島田朱美です

長男(ラオウ)と歌舞伎を見に行ってきました。




ことの発端はラオウが
社会の授業で江戸時代の文化人
『近松門左衛門』を知り
代表作『曽根崎心中』の物語に興味を持ち


曽根崎心中の
人形浄瑠璃を見に行きたいー!
となったのがきっかけ


あんた、小学生やのに
なかなか渋いなぁ


で、人形浄瑠璃の
曽根崎心中を調べたけども
近場での上演の予定はない


だがしかし


歌舞伎で公演するってよ
しかも松竹座!近いやんか〜
ってことで行ってまいりました

立春歌舞伎特別講演



画像お借りしました


イヤホンガイドをレンタルして
人生初の歌舞伎




夜の部に行ってきました


一、新版色讀販(しんばんうきなのよみうり)
ちょいのせ

片岡愛之助さんも出ておられました


二、連獅子(れんじし)
言ってみたら頭をぶんぶん振りまわすやつ
私ならぶっ倒れてしまうやつ

三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)


3つの演目があって
その3番目に曽根崎心中です


徳兵衛さんと遊女のお初さんは
恋仲だったけど


徳兵衛さんの友達に
濡れ衣を着せられて
二人が心中しちゃうっていうお話
もうこれだけで、うぅ泣ける


我々は3階席の最前列
花道からの登場シーンは
あまり見えなかったけど
正面の舞台はよく見えました


3階、という舞台から
遠く離れた場所だと
間違いなく寝てしまう自信がある…
と思いきや


イヤホンガイドがわかりやすく
説明してくれるのと
演者の発声や三味線の音
そして迫力ある効果音に緊張感が生まれ
うたた寝することなく
するするっと引き込まれていきました



そしてメインの曽根崎心中


…泣いた


今世では添い遂げることは
できなかったけど
あの世では夫婦になりましょう
という、若い男女の想いにうるうる
せつないなぁ


そして


ラオウも泣いた


ぼくは恋愛には興味ないけど
なんか悲しかったわぁって
小学生でもグッと来るものがあるんやね


そして、テレビで見るのも良いんやけど
生で観るのはまた良いなー
とも言ってました




幕間にてアイスを食べるラオウくん



松竹座の外観や内装に触れたり
劇場に足を運ぶお客さんの様子だったり
演者さん達の雰囲気を広い視野で
肌で実感できたりするのは


なんかこう五感をフルに
研ぎ澄ませるというか
その場の臨場感も体感できるので
私もできる限りは
Liveで観たいと思う



歌舞伎は敷居が高い〜
上等なお洋服を
着ていかなあかんかも〜って
勝手に思い込んでたけど


全然そんなことなかったです


イヤホンガイドもあるから
分かりやすいし
なんならお買い物帰りの洋服でもOK!


そして歌舞伎を見ていると
特に女方の演者さんの所作が
艶っぽくて色っぽくて
おもわず ほぉ〜っと
見とれてしまいます


また、題目は変わるけど
連獅子の際に使用する
小道具を演者さんに
お渡しする裏方さんの

舞台から下がるときの手の動きや
足の運び方の華麗なる美しさに
目が離せませんでした


そんなところを見ると
普段、いかにガサツに
過ごしているかを反省させられる


特に冷蔵庫の野菜室を
足で蹴って閉めてしまうことは
改めようと思いました


ラオウのおかげで
私もちょっとは新しい世界が
広がったような気がするなぁ



また上演中に、舞台から離れた後方の席から

成駒屋ッ!

と屋号をかける声に
ビクッとしながらも
楽しく歌舞伎を
拝見することができました


※この声をかける人、
大向こう(おおむこう)と言うらしい



今年はちょうど近松門左衛門の
没後300年
曽根崎心中見れて良かった


また歌舞伎を見にいきたいなぁ




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