夜6時から朝6時まで12時間断食をすると人間の体は体内の脂肪をエネルギーに変えて、ダイエット食を食べなくてもダイエットになると言われています。しかし、全く運動しない人でもダイエットになるか調べた論文が2024年のJournal of Translational Medicineに発表されているので紹介します。結果は16時間断食をしないと駄目です。




時間制限食プロトコル中の毎日の断食時間が体組成および心血管代謝リスク因子に及ぼす影響:無作為化比較試験

要旨 
背景 時間制限摂食(TRE)は、1日最低12時間、食事摂取を制限する食事療法です。他の断食プロトコルとは異なり、TREは食べるものや量を指定するのではなく、食事のタイミングに焦点を当てます。このアプローチは、肥満や代謝障害のある人の体組成を改善することがこれまで実証されています。しかし、健康な人の体組成や心血管代謝因子への影響は依然として不明です。さらに、最適な断食期間についても議論が続いています。そこで本研究では、代謝的に健康で運動習慣のない人を対象に、8週間の異なる断食期間が体組成および生化学的パラメーターに及ぼす影響を、並行群間ランダム化比較試験を用いて比較することを目的としました。

方法 41名のボランティアを無作為に4つの実験グループ(TRE 16:8(16時間断食、8時間摂食)、TRE 14:10(14時間断食、10時間摂食)、TRE 12:12(12時間断食、12時間摂食)、または通常食グループ(ND;食事制限なし))のいずれかに割り付けた。参加者は体組成測定と、脂質プロファイル(総コレステロール、LDL、HDL、トリグリセリド)、空腹時血糖値、レプチン、および同化ホルモン(インスリン、テストステロン)レベルの血液検査を受けた。データは、コンプライアンスを考慮するため、ITT(intention-to-treat)解析とPP(per-protocol)解析の両方を用いて分析した。時間とグループ間の相互作用を評価するために、反復測定のための2要因分散分析を用いた。

結果 ITT解析では、TRE 16:8は体重(-2.46%p=0.003)および絶対体脂肪量(-8.65%、p=0.001)を減少させたが、除脂肪軟組織量およびカロリー摂取量には変化は認められなかった。これらの結果は、PP解析の結果とも一致していた。PP解析には、TRE 16:8群8名、TRE 14:10群5名、TRE 12:12群9名、およびND群全員が含まれていた。TRE 16:8群の参加者は、総カロリー摂取量を自発的に減少させたが、この減少は統計的に有意ではなかった。その他の測定値は、8週間後も有意な変化を示さなかった。

結論 今回の結果から、カロリー制限なしでも16時間の断食は、健康で運動習慣のない人の体組成を改善するための有効な戦略となり得ることが示唆された。一方、より短い断食期間では、健康な人において有意な変化をもたらすには不十分である可能性がある。