黒執事の~まるSS「おめでとうシエル」
作者・チエル・ごん・アスカ
12月14日、
今日は、坊ちゃんの誕生日でございます。
我、ファントムハイヴ家当主の大事な御祝いの日でありますので、わたくし、タナカは朝から忙しい使用人達を監視しております。
執事のセバスチャンに、今日もゆっくり休んでいて下さいと言われていますので、のんびりお茶を飲みながら、使用人達を見ておりました。
ホッホッホッ…。
セバスチャンの計画により、盛大な誕生会になる予定なので、皆さんは朝から張り切っております。
計画の予定では、まず、ソ-マ様とアグニさんがシエル坊ちゃんを外に連れ出し、庭師のフィニが家の中を薔薇で飾り付け、メイドのメイリンは、皿や食器を並べ、コックのバルドの調理を綺麗に飾り付けるというように進めたいのですが…
この三人の日々のドタバタと来たら、まともに進んだ事などありません。
その三人のドタバタをフォローしながら、いつでも完璧にこなしてしまう執事のセバスチャンは見事です。
「おや?玄関が騒がしいですね。お客様がお付きのようです。タナカさん見てきて頂いて宜しいですか?」
「おやすいご用ですよ。」
わたしは立ち上がり、玄関の扉を開けますと…
「ごきげんよう、タナカさん。」
「これはこれは、エリザベスお嬢さま。」
「シエルは??」
「まだ、書斎にてお仕事をしておりますよ。」
「そうなの…。誕生日の当日でもお仕事なんて大変ね。」
「それも、当主の努めでございますよ。」
「そうね。いつも頑張っているシエルの為に、あたしも誕生会のお手伝いをするわよ。」
「はい。エリザベスお嬢さま。」
エリザベスお嬢さまは、シエル坊ちゃんが大好きで、いつも母のようにシエル坊ちゃんを気遣かっております。
「さて、タナカさん。今日も、可愛い格好をしてもらうわよ。」
「可愛い格好…でございますか?」
「ウフッ♪今日は、ウサギさんの着ぐるみをタナカさんに持って来ました。」
「…………そうでございましたか…………。」
「きゃあ、可愛いっっ♪ 似合うわ~♪♪」
「何事ですか?!」
「セバスチャン。ごきげんよう。」
「エリザベス…さ…ま。」
一瞬ためらったセバスチャンにエリザベスさまは…
「セバスチャンにも、おめかしをしてもらおうと思って、持って来たものがあるのよ。」
「何をでしょうか?!」
「ウフフっ♪♪日本で流行っているアニメのエヴァのアスカちゃんのコスプレ(制服姿)よっ♪♪」
「は…い??」
「きゃあ、きゃあっっ♪セバスチャンじゃないみたい~♪♪♪」
「エリザベスさま、このような服装は見た事がございませんが…。」
「それは、日本で学校に行く時に着る衣装でセ-ラ-服というのよ。」
「足が、寒いのですが…。」
「あら、セバスチャンったら、寒いだなんて、ニナですら足を出していたでしょう? これから先は、足を出す事が流行るって言ってたじゃない。」
「このような姿を坊ちゃんに見られるのは、いくらわたしでも、坊ちゃんに失礼かと思われますが…」
「セバスチャン、そのステキな服装が嫌なの?」
「いえ、けしてそのような事は、ございませんが…。」
「じゃあ、いいじゃない。セバスチャンにとても似合うわよ。あたしもおめかしするわね。」
………セバスチャンさん……………………………。
ちょっと気の毒でございましたが………………。
わたくしは、ぷっと、笑ってしまいました…。
「お-いっ、シエルを迎えに来たんだが、誰も居ないのか??」
「……ソ-マ様………。」
「セバスチャン…さん?」
「……アグニさん…。」
一同、目が凍り付く…。
「ホッホッホッホッ…。」
「あら?他にもお客様なの??」
「エリザベスさま…。この方々も今日は、誕生会に出席なさりますので、何か可愛い格好をしたいと申しております。」
「シエルの執事、何を言っている??」
「セバスチャンさん、どういう事ですか?」
「もう、この際です。皆様を巻き込ませて頂きます。」
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「きゃあきゃあ、可愛いっっ♪♪ あなたは、日本で流行っている漫画のこの服装が良いと思うの♪」
