塗櫛のブログ

塗櫛のブログ

そしてYJ連載中の「テラフォーマーズ」に夢中。
テラフォーマーズ感想についてはほぼ初見の勢いで書いてますので、
文章が荒ぶっています点をご了承の上お読みください。

今更ながらお勧め過ぎるお勧めです。


なんだかおもしろい様
→私がテラフォの感想ブログを書くきっかけとなったサイト様です!!
このブログでテラフォを見なければここまでハマることもなく、感想ブログを始めることもなかったサイト様。
テラフォのみならず、漫画、アニメ、イベント等多彩な記事とその更新頻度は頭が下がるばかり。
テラフォ好きの方は既にチェック済みとは思いますが、許可をいただいたので嬉々としてリンク貼ります!!!!
Amebaでブログを始めよう!

やりたいことが多すぎるので一番時間を割いている労働時間を削るべきだと思うが、労働時間を削ると金銭も減るジレンマ。
理不尽だ!






 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※以下本誌ネタばれですのでご注意願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
--------------------------キリトリ----------------------
・守護神ここに集結!!!
このカラー良すぎて迷わず紙の本誌を買いに行きました手元に残しておきたいじゃないですか!
いつもと違う塗りというか、アニメっぽいはっきりした塗りも今までの橘先生はあまり出していなかったので珍しいというか本当絵柄の幅が広いなあと。
ただカラーを見ても設定の色とイコールではない確率が高いのでそこはね……あくまでもイラストとしての映えが優先されているということで。
後ろに書いてある文字が微妙に読み切れないのが悔しい。
社章というか社印みたいなイメージだろうけれど、株式会社一警護、の前が読み取れず……わかってる方いたら教えていただきたい。


・大量侵入
玄関のドアの開閉と共に入ってくるという話はよく聞くけれど。
個人的にはそれを聞いて以来出入りの際には目を光らせるようになりました。
お前は我が家の家賃を払っていないので住む資格はない。
実際のゴキブリも外骨格であるが故に隙間に対しての自由が効くというか、この説明の通りちょっと柔らかいということらしい。
確かに実際カブトムシやゾウムシほど硬いわけではないしな……多分この『ちょっとやわらかい』感じがむしろ生理的嫌悪が増すというか。
ガッチガチに硬かったらまだこう、退治の時の抵抗が減る可能性があるかもしれない無いか。

 

・いい感じ
ものすごくふんわりした文言なのに絵面が酷い。
『ポコッ』じゃないんだよちょっと可愛い擬音にしてくれてもう。
一応自重の900倍とは描かれているけれど、これは時間をかけた場合であって瞬時に叩き潰すような圧力がある場合はさすがに中身が弾け飛ぶのではないかと思う。
実際弾き飛ばしたことがあるし(嫌な報告)。
それか自分がゴキブリの自重の900倍のパワーを生み出しているか。
でもゴキブリ自体の体重は平均で0.6グラムぐらいしかないので、それを叩き潰すために900倍の圧力をかけるとすると力としては5.3ニュートン程が必要であり、人間の動作としては540グラムのものが持ち上げられるということらしいので、ペットボトルを持ち上げられるだけの力があれば叩き潰せるわけで自分が力こそパワーなわけではなかった……。
ただそれはゴキブリの場合であって、テラフォーマーという大きさであれば、たとえそれが子供の大きさであったとしても、それは安易に叩き潰せるなどという話が通じるわけもない。
しかし奴らはその特性があればこそ、どこにでも入り込めるし、どこからでも入り込むことが出来る。
急激なる加圧、減圧に容易に対応できるその力があるならば、建物の隙間であっても、深海の底であっても。
テラフォーマーの臓器がある程度人間と類似した構造になっているとして、いや人間には外骨格がないから感覚が全く想像できないのだけれど、外部からの圧力があった場合の体内の状態はどうなっているんだろうか。
臓器の位置がずれて気持ち悪くなるようなことはないのか、そもそも戻る時は内部からの圧力で戻るのか形状記憶のようなものなのか。
あれだけの筋肉がある以上そこまで体内の構成が流動的な物質であるとは思えないし、けれど内部に骨が無いのであれば外からの圧迫に対して骨が折れて内臓が損傷するということも無さそうだし、でも内臓が固定されていないような不安感もあるし。
そして戻る時の感覚も、一気に内臓が動く感覚になるのでは……?とか勝手に思うところがありはしつつ、絶対的に自分では体感しえないものなのでただ想像で気持ちの悪さのようなものを覚えてしまう。
体液が出てる感じもまたなんというか出た分何で補充するんだとか。
絶対に自分には知り得ない感覚だからこそ無限に想像できてしまうというか想像してしまうのだけれど、多分想像力を働かせるのはそこではないんだよな。

