黒執事の少女漫画のような目線のSSをお楽しみになってみて下さい。
黒執事の~まるSS
ふぉ~いん・らぶ
作者・チエル・ごん・アスカ
*前回のふぉ~いん・らぶの続きでございます*
*詳しくは、前回のふぉ~いん・らぶをお読み下さいませ*
*本編は、ここより始まります・・・*
台風娘のエリザベスことリジ-は、シエルにKissをしてもらえて、大はしゃぎ。
「あのね、聞いて聞いて。セバスチャン。シエルがね、あたしにKissをしてくれたのよ。」
「エリザベス様、もう何度もその話を聞いておりますが…。」
「そお?だって、聞いて欲しいんだもの…。」
セバスチャンは、リジ-の勢いに呆れ果てながら、顔は笑顔でいた。
ファントムハイヴ家の全ての人達に、シエルにKissをされた事を無邪気に喜びながら、話したリジ-に、シエルは怒り心頭。
使用人のメイリンやバルド、フィニが、シエルを見る度にニヤニヤするものだから、その態度にシエルはキレてしまった。
「お前達、僕をニヤニヤした顔で見るな!!」
三人の頭をポカポカと殴って、フゥと溜息を付いた。
それを見ていたセバスチャンもニヤニヤと意地悪な顔をして…
「まさか、坊ちゃんがエリザベス様にKissをなさるとは思いませんでしたよ。」
「お前がリジ-に協力をしたからだろう。」
「おやおや、都合が悪くなると私のせいになさるのですか? 私は、煽っただけですが…。」
シエルは、顔がカッとなり…
「うるさい、黙れ!!」
「坊ちゃんの本音を表面に出すように仕向けるのは、大変ですよ。」
「チッ」
舌打ちをしたシエルは、悔しそうに自分の書斎に戻ってしまった。
そんな怒り心頭のシエルの事を全く分かっていないリジ-は、シエルの書斎に田中さんと居た。
「シエルったら、あたしを好きだったのに、いつも素直じゃない態度ばかりで…」
「ホッホッホッ、エリザベス様…ようございました。」
「ウフフッ♪」
その会話を聞いてしまったシエルは、益々怒り心頭になり…
「エリザベスッ、いい加減にしろ!!」
バターンッと扉を開けて、怒鳴った。
ビクッと一瞬びっくりしたリジ-は、直ぐににっこりと笑い…
「ヤダァ、シエルってば、照れ屋さんなんだからっ♪♪」
「僕は、照れてなんかいない。本気で怒っているんだぞ!!」
「シエル…??どうしたの??」
「お前が、あちこちに言い触らしている事で、僕は恥ずかしい思いをさせられているんだ!!」
「だって、シエルは私を好きなんでしょ??なんで、恥ずかしいって思うの?!」
「エリザベス、はっきりと言っておく。僕とエリザベスは、婚約者同士だけれど、それは僕が決めた事ではない。先代の父が決めた事だ。」
田中さんは、オロオロとしながら、「坊ちゃん…。」と一言…。
「僕は、先々…幸せになんてなれるはずがないのに…婚約者なんて、邪魔なだけだ…。」
シエルは一瞬悲しく俯いた。
リジ-は、青ざめた顔で何も言えず、涙目になっているだけだった。
田中さんは、ずっとオロオロとしているだけ…。
リジ-は、顔をくしゃくしゃにしながら、ヒックヒックと言い、大声を出したい気持ちを押し殺し、その場を走り去ってしまった…。
シエルは、リジ-を見る事もなく、田中さんに「一人にしてくれ…。」とだけ言い、書斎にこもってしまった。
田中さんは、困り果てて、セバスチャンの所へ駆け寄った。
セバスチャンは台所でエプロンをしながら、食器を洗っていた。
田中さんの慌てる姿に… 「何事ですか?」と質問をした。
田中さんはセバスチャンに、シエルとリジ-について全てを話した。
「坊ちゃんには、困りましたね…、全く…」
「エリザベス様は、大丈夫でしょうか?!」
「心配いりませんよ、私が、エリザベス様を呼びに行きますから…。田中さんは、坊ちゃんに温かいお茶をお願いします。」
セバスチャンは、エプロンを取り、早々とリジ-を探しに庭に出た。
庭で、うずくまりながら、身体を震わせて泣いているリジ-が居た。
セバスチャンは、リジ-に近付いて…
「エリザベス様、申し訳ありません。坊ちゃんの無礼をお許し下さい。」と一礼をした。
「セバスチャン…、セバスチャンが悪いんじゃないわ…。」
「エリザベス様…」
「あたしが、いい気になってしまっていたの。 あたしの事を好きではないシエルに迷惑を掛けてしまった…。」
「エリザベス様、それは違いますよ。坊ちゃんは、エリザベス様を大切に思われておりますよ。」
セバスチャンは、にっこりと優しく微笑んだ。
「坊ちゃんにはこれから先、エリザベス様のような方が必要でございます。エリザベス様は、坊ちゃんを癒して差し上げる事が出来るのですから。」
「でも、あたしは、自信がないわ。シエルにあんなにハッキリと言われてしまうと…。」
「坊ちゃんは意地っ張りで素直な性格ではありませんから…。」
セバスチャンとリジ-の間に、しばしの沈黙が続く…。
「セバスチャン、ありがと…。今日は、このまま屋敷(自分の家)に帰るわ。」
「エリザベス様…。」
「今後、どうするか、よく考える…。」
リジ-は、迎えの馬車に乗り、屋敷に着くまで、ずっと泣いていた。
<続く>
チエル・ごん・アスカでございます。
またもや、ちょっと、有り得ない目線からの黒執事小説を書く事にしました☆
楽しんで頂けると有り難いです、宜しかったら次も読んでくださいませ☆
では、次回でお会いしましょう☆☆