予言が何等か当たると凄いと安易に信じてしまうのですが、危険です。新年はいい加減な予言やその類いが流布されますが、殆どは眉唾物。また、予言が当たる点を強調する団体・個人も気を付けた方が安全です。

 

 予言は神佛から来るという前提がありますが、魔物も自身の陣営に人々を取り込む目的で「当たる予言」を演出します。予言をしている方が誤信して「神佛の言葉」としているケースも。最初は正しくても、傲慢さが前面に出て、知らぬ間に魔物に魅いられてしまうこともあります。

 

 魔物の予言は信じてしまうと、無意識に漸次侵蝕されてしまう怖い面があります。故に真面目な霊能者さんは途中で止める場合があります。某有名新興宗教の脇祖は当初、予言を救済手段としていましたが、ある日、誤る危険に気付いて止められました。

 

 靈的なことをする宗教者や行者は、何かの折に予言じみたことを受けとることがあります。が、個人の事であっても、傳えるのは難しい。表現、タイミングなどを総合的に勘案しないと、傳達は上手く行かないものです。

 

 予言を売り物にすること自体が全員悪いわけではないでしょうけども、人間という愚かな生き物が介在する以上、間違いは起こり得ます。百のうち九十九当たっていて、たった一違った場合でも、その間違った一が重大であれば全部が無駄になる危険も。予言を信じる信じないは個々の自由ですが、全部が必ず当たるとは限らない点は心得ておいたほうが宜しいかと愚考します。再拝