・楽しい
多分仕事でトラブルがあるとむしろやる気を出すタイプだ高橋。
だがアミリアとの温度差。
しかしこの範囲攻撃というか1対多数の強さというのは頼もしい限り。
基本個人の能力が高さと特性故にタイマン向きのキャラが多いのは仕方がないというか、そこでアドルフさんとか高橋のようなキャラが決して主人公に近すぎず、けれど後方というほど後過ぎない、なんなら前線に出てこられる位置にいるというのはバランス的にもすごく良いんだよな。
点ではなく面で制圧出来る自信があるし、こういう状況に対して自分が一番強いという思いがあるからこそ楽しいという言葉が出てくるのだと思う。
もっとも非戦闘員であるアミリアにすれば本当に理解できる感情ではないのだろうけれど。

・音
あまりにも受信側としてのジェットに対して相性が悪いというか、ジェットの場合紅式だからその特性を完全にオフにすることが出来ないからこそあまりにも高橋と相性が悪いというか。
おそらく高橋が特性を使うたびにジェットの方は殴られるというか、全身の血液が揺らされるような感覚があるのでは?
音は結局物質の振動だからということは以前もどこかで書いたような気がする。
音が伝わる環境であれば気体液体関係なく何らかの衝撃を与えることが出来るわけで、それが自分に向けられたものでなくてもセンサーとして毎回感じ取れてしまうのは大変というか面倒だろうなあ。
ただここでのエミリーの顔があまりにも良い。
高橋がここにいる、ということに対しての確信というか安心というか、少なくとも戦力として、戦友として確実に信頼している。

・銃弾
空気の振動でハンドガンの弾すら跳ね返せるというのはその振動域というよりもむしろ反射速度の方が人間離れしているのではと思うが、そもそも空気の振動だけで弾丸を跳ね返すことは可能なのかと調べたら端的に無理、という結論に。
いやそれでも夢と浪漫があるじゃないかとAIにも聞いてみたというか無理と言われ続けてしまったのでこちらも意地で食い下がった結果、音速どころではない運動エネルギーというか必要な風速: 約 6,659 m/s(時速約23,992 km/h、音速は約343 m/s)という数字を突きつけられてしまい夢と浪漫が物理法則に寄って不可能という大変理性的というか現実的な結論に辿り着きました。
「むしろそういった非現実的な描写を楽しむのがフィクションの醍醐味です」と言われてしまい、いやそれは十二分にわかってるんですよフィクションとノンフィクションの狭間の可能性を知りたかっただけなんです。
まあ一瞬で音速を超える、それこそ非現実的な有職を瞬時にして生み出している、もしくは超音波的なものを使用している、音力発電により電気により磁力を得たとかなんかこういい感じに脳内補足をしていきたい。

・パンチ
パンチ。
シンプルにぶん殴っただけ。
でもこういうシンプルな攻撃が一番強かったりもするじゃないですか多分。
前線に立てる実力で、ファイトスタイルが無いということが明言されたのは高橋が初めてかなと思ったけれど、こちらが勝手に想像しているだけで明言していないキャラは普通に居そうではある。
特に格闘技経験がなくともM.O.手術を受けている以上単なる一般人よりは筋力はあるだろうし、的確にテラフォーマーの急所を打ち抜くだけの実力もある。
ただ本当にぶん殴っただけです。
でもこういうの大好き。

