よく耳にする一期一会。もともとは茶の湯の世界で、茶会に臨む際、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えのことですが、廣く意味を取って、只今の縁と云うものは今後、もう二度と巡って来ない貴重なものですから、一期一期を大事にしましょう、ということになっています。

 これは御参りも同じで、次回は無いと思って浮つくことなく誠心誠意、神佛に向かい、禱り、その「場」の神聖なる氣を全身で感受して、悔いの残らないようにするのが一番です。遠くの寺社参りだけでなく、住居の近くの氏神様などもこれは変わりません。次の機会は巡って来るのか否か、だれにも分からない事だからです。御参りの際は一期一会を想起しましょう。再拝