自らの成長のために、先ず最初にやったことは「はりぼて」をつくること。
約10年間、旅行会社で働いていた。
「石の上にも3年」どころか、一生この業界で働くつもりでいた。
でも、
・上司や業界、自分を取り巻く環境に成長を暗示するものが何一つなかった。
・バブル景気の崩壊とともに日本における経済成長の神話が崩れ去った。
・戦後培ってきた日本の常識が通用しなくなる。
・ITの活性化によりそれらの環境変化は更に加速する。
じっと耐えることを学んだ社会の常識人は、力なく衰えていく自分の夢にしがみついた。
しかし、なにも起こらない。
自分の将来を思ったときに、その先の自分がイメージできない恐怖があった。
躍起になってたどり着いたのがIT業界だった。
とにかく必死になれるフィールドが欲しかった。
すでに30歳を超えた男の挑戦だった。
なにもわからない業界の中で頼れるのは、10年間培った営業マンとしての経験だけだった。
それにしてもちっぽけなもの。周りを見渡せば凄腕の、しかも自分より豊富な経験をもつ人材ばかり。
我武者羅に虚勢を張った。
振り返ると、風で吹き飛びそうなはりぼての自分がいる。
しかし、後には引けない。 引かなかった。
はりぼてを本物にすることを目標にした。
その意識が自分を動かす。
はりぼてと、意識と、少しずつ積み上がる経験がやがて同調する。
そうやって自分を高め、経験を補ってきた。
さてさて、フェーズが変わった今では安っぽいはりぼてはすぐにばれてしまう。
自らを高めるために、本質的な成長を意識しなくてはいけない。
真価を問い続けること。
自分を否定することで、その先の成長を見出す。
Noを知った先にこそ、本質的な改善がある。
みなさん、がんばりましょう。
なかなか面白い世の中じゃありませんか。