・役員会議
コードネームとか役員会議で決めるの?!
七星とかなんか他の偉い人が大真面目に会議してるの?!
こいつは特性がこれだからなんかこういう名前にしようとかそういうことを決めている可能性があるの?!
会議で?!!
何その無駄な会議。
いやでも本人が好きに名乗れという話になったら色々と別の意味で問題が起きそうというかそもそもコードネーム?を拒絶するタイプの人も絶対いると思うんだよな……。
あと絶対没案の方が変なものが揃っていると思うのでそっちが見たい。
徹夜で考えて「いやこれは無いわ」っていう言葉と共にそっと葬られたコードネームとか武器名とかあったんだろうな。
なお空軍機や戦艦などの真面目なコードネームは日本ならば旧国名や自然現象、山や河川の名前で統一されていること、アメリカならば州の名前、その他各国では過去の偉人の名前など割と言うならば無難?な法則で命名されているので奇をてらった名前になりにくいという傾向があるのではないかと。
というか本郷さんも初代仮面ライダーから来ていて、ピラニアン・ローズは聖闘士星矢のアフロディーテの必殺技なわけですが、その時の相手である瞬の名前を受けて高橋が舜という名前なのも含めてこの辺のオマージュは上手いなと常々。
その辺りを過去の偉大な作品に従って、という理由で役員会議で決まってるとかだったら役員室に古い漫画その他に理解と知識がある偏ったオタクしかいないことになる。
え、何その会社入りたい。

・溢出
あまり日常生活では使わない単語だよなあ。
音というより体中の液体もしくは液体を含むものに振動を与えられたらそれは体内に留まり続けることなど出来るわけもなく。
一応出血というカッコ書きでの補足はあるけれど、出血というよりも脳みそそのものが出てきているという……うわ怖い。
同じ音での攻撃であっても日向の場合は肋骨を広げることで一時的に肺活量を上昇させ、瞬間的な衝撃なのだけれど、あれはテノールぐらいの音域なのではという感じ。
高橋の場合はマッコウクジラの大声だと確実にバスの音域だろうなという感じなので、感覚的にはライブハウスなどでスピーカーの前に立った時のイメージでこれを書いている。
特に低音の場合振動を感じるけれどあれで実害が出るレベルという感覚で想像しているのだけれど多分合っているのではないかと。

・慶次っぽい空気の塊
高橋と慶次の間に何かあったのか、単にアミリアといい感じなのをやっかんでるのか。
多分後者。

それか本人的には場を和ませる意図を含ませつつ駄々滑りしているか。
というか物言いがおっさんなんだよなあと思った次のコマというか次のページで典型的なおじさん構文使っててぶん殴られても文句は言えんぞという気持ち。
苦手っていう言い回しでは伝わらないと判断する辺り色々あったのかな……。

・仕方なく
火星に行った多くの戦闘員はあくまでも自分たちの人生がスタートラインに立てるようにするために、マイナスをゼロに戻すために『仕方なく』闘っていた。
己の境遇をただ無意味に嘆いているだけよりは、闘う場へ赴く覚悟を持っていた人たちではあれど、境遇が違っていたら、マイナスでなければ闘う必要などなかったのだ。
けれど闘うことを選んだ。
選ばざるを得なかった。
その戦いを経て生き残りそして還ってきた彼女は、彼女たちはもうマイナスではないとわかっていてそれでもなお闘うことを選んだ。
それは特性故にそうする人生が最も適切であるという現実もあるだろうが、少なくともその特性を使わない選択は当然あるしそうすることは出来た。
けれどおそらくだけれど彼女は選んだのだろう。
闘うことを選んだのだろう。
それは火星で共に戦い、そして散った同胞の為なのかそれとも共に戦い、共に還ってきた同胞の為なのかはわからないけれど。

