密教の傳授には一定の儀式がありますが、阿闍梨が実施を許可すれば良いとも言えます。それ程阿闍梨の言葉は重いわけです。故にその密教寺院で専用の経本があれば、住職に一言、此れに載っている真言は唱えて良いですかと尋ね、「良いですよ」と言われればOKということになります。

 

 住職に「正式な傳授を」と別してお願いしても身構えられて、有耶無耶にされる可能性もあるので、経本に関して包括的な許可をとる感じで行くと意外とすんなり行くかも知れません。阿闍梨同士でも簡単に行次第の遣り取りだけで傳とする場合もありますし、愚拙もある程度の方であれば細かいことを抜きに真言の書いた紙を渡して傳授とすることもあります。ご参考まで。合掌