取ってしまいました』

『・・・じゃ もう いい? 持っていくよ?』

そう言ってS先生は部屋を出て行かれたそうです



先生あたしに 卵巣のこと言ってなかったな・・・


忘れちゃったのかな?ww