・闘うということ
普段軽めのキャラが不意にこういう表情を見せるのに弱いという人は一定数いるはず。
自分みたいな。
というか高橋の表情は何を内包したものなのだろう。
アミリアが闘うことを選んだのは『仕方なく』という不可抗力故だったことへの安心なのか。
彼女が、火星に行った人間が好んで闘いに身を投じるような人間で無くて良かったという気持なのだろうか。
それでも今仲間を助けるために闘うことを決意したことに対して見守る気持なのだろうか。
色々なことを考えた上で、まだ語られていない高橋の過去も当然あるだろう上でのこの表情なのかと思うと早く過去が知りたい気持ちと、過去が判明すると死亡フラグなのではという不安と。

・気持ち悪
感情の緩急にアミリアがついていけてない!
いやまあそうなるなこれは。
とりあえず角には触らない方がいいと思うぞ高橋。
気遣いはしているのだろうけれど、気遣いが先回りしすぎて逆に退路を塞いでるタイプだぞ高橋。

・マイクロ波
通信機器の妨害として使用しているのだろうが、通信というか探知という点においてアミリアの特性にも影響が出ているのはテラフォーマー側とすればある種の副産物のようなものだろう。
というか高橋の音についてはアミリアには影響は出ないのだろうか。
高橋の特性はジェットに対して影響はあってもアミリアに影響がある用には見えないので、これは特性が受信型と発信型の違いだろうか。
それか波長の違いか。

・助けは来ない
これは火星やかつての人工島の時と同じ状況に陥った、陥らされてしまったというべきだろう。
これについては国境のない場所というか「どの国でもない場所」を通る以上最低限の規約ともいえるし、だからこそ『世間に認知』されている存在であり、異常があれば何らかの形で救助を望める状態ではあった。
あったはずだった。
少なくともこの船に何らかのトラブルがあることが分かれば遭難信号を受けた最も近い船舶もしくは沿岸国が救助に来ることが義務付けられている。
けれどテラフォーマーがマイクロ波を使用することで通信を遮断し、結果この船を孤立させてしまえばそれは事件が起きていることが伝わるわけもなく、何の問題もなく安全に航行している船舶として誰に咎められることもなく海を進んでいくのだろう。
そしてテラフォーマー側としてもこの船を孤立させ、救助が来ない様にする必要がある。
というよりも「この船から人間を外に出すわけにはいかない、そのため逃げ場のない海の上で孤立させておく必要がある。
船を止めないのはその意味もあるのだろう。
航行に問題があれば何らかの形で陸の、外部の人間の関与があるだろうし、それは奴らにとって本位ではない。
ここにいる「誰か」を探し出さなければならない。

・人探し
人間側はハンニバルの持つニュートン一族の情報が欲しい、そしてテラフォーマー側は、<祈る者>は何を欲しているのだろう。
アミリアの言う情報も、高橋の言う人探しもあっているというか「情報を持った人間を探している」というのが<祈る者>の目的だろうかと考えているのだけれど。
以前ジョセフが見せた映像に関わるものだとしたら、奴らが欲するのはハンニバルの頭の可能性が高いが、個人的に思うのはハンニバルはある意味向こうに近い人間なのではないか。
それでもなお奴らが欲するというのであれば、それは彼の持つ情報ではなくその特性なのではないか。
ジョセフが不死の力を得るためにエヴァの特性を無理やり得たように。
相手の特性をコピーというか自分のものとして取り込むことが出来る特性というのは、オーバードーズの危険性は当然あるが万能型といえるもの。
ただ当のハンニバルはすでに生きているとは言い難い状態ではある。
ただこの世界だと人体組織というか細胞があればなんとかなるというレベルまで行っている感じもあるので(天異変態の技術など)そういう意味では生体細胞が手に入ればいいということか。
これで全く違う新たなキーマンが出てきたらそう来たか!ってなるしかない。

