聖天様は正式な祈禱をすれば必ず感応があります。願いの内容が宜しければ基本そのまま叶いますが、宜しくない場合には願望の成就を阻まれる。感応著しい聖天様に正式祈禱をして物事が動かないのは、先を見越せば、本人にとって願いを叶えるのが却って不幸になるケース。信者は「聖天様は最良を下賜されるもの」と確信していれば、それをそのまま受け容れて、結果、運を開きます。

 

 そうでない方は、聖天様の大所高所を踏まえた大聖心を理解することなく、「聖天様に禱願したのに叶わない。頼りにならない」と誤って受け止め、せっかくの信心を止めてしまう。信心を放棄した結果は、宜しくない状況に陥るということになります。これは聖天様の最良を信じなかった、ということで自業自得です。

 

 故にどんな場合でも聖天様の御教導に全幅の信頼をおいて、願いの成就の可否にかかわらず「結果」は受容することが大事。三か月とか六か月、祈禱を受けても動かないのは、それが聖天様の御示しになる「結果」です。きちんと願解きをしたうえで、聖天様の最良の御差配に信頼して、生業に精を出し、積善に励んでいく、という道がベストなのです。合掌