H4ー2 OTAKU日和 -35ページ目

H4ー2 OTAKU日和

愉しいヲタク L I F E





この小説は、チェルシー・チエルによる妄想小説です。
黒執事関係者各位様とは、一切関係ございません。





注意・こちらの小説には、ネタバレも含まれております。








黒執事二次小説・シエル誕生日・年末年始・特別企画





「薔薇が咲いた」




バラが咲いた 
 バラが咲いた  まっかなバラが 

淋しかった僕の庭に バラが咲いた 

たったひとつ咲いたバラ  小さなバラで  
淋しかった僕の庭が明るくなった 

バラよバラよ  小さなバラ  いつまでもそこに 咲いてておくれ 

バラが咲いた  バラが咲いた  真っ赤なバラで 

淋しかった僕の庭が  明るくなった





バラが散った 
 バラが散った  いつの間にか 

ぼくの庭は前のように  淋しくなった 

ぼくの庭のバラは  散ってしまった 

けれど  淋しかった僕の心に  バラが咲いた 

バラよバラよ  心のバラ 

いつまでも  ここで咲いてておくれ 

バラが咲いた  バラが咲いた  僕の心に



バラが咲いた・
浜口庫之助作詞・作曲・歌 マイク真木

 

 



……
僕の薔薇は、まだ蕾のまま。 

……暖かい陽射しを浴びて、咲き誇るのを待っている。 






年の瀬が近い12月、

雪がしんしんと降る中、

ファントムハイヴ家の暖炉の前で、

幼い二人が静かな時間を過ごしていた。





一人はファントムハイヴ家の当主である、

シエル・ファントムハイヴである。



彼の隣で、無邪気に笑う少女が口を開く。



「もうすぐ、シエルの誕生日ね。」



少女のあどけない大きな瞳を何故か直視出来ないでいる彼は、
口を紡ぎながら、目線を泳がせた。




まるで、触れて欲しくはないように……。





「そうだったか……?」




僕は自分の誕生日を毎年、忘れている。 




悲しく、忌まわしい記憶が頭の中を駆け巡るから。 





「シエルったら、嫌だわ。

毎年のように覚えてないのね。」
 



クスクス笑いながら、

僕の1つ年上の婚約者であるエリザベスが優しく微笑む。 

 


「今年もシエルの誕生日を一緒に祝えると思うと、凄く幸せ。」





温かい陽射しのような笑顔で、僕をいとおしそうに見る。 





幼い頃から、 

ずっと傍らに居てくれた僕の中の蕾の薔薇。 




「シエル?!」





……。」





考え事をしている僕の背後から、執事であるセバスチャンが口を開いた。 






「申し訳ありません。エリザベス様。主人は昨夜、よく眠れなかったご様子でしたので、本日はお疲れのようです。」 





「あ……。そうだった。リジ。すまないが先に休ませてもらうとしよう。 」 






一瞬、慌てたような口調で、その場を逃れた。 






エリザベスは、何も言わずににっこりと笑って頷いた。 







書斎に入ると、セバスチャンがお茶を入れながら、ニヤニヤ笑っている。 






「セバスチャン、何だ
!




眉間にシワを寄せ目に力を入れながら、苛立ちを隠せない態度の僕を、セバスチャンは何かを悟っているようにニッコリと笑った。 






あまりにも湖光としたセバスチャンの顔は今にも何かを言いたげで、早く話せと益々苛立った。 




高級感が溢れる真っ白な花びらの形をしたカップに、澄んだ濃い目の紅茶であるアッサムを注ぎながら、僕をチラリと見る。




「坊っちゃんはいつになくエリザベス様を意識なさっている
ようですね。」




カップに手をかけようとした途端、僕の動きが止まった。




セバスチャンは、ふふっと不敵な笑をこぼした。





「何が言いたいんだ?