・誰が行くのか?
本来であれば船舶にはIMOナンバーと呼ばれる固有の識別番号が割り振られ、船籍国が管理するものであり、また航路の運行の際は各国の入港許可や経由地での条件を満たす必要がある。
さらに商業的な航路については、事前に各国に申請して許可を取得しなければなりません。航行にはSOLAS条約やMARPOL条約などの国際条約も関連し、船舶はこれらに基づいた安全基準や環境保護基準を満たさなければならない。
これは本誌で例えとして描かれている例がそのままで大変わかりやすいのだけれど、だからこそあまりにも微妙な立場のこの船はどこも手を出せないというより出したくない。
というかこの船の名前も一警護の役員会議で決めたのでは?と言いたくなるな……。
あとレモニスタン共和国、架空の名前だろうとは思いつつ一応調べてみたら男塾が出てきてそこからかー!
キャラクターの元ネタ的にイメージ的には中東とかになるのだろうか。
独立した国の名前ということなので、周辺諸国が紛争で揉めている可能性は大いにあるし、造船はアレックスとマルコスとシーラの出身であるグランメキシコ。
ここもお世辞にも治安がいいとは言えない国だし、乗組員の国籍は色々だし金を取れそうな会社はペーパーカンパニーというダミーだろうから、何かのトラブルに対して救助隊を向かわせたとしても謝礼を受け取る当てもない。
なんなら領海ではなく公海。
何の得にもならないのだ。
そして船の方としても、あまりにも積んでいる人も物も微妙なライン過ぎる。
レモニスタン共和国では合法という書かれ方をしているが、新興国家故に法が整備されていないだけだろう。
そして積み荷に関してもハンニバルが乗っていたというだけで色々とやばいものがありそうというかシンプルに彼が買い付けた美術品ならまだしも人間とか……居そうだな……。
あとこの男性、何をしたんだろうというかおそらくモデルがいそうなのだけれどあまりにも自分がその手の情勢に疎くて何とも言えない。

・船長責任
船長がこの判断に至るまで、この期に及ぶまで行動に至れなかったのは前述した通り、あまりにも面倒な要因が積み重なり過ぎている故だろう。
この場合船長が被る責任というのは如何ほどのものか。
違法な品に関しては船籍がレモニスタン共和国ということでその国で裁かれる対象になるかは微妙だが、国際的な法律を持ち出されたら無罪ともいかない。
だからこそこの瀬戸際まで彼は救難信号を出すことをしなかった。
本来であれば船長は船舶全ての責任を負うし、古くからの伝統で「船長の最後退船」「船長は船と運命を共にする(The captain goes down with the ship)」というものもあるぐらいなので、そういう意味で決断が最後とはいえしっかり責務を果たそうとしている辺りは真面目ではある。
日本人が持つ気質故の可能性もあるし、もしかしたらそれを加味しての日本人船長にした可能性もあるのでは?

・SOS
モールス信号は音声言語ではないというシンプル故に、電波が無くとも伝える手段が色々とある。
そもそも通信が途絶した時点で何らかの異変があることは周辺国に伝わってはいるだろうけれど、本編に書かれている通りこの船が持っている複雑な現状が安易に救助を出そうとしないのであれば、海事における絶対的な出動要請ともいえるものを出せばいい。
今回は発光という手段でその三文字(あれを文字と言うべきかは難しいが)を周囲に伝えることとなった。
しかしこれほぼ真上に向けているけれど上の航空機に向けたものなのか、この瞬間が上方に向けられているだけで横方向?にも発信したりするのだろうか。
発光信号はライトガンにより「特定の方向へ光を断続的に発射する」ということなのでこの場合は上方向にのみ、ある程度指向性はあるとはいえ光である以上拡散はされるし(ビームではないので)、発信された以上は応える義務がある。
それがトラブルという文字を具現化したような船舶であったとしても。

