「そうか……。スンハが……。」
俺は、ユノの顔をじろじろと穴が空くほど見た。
悩んで痩せたとスンハが言っていたのを思い出し、気が気ではなかった。
「ユノ、痩せたな……。」
スンハの言っていた通り、ユノは痩せていた。
頬がこけて健康的ではないが、思ったより弱ってはいなかった。
「ユノ。俺、スゲー心配したよ。スンハからユノが痩せたと聞いて、動揺した。」
「そうか?この通りだよ。元気でやってるから、心配するな。ジェジュだって、毎日忙しくて大変だろう。早く帰って休めよ。」
何か無理をしているような顔で、ユノは言った。
俺は、いたたまれない気持ちで一杯になった。
「ユノ!!俺は、ユノの側に居たいんだ!!ユノから離れたくない!!ユノだけなんだ!!」
思わず叫んでしまった。
「ジェジュ!?」
「ユノ、愛してるんだ。ユノ、強がらないでくれ。俺は、どんなユノでも受け止めたい。無理はして欲しくない。俺に本音をぶつけてよ。」
俺の正直な、伝えたかった気持ちをようやくユノに言えた。
ユノは、突然の俺からの告白に暫く驚いているだけで、何も言わなかった。
それから、静かに目を閉じて、何か考えているようだった。
長い沈黙が続き、俺はただ、ユノの目を閉じている顔を見ていた。
キスをしたいと思ったが、止めておいた。
ユノは俺の手をとり、顔の頬へ持って行き、俺の手の温もりを感じているように、離さなかった。
「ユノ……?」
俺の手に何回かキスをした。
ユノの唇の温もりが久しぶりで、嬉しい。
それから、俺の指にキスをした。
指先は、性感帯になっていると聞いた事がある。
ユノの唇の温もりに感じていた。
「ジェジュ、俺だって、ジェジュを愛してるよ……。誰よりも。」
「ユノ、俺も誰よりも愛してるんだ。」
思いを伝える事は大切だ。
思いを伝え合える事は幸せだ。
周りの皆に背中を押されて、ようやく、ユノに辿り着いた。
皆から、大切な事を教わった。
お互いに気持ちを伝え合えれば、距離が遠くても、不安になる事は無い。
自分の気持ちを正直に伝えなければ、後悔ばかりで、前に進めない。
互いの気持ちをもっと実感出来るように、ダブルベットの上で俺達は、大切に丁寧に 抱き合った。
何度も昇り詰める快感に、激しい舌を絡ませ合うキスに、興奮を抑えられないユノの顔に、俺はくり返しくり返し、頭が真っ白になった。
「ユノ、俺達はそれぞれ新しい道を行くけど、互いに頑張ろうよ。」
「……当たり前だ。互いに、いいライバルになるんだよ。」
「でも、こういう時間も必要だから。俺はユノと一緒に居たい。道は違くても、心はユノのモノだから。」
「それも、当たり前だ。俺はジェジュが居ないとダメなんだ。ジェジュと会えない間、寂しくて辛かった……。」
思わず、ぷっと吹き出した。
「ジェジュ、何が可笑しいんだよ??」
照れてるユノが可愛くて、また笑えた。
「ユノ、俺達の気持ちはチャミには、バレバレだったみたいだよ。チャミが、スンハにそう言ってたらしい。」
「あいつ、末っ子で子供だと思っていたら、いつの間にか、大人になりやがって。」
「日本人の彼女と付き合ってから、変わったんだよ。守るべき人が出来ると違うんだな。」
ベットの中でユノと俺はクスクス笑いながら、そんな話をしていた。
窓から差し込むオレンジ色の太陽の光が綺麗で、二人で暫く見とれていた。
俺達の遠距離に負けない絆の強さを実感しながら……。
-END-
**あとがき**
長々と読んで下さり、ありがとうございました。
めっちゃ、感謝します。
バレンタインは終わりましたが、今は卒業シ-ズン。
色々な旅立ちがあると思います。
恋人同士で遠距離になる人や、片思いの相手と離れるとか、別れがありますよね。
そんな時、好きな人に自分の気持ちを素直に相手に伝える事って大切です。
後悔をしないように。
毎日を大切に。
チエル・ごん・アスカでした

また、お会いしましょう-(^0^)/