あれ以来、
僕は、エリザベスをひとりの女の子として、痛いくらいに意識している。
彼女からの溢れる想いを、
太陽の温かい光のように感じている。
僕の中は、どこまでも暗い闇だけが広がって、
光など、どこにも無い。
いずれ、復讐を遂げれば、
僕は、セバスチャンの手によりこの世から魂ごと消える。
それが、
悪魔との契約なのだから、それでいい。
強大な力を手に入れるのと引き換えに、
強く願った事だ。
でも、
僕の中に、一輪の薔薇が咲こうとしている。
温かい太陽のひだまりを一身に集めた、
僕の中の唯一の薔薇が光を射し込もうとしている。
永遠に届かない、優しく温かい光。
少しでも、望んでもいいだろうか?
僕を照らす、太陽の日だまりを……。
それだけで、
僕がこの世に存在した理由には充分だ。
エリザベスだけが、それを与えてくれた。
僕の中の白い薔薇が、
綺麗に咲き誇ろんだ。
凛として僕を見つめ続ける。
僕は、いつまで君と共に生きれるのだろう。
たとえ、
僕の存在が消えても、
僕の中の薔薇だけは、永遠に優しい光に照らされ咲き続ける。
僕の、エリザベス……。
イラスト協力・Mrsけるみ
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