ファイザーのジェイゾロフトこと成分名セルトラリンだが
構造的に似ているダソトラリンについて大日本住友製薬が開発している
海外では過食性障害(BED)と 注意欠如・多動症(ADHD)の適応があるが
日本はまずADHDのほうで適応とるのかな?
ダソトラリンはセルトラリンを脱メチル化した後の物質の異性体のようだ
(左:セルトラリン、右:ダソトラリン)
本剤は、ドパミンおよびノルエピネフリンの再取り込み阻害剤(DNRI)である。半減期は 47 時間から 77 時間と長く、24 時間の投与間隔で持続的な治療効果をもたらす血中濃度が得られることが期待される。
海外ではダソトラリンはセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンに作用するSNDRIともなっているが、実際の薬効としてはDNRIになるらしい
つまり抗うつ効果は期待して開発してはいないということかな
セロトニン作用は期待できないということで
なんか昔、ネットでSNDRIの開発しているみたいな情報を見たんだがコレなのか?
三環系の弱点をなくしたスーパー抗うつ薬みたいなの期待したんだが・・・
日本では過食性障害としては適応はとらないかもね
アメリカほど肥満には困ってないしね
セロトニン作用で食欲を落とすんじゃなく
ドパミン作用で満腹感に働きかけるのかな?
セロトニンの食欲低下はそのうち体に馴染むわ
ドパミン作用っつうことは統合失調症にはアウトじゃないか?
ADHDではストラテラ(アトモキセチン)など
ノルアドレナリン再取り込み作用のある薬が使われることがあるが
必ずしもノルアドレナリンが不足しているというわけではなく
ノルアドレナリンを抑えたりする薬もある
そこらへんはバランスをよくすることが重要であり
足りないものを増やせばいいというわけではないらしい
抗うつ薬分野でもセロトニン再取り込み促進薬の開発が進んでるはずだ