・面倒だぁ~
セルフパロの極みというかこんな方向性のセルフパロあります?!
改めて火星編107話(11巻)を読み直してそしてそのまま読みふけって、この展開って意外と早いうちにあったというかその後の脱出劇もしっかりと熱い展開になっていてやはりテラフォは面白いな……と満足して帰ってきたんですが。
逆にあの格好良さを見た後にこの見開きを見ると落差が酷い。
あと中国主席のその髭なんだ。
テラフォーマー寄りの種族ともいえる存在ではあれど、髭を生やすのかとか生える位置はそこなのかとか色々と言いたくなることはある。
しかし少なくともローマと中国に関しては面倒ではあるが何かしらの見返りがあるのならば考えないでもない、という風に取れないこともないかなと。
アメリカは同盟国であるが故に助けることは外交の一環としてやぶさかではないが、宇宙人との戦争中である今そんな些末なことに構っている暇も手間も人員もない、といったところだろう。
というか大統領ではなくアメリカ軍という括りになっているのか。
ドイツの無関心はまあわからないでもないが(航路的に欧州側に船がいるということも無さそうなので)、日本に寄港していた船に対して明確に助ける意思が無いというか、助からないで欲しいというNOと言える日本人、のような状態になっているのが。
多分これを助けに行くのは距離的な問題で日本の海上保安庁になる気がするのだけれど、当の首相がいっそこのまま大人しく沈んでくれというスタンスである以上、それこそかつての展開のように『助けは来ない』。
彼ら以外は。

・一警護
この格好良さよ!

そしてタイトルの意味をこの最後のページで出してくるこの演出よ!
どういうタイミングでこのSOSを彼らが知ることになったのかはわからないが、この決意は助けを求めた存在が自分たちの仲間だから、という身内への感情だけではない。
おそらくあの船に仲間がいなかったとしても、誰かが助けを求めたのならば行くのだろう。
助けて欲しいと伸ばした手を、誰にも取ってもらえない時の絶望を誰よりも知っているのだから。
そして、この状況だからこそ真っ先に「国とは関係のない民間会社がその場に駆けつける」という既成事実ともいえるものがキーとなる。
というかここにマルコスやイワン、バーキさんも含まれているということは、彼らが正式に協力関係を結んでいるということか。
#59で彼らもまたジャパンランキングに含まれる、という言葉があった時点で一警護とのアライアンス提携を結んだことになったのだろう。
エヴァに関しては一般人というか特に国や軍に縛られるような立場ではないし、バーキさんについても自分の会社なので業務提携の相手に関しては特に問題はない。
ただ、イワンとマルコスについてはある種軍属に近いと思うのだが、その辺りは大丈夫なのだろうか。
まあ最終的にはこの非常事態を考慮すればその辺りはいちいち気にしてる場合ではない、で押し切ってしまえる気もする。
ところで最後の『燦然と参戦』は言及しておいた方がいいんですかそっとしておいた方がいいんですか。
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シリアスとそうでないシーン(けれど逆というほどでもない)のバランスが絶妙な回だなと。

そういう意味で高橋のキャラクター性は先生から見ても便利というか、使い勝手が良いのかもしれない。

ただキャラの振り幅を間違えるとシンプルにうざいキャラになりそうなので、その辺りは難しそう……。

次回の更新は11月28日なのでだいぶ空く感じではありますが、まずは更新を自分が忘れないようにするところから。

そろそろ染矢の特性も知りたいところではありますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを書き終わった時点で来年もJ2ライフが確定しました。

連載が終わる前にJ1に上がりたいですね……(書いてて辛い)
 

勢いでそのまま頑張りたい所存。






 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※以下本誌ネタばれですのでご注意願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
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・我、その首を獲る者なり!!
一瞬あれ?これテラフォか?ってなる表紙絵だけれどモチーフというかイメージは「大江山酒吞退治」だろうか。
有名な「首を刎ねられた酒呑童子が、首だけになっても襲いかかってくる」浮世絵をイメージして描かれたのかなと。
そう考えると首を落としたところで何一つ油断できない気もするし、逆に首だけになっても生きている、利用できるという裏付けにもなっている。
しかしきっちり筆遣いも変えていて違う画風だけれど橘先生の絵だなとわかるのは凄いよなあと素直に感心してしまう。

