聖天尊の御札は信者が日々の礼拝の対象にするもので、天尊とつながる基本アイテムです。御札を頂戴したら可能な限り丁重にお祀りするべきですが、祀り方が気にくわないからと言って天尊はお怒りにはなりません。わざと汚れたままにしておくとか余程の無禮のない限り大目に見てくださいます。

 

   しかし、世の中には天尊を祟り神のように思って、何か悪いことがあると直ぐ御札の扱いが悪く、天尊の御機嫌を損ねたのでは、等々と過剰に反応する方が見受けられます。天尊は厳格な方ではあり、ある意味、恐い御方ではありますが、やたらに怒り狂うということはありません。

 

   大自在天の御子であり、天軍の総指揮官を兄弟に持つ、という王者の風格のある天尊は、些細なことを契機にした不条理なことはしないのです。祟り神のように恐がるのは、天尊を「悪しき祟り神」扱いしているのと同じ、そのほうが余程無禮です。合掌