阿里山(アリシャン)
台北から新幹線に乗り、高鉄嘉義まで行きます。駅前でタクシーを捜すのですが、往復で5000台湾ドル(13000円)と言われるので、「タイグイラ」と言って、他のタクシーのところへ行き、「サンチエンクワイOKマ」と言って3000台湾ドル(8000円)に値切ります。往復4時間乗って8000円は安いです。台鉄嘉義から森林鉄道で行く方法もありますが、片道4時間もかかるので、日帰りは無理です。

日本統治時代に阿里山のタイワンベニヒノキなどの豊富な森林資源輸送を目的に 1906 年から建設を開始し、1908 年に平地部分である嘉義 - 竹頭崎(現・竹崎)間が完成、1912 年に二萬平まで 67.1km が完成した。1914 年には沼の平(ぬまのひら、現・沼平)まで延伸工事が完成し、現在の本線部分が全線開通した。その後も多くの支線が建設され、日本の神社建築などに用いる巨木も、少なからずこの鉄道を用いて運び出された。 
1907 年にアメリカライマ社から導入された蒸気機関車はシェイ式と呼ばれる特殊な片側縦置きのシリンダを持ち、傘型ギヤで動力を伝える間接駆動方式となっていた。現在は通常運転には使用されていないが、阿里山駅や奮起湖駅に動態保存されている。本線は嘉義〜沼平間72.7km の区間で、2,250m 以上の高さを登るため、急峻な区間が続き、ループ線やスイッチバックを組み合わせている。なお、軌間は、762mm である。また、渓谷を見下ろす雄大な景色も魅力で、沿線の植物は平地から海抜800m 以下の部分が熱帯林、800m から1,600m までが亜熱帯林、1,600m 以上が温帯林となっており、垂直分布の違いによる車窓の変化も楽しむことができる。

 
阿里山駅周辺は国立公園になっており、タクシーでも入場料が必要で、駐車場に車を止めて歩く必要があります。このシェイ型蒸気機関車31号機は駅から5分程歩いた機関区にあり、阿里山駅に向かって右側へ歩いて行き、途中を左に入ったところにあります。