・BRING ME THE HARD OF…
この「OF」の後に何が続くかで言葉の意味が変わってくる。
文脈によって意味の変わる構文ではあれど、Bring me the hard of~で「~の中で最も難しいことをしてこい」「~の核心を突け」という意味にもなるらしく、個人的にはテラフォーマーズという作品的には核心を突け、の方が合っている気がする。
タイトルとしてはあくまでもここで含みを持たせて曖昧にしているので、それを追求するのは野暮かもしれないが、今回の内容を読んでいる限り後に続く単語としては「his heart」辺りが妥当かなと。
「Bring me the hard of his heart」で「彼の本心を打ち明けさせろ」。
実際手段に関しては問うてないというか、ハンニバルの立場と強さも相まって手段を選ぶ余裕が微塵もなかったのも含めて「Through fair means or foul(手段は問わない)」という文面も付ければそれっぽいかもしれない。
まあ意味を含ませているからこそ美しいタイトルではある。

・決着
少年誌だったらもう少しマイルドな描写になっていたんだろうかという気持ちと、青年誌でもなかなかの描写じゃないのかという気持ちがありつつ、最終的にはまあテラフォだしな、という気持に落ち着いてしまう訓練された読者。
決着がついたこの状況を一番受け入れられないというか、受け入れるまでに一瞬とはいえ間が産まれてしまうのがエミリー本人だろう。
彼女にとっては人生におけるあらゆる悪夢を、一個人としての尊厳を汚した相手への復讐心だけでひた走ってきた状態で、もちろんこの結末を、決着をつけるための終着点を求めてはいただろうけれど、辿り着いたからこそ息を整えるための時間というのはどうしても必要なものだ。
それが彼女の受け入れるまでの時間。

・乾くと最悪
落ちないもんな!
本当に乾いた血液は落ちない。
最終的に汚れとして落とすというより布の柄ごと全て丸ごと漂白する心意気でハイターに漬け込まないと落ちない。
あとはそれ以上にウィルス性肝炎や人免疫不全ウイルス、敗血症などあらゆる感染源としての恐怖もある。
ジェットがいうのはそういう必要最低限の知識としての気遣いもあるだろうし、それはエミリーもわかっているだろうが、それでもその提案をしてくれた優しさは間違いなく彼女も理解しているだろう。
状況が状況だけにリラックスした入浴とはいかないだろうけれど、少なくとも「血を洗い流す」という行為は今までの人生への禊の意味も込めて必要なはずだ。
そしてこの状況で2分で開ける発言に対して首が増えるという返しをするエミリーの強さは個人的に大好きです。

・少し
殺さなくて済むかもしれない、なのか分かり合える可能性があったかもしれない、なのか。
どちらにしてもこの辺りが慶次の「一般人としての感覚」なのだろう。
この世界においてそれを甘い考えだという気持はあるが、そういう考えを持った人間が居ないといざという時に良くない気がする。
良くない、というのは我ながら随分と曖昧な物言いだが、こういう一般人としての感性が最後の何かを引き留めることがあるのではないかという、メタ的な考えであり現実でも規模は違えどそういう場面があるかもしれないという考えもあり。