「いいえ。何も。ただ、思った通りを申し上げたまでです。」





僕は内心、

大きな矢が心臓を目掛けて刺さったような気分になった。





執事に見られているだけで分かるほど、態度に出ていたというのか。





僕が、婚約者を、

今までとは違う目線で見ているという事を……。



゚・*:.。..。.:*・゚゚
その2へ続きます・*:.。..。.:*・゚ 







その8

ブルーロ-ズの歌声に、虎徹は涙ぐ む。

友恵との懐かしい想い出が脳裏で次 々蘇る。

そうだ!!アイツが好きだと言って いた曲名は、愛おぼえてますか?だ ったな。

学生時代に流行った当たり前のラブ ソング。

デ-トでカラオケに行くと、必ず友 恵は歌い、「あなたへのラブソング なのよ。」って、照れ臭そうに笑っ ていたっけ。

そんな大事な歌を忘れてた……。友 恵、ゴメン……。

ステージ上の舞い降りる雪を見なが ら、自分のふがいなさを感じていた 。

目頭を手の平で隠す虎徹を見て、ブ ルーロ-ズは優しく微笑む。

「次の曲は、私からのラブソングで す。」

メリクリ

BoA

作詞 康珍 化 作曲 原一 博

ふたりの距離がすごく 縮まった 気持 ちがした 自然に腕が組めて 冷えた空 見上げた時に コンビニでお茶選んで 当たり前に分けあって きみの胸にく るまれている

ずっと ずっと そばにいて 大好きな きみを見つめていたい Snowf lakes きみの温もりは 冬の贈り物 ほら 雪 だよ

どこかで辛いことや 淋しさに ぶつか っても きみ思うこの気持ちに正直で いると誓うよ メゲるとこれ聴けよっ て 貸してくれたCDは きみがくれた 歌のラヴレター