「あなたには、この服装がステキだと思うわよ♪」
エリザベスお嬢さまが、ソ-マ様とアグニさんに着せた服装は…
日本で流行っているというプリキュアの服装をソ-マ様が…
同じく日本で流行っているというセ-ラ-ム-ンの服装をアグニさんが…
「お二人とも、お似合いでございますよ…☆」
セバスチャンさんは、意地悪くにっこりと笑いました。
わたくしは、さすがに耐えられず、お腹を抱えて大笑いをさせて頂きました。
「ホッホッホッホッホッホッホッホッ…。」
「もう、開き直るました。こうなったら、坊ちゃんにも是非、このような格好をして頂きましょう。」
「きゃあ、ステキ♪♪シエルには、どんな服装をさせてみようかしら♪」
「シエルがおとなしく着るとは思えないが…。」
「ソ-マ様。とてもお似合いでございますよ。」
「お前もな、アグニ。」
「癖になりそうですね。」
ソ-マ様とアグニさんは、とてもお気に入りのようでした。
厨房では、いきなり大爆発音が響き…
皿が次々、割れる音も聞こえ…
フィニの雄叫びと足音が近づき…
「セバスチャンさ~ん、ごめんなさ~いっ!!」
「!!!???!!!」
使用人達は、三人共、目が点になっておりました…。
「セバスチャンさん、一体、その格好は、どうしたのですか?」
「何が、あっただか?」
「ちょっと、冗談キツイぜ…。。」
「あなた方も、ファントムハイヴ家の使用人なら、このような服装をしてみなさい。」
セバスチャンさん、開き直ると、なんて無茶苦茶なのでしょうか??
それから、手持ちのエリザベスお嬢さまの色々な奇抜な服を着ました使用人達です。
メイリンは、女の子だからと、日本で流行っている漫画のエヴァのレイちゃんのプラグス-ツという物を着させられています。
バルドは、これも日本でかなり人気があるジブリのとなりのトトロという物の着ぐるみらしいです。
フィニは、やはり日本で流行っているアニメのケロロ軍曹の軍曹の服装をしていますが、全身緑にされていて、よく分からないです。
さて、こんな感じで、坊ちゃんをお迎えする用意が全て整いました。
「お前達…一体何をしているんだ????」
「皆、シエルの為に用意をした、あたしのコレクション服よ。」
「リジ-の???」
「うんっ♪シエルには、このドレスを着てもらいたくて、持って来たの♪」
「うっ…そのドレスは…。」
「絶対に、シエルに似合うわよ。」
「わぁぁっっ-!!!それだけは、勘弁してくれ!!!」
「坊ちゃん、そうは行きませんよ。是非、あなたのお嬢様姿を見たいとレディ・エリザベスが申しておりますので、お着がえを、どうぞ!!」
セバスチャンさんは、無理矢理シエル坊ちゃんを連れ出し、エリザベスお嬢さまのご希望通りのドレスを着て参りました。
「きゃあ~んっっ♪やっぱり、あの晩餐会の時に見た、ドレスが似合うと思ったのよ~♪♪
シエル、可愛いっっ」
「セバスチャン、このコルセットは、かなりキツイんだが…。」
「大丈夫ですよ。かなりお似合いです。シエルお嬢さま。」
ぷっと、セバスチャンさんは、笑った…。
後の皆さんは、あまりにもシエルお嬢さまがお綺麗で笑えなかったようでございます。
「誕生日、おめでとうシエル…」
「シエル、おめでとう。」
「おめでとうございます。」
皆さんからの温かいおめでとうの言葉に、幸せな気分になったシエル坊ちゃんは、にっこりと笑い、ソ-マ様やフィニの心をズキュ-ンと撃ち込みました。
「えへへ。シエルが笑ってくれて、良かった♪」
「リジ-…。」
「あたしより可愛いのが、悔しいけどね。」
「リジ-、ありがとう。」
…シエル坊ちゃんにとって、奇抜で癒された誕生日でございました…。
[完]
☆こちらの、の-まる小説は、ふぉ~いんらぶとは、関係ありませんので、よろしくお願いします☆
(^.^)
どうもっ!!
チエル・ごん・アスカでございます☆
シエルの誕生日特別企画で、お送り致しました♪
最後までのお付き合い、ありがとうございました♪♪
ありがとう♪♪(^人^)