ずっと ずっと 言いたくて 付きあっ てくれて ねぇ ありがとう もっと 好 きなヒト強く 抱きしめなさいと 雪は 降るの

贈り物を探しながら 結ぶはずのない 気持ちが 結びあえたことの不思議 感 じてた

ずっと ずっと そばにいて 同じ夢さ がす 旅をしたい Snowf lakes 空が 街 角に 白い息を吐く ほら雪だよ ……

客席は一斉に立ち上がり、黄色い歓 声と拍手が響き渡る。

全20曲を歌いきったブルーロ-ズは 満足そうな笑顔だった。

「今日はありがとう-!素敵なクリ スマスを過ごしてね-!!!」

一礼をしてステージ上を後にした。

ステージ裏では、大勢のスタッフが 拍手で迎え、その後ろ側に、ヒ-ロ -達全員が揃っている。

「みんな……?!」

「お疲れ、ブルーロ-ズ、良かった ぞ。」

「凄く良かったです。そして、良か ったです。ありがとう。そして、あ りがとう。」

「ブルーロ-ズ、思わず泣けちゃっ たよ。」

「もう、イヤねぇ。アタシも切なく なっちゃったじゃない。」

バイソン、スカイハイ、ドラゴンキ ッド、ファイヤーエンブレムが次々 と花束を渡し、興奮気味に言葉を掛 けて行く。

「カリ-ナさん。お疲れ様でした。 」

青い薔薇の花束を抱えて、バ-ナビ -が優しく微笑む。

「青い薔薇……。凄いキレイ。あり がとう。」

「……気持ち、伝わりましたよ。良 かったですね。」

「え……?!」

フッと笑うとそれ以上、バ-ナビ- は何も言わなかった。

「ブルーロ-ズ……。」

照れ臭そうに、虎徹がピンクの薔薇 の花束を持っている。

小刻みに震え、緊張気味のブルーロ -ズ。気まずい雰囲気だ。

「いやぁ、……今日はありがとな。 ……友恵からクリスマスプレゼント を貰った気分になったよ。」

「え……?!」

ふと顔を見上げると、虎徹は優しい 眼差しで温かい笑顔だった。

じわじわっと緊張が解けていくと、 目から涙が零れ落ちる。

「タイガ-……。」

ギョッと焦る虎徹は、ブルーロ-ズ の肩に手を回して、ヨシヨシと摩っ た。

優しい温もりに、ドキドキする。

私の気持ちがタイガ-に伝わっただ けで、今は十分。

いつか、私を見てくれたら……。

ブルーロ-ズは大人の階段を一歩登 った。

~Fin~

長くお付き合い下さいまして、あり がとうございました。

また、お会いしましょう。

チェルシ-・チエル
( ̄∇ ̄*)ゞ


その7

七色の数多いクリスマスツリーが ステージの背後に置かれ、上からは 白い雪が降り始める。

イエロー、ピンク、白、ブルーとく るくる回る照明。

黄色い歓声と共に、ブルーロ-ズが ステージ上から、舞い降りた。

いよいよ、クリスマスライヴが始ま る。

アップテンポの明るい曲から始まり 、クリスマスソングと移る。

バイソンとスカイハイは、拳を振り 上げ、身体を曲に合わせて揺れ動く 。

ファイヤーエンブレムとドラゴンキ ッドは、ブルーロ-ズの歌に酔いし れている。

バ-ナビ-は、ステージ上の彼女を じっと見つめていた。

楓は生まれて初のライヴに、興奮気 味。

そんな娘の姿に、虎徹は微笑む。

「お父さん、凄いね。耳が痛いくら いの声援だね。ブルーロ-ズさんの 人気って、こんなに凄いんだね。」

「あぁ。そうだな。」

虎徹はかなり複雑だった。ブルーロ -ズの伝えたい気持ちが分からない 。

あいつに友恵の何が分かるっていう んだ?

最近の若い娘は何を考えているんだ か……。

ステージ上で歌って踊る彼女を見な がら、首を傾げた。

「虎徹さん。」

「あぁ??」

ぶっきらぼうに返事をする虎徹にバ -ナビ-がクスッと笑う。

「何だよ?」

「もしかして、カリ-ナさんの事を 怒ってます?」

「あぁ。意味が分からねぇからな。 今時の女の子は、理解出来ねぇよ。 」

口元を尖んがらせながら膨れっ面に なった。

「虎徹さんって、かなりの鈍感です ね。」

一気にカチ-ンと来て、怒鳴る。

「はぁ?!じゃあ、おまえには、あ いつが何を言いたいのか分かるって 言うのかよ??」

「……はい。分かります。痛いくら いに。」

突然、真面目な顔になったバ-ナビ -に驚いた。

「バニ-、おまえ……、まさか…… 。」

「違いますよ。変な誤解はしないで 下さい。ただ、虎徹さんに、彼女の 気持ちを分かって欲しいだけです。 」

「だから、何の気持ちだよ?!」

「それは、虎徹さんが感じないと意 味が無い事ですから。」

「……おまえも意味が分からねぇよ 。」

益々、膨れっ面になった。

「お父さん、ブルーロ-ズさんの歌 って、凄く優しいよ。心が、歌でポ カポカになるって初めて……。」

楓の何気ない一言に、無言になった 。

瞳を閉じ、頭を真っ白にして、歌に 集中をする。

……歌を感じる。

透き通った声が心地良くて、心に染 み渡る。

「……本当にそうだな。ブルーロ- ズの歌は、優しい感じがするよ。」

「やっと分かりましたか?虎徹さん 。」

バ-ナビ-がフッと笑った。

「益々、ブルーロ-ズの伝えたい事 が気になるな。」

キョトンとした表情を浮かべる虎徹 に、かなり呆れ返る。

「どこまであなたは鈍感なんですか ?別にいいですけど。先程みたいに 、素直に歌を感じて下さいね。」

「チッ。分かったよ。」

そんなやり取りをしてる間に、ステ ージの照明が暗くなり、一つだけ明 るい光がブルーロ-ズだけを照らす 。

「今日は、私のクリスマスライヴに お越し下さり、ありがとうございま す。大切な人と過ごすこの日に、こ の歌を送ります。ある人への大切な 人からのメッセージでもあります。 歌を通して伝えます。」

切なげな表情で彼女はマイクを口元 に近付ける。

前奏が流れると辺りは雪が降り始め 、白い小さな照明だけがくるくる回 る。

「あ……、この曲は……。」

虎徹はハッとした。あの遠い大事な 想い出の曲。



愛・おぼえていますか

作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦 /編曲:清水信之/ 歌:飯島真理

今 あなたの声が聴こえる 「ここにお いで」と 淋しさに 負けそうな わた しに

今 あなたの姿が見える 歩いてくる 目を閉じて 待っている わたしに

昨日まで 涙でくもってた 心は今……

*おぼえていますか 目と目が合った 時を おぼえていますか 手と手が触れ あった時 それは始めての 愛の旅立ち でした I love you, so

今 あなたの視線感じる 離れてても 体中が 暖かくなるの

今 あなたの愛信じます どうぞ私を 遠くから見守って下さい

昨日まで 涙でくもってた 世界は今… …

*repeat

もう ひとりぼっちじゃない あなたが いるから

*repeat

もう ひとりぼっちじゃない あなたが いるから                                           その8へ続く