・敵と外部(てき)
こういう時にきっちりと状況を分析した上で自分の考えを冷静に述べることができる(慶次の考えを否定や拒絶しているわけではない)というのは、貴重というか正直他にあまりいなさ過ぎるというか。
……いや本当に少ないというか今咄嗟に思い浮かぶのが風邪村くんぐらいで他にいたらむしろ教えて欲しい。
敵と思っていなかった、の意味がなあ。
ハンニバルの言う「てき」という言葉が「自分(と仲間)に害をなすもの」という意味ではなく、「自分以外のもの」であることをジェットはちゃんと理解していた。
久々に見た、ということは以前にこういう人間と、自分とそれ以外という区切りをする人間と会ったことがあるのだろうか。
火星に行った誰とも違う、という言葉の中にアレキサンダー先輩がいるのがなんというかもう。
劉さんや燈と同じだけの何かを彼が遺しているということがもう。
ハンニバルに対してジェットが同じ人間でありながら、テラフォーマーに近いと評するのはその身を持って知っているから、深い浅いの違いは有れどその身を持って戦っているから。
ジェットが対峙した彼らは、少なくとも自分以外の存在を外部だなどとは思っていなかった。
どこまでを仲間と、同志と思うかの差異はあれど彼らは仲間の為に、家族の為に、同志の為にその命を懸けることを厭わなかった。
だからこそ誰とも違うというのを理解している。
中国班というその立ち位置があったとはいえ、ジェット自身は本人が望まずとも意外と多くの人間と戦っているというか戦わざるを得なかったし、だからこそ火星に行った彼らのことを理解している。
燈や慶次のような言うなれば主人公側の人間とは真逆の立場で、だからこそ彼の存在が必要なのだろう。
頼むから長生きしてください。

・生きる機械
リラックスしてるな……5分と言いつつしっかりバスタブにお湯を張って……。
いやこれに関しては互いに暗黙の了解というか言葉遊びのようなものであり、むしろこの状況でしっかり切り替える為に必要な時間と儀式のようなものであるということを踏まえれば。
かつて姉であるキャロルが揶揄して言った言葉と、その言葉を内包したうえでの生きる機械になっていいというエミリーの言葉は同じでありながら相反する意味を含んでいる。
人生における遊びというか余裕のようなものを全てそぎ落とし、自分の全てを奪った相手への復讐だけで生きてきた、そうならざるを得なかった上での『生きる機械になっていい』というエミリーの意志。
もしかしたらどこかに後悔もあったのかもしれない。
だが、そうでなければ、そうしなければ己の命を留め置くことなど出来なかった。
遊びも余裕もすべてそぎ落とし、ただ生きるための機械となったからこそ彼女の復讐は成功した。
後悔も、反省も生きているからこそ出来る事なのだから。

・ジェットと慶次
え、なにそんな年相応というか……なんだろうこの人生の経験値の差を見せつけられたというか、そんな反応になるんだな慶次……。
多分年齢は同じぐらいのはずなんだけどなジェットと慶次。
ジェットは(大人的な意味も含めて)色んな意味で経験豊富だろうからこそこういうことが言えるというか言えてしまうというか。
別段慶次に経験が不足しているわけではないとは思……いやでも断じて豊富ではないだろうけどというかむしろ三馬鹿みたいに騒いだりしないだけであえて何がとは言わないけれど同じ立場だろうとなと思っているのも確かなのだけれど。
ジェットも別にドヤる風な言い方ではなく当たり前のことの様に言っている辺り、本当にそう思っているのだろうけどそう思うことが当たり前になるまで色々とあったのだろう。
そう考えると2コマというか吹き出し3つでキャラの深みというか幅の広がり方がすごい。
そしてこのやりとりでジェットだけではなく慶次のキャラも新たな一面が出てきた感じで、本筋には直接的な関係は無いけれど読者側には嬉しいやり取りがありがたい。

・馬鹿みたい
その機能いる?!
いや喫煙者的には有れば嬉しい機能……かもしれない。
それぐらい喫煙者というものは禁煙できない哀れな生き物なのです。
というか回転させることでフィルターの性能を変更して、本来は人為変態の薬として使用すべきところを成分を変えることで煙草として使えるようになるという感じだろうか。
そうなると甲殻類の喫煙型の薬は煙草の葉に染み込ませる、もしくは煙草の葉を加工する時点で混ぜるとかそういう形で作られている可能性が……?
その辺の本筋には関係ないけど裏話として知っていると楽しい話、嘘化学でもいいからそれっぽい設定でどこかにまとめて欲しい。

・あるわ
いや無いですね!
一気に肺に入れてしまい思いっきり咽る初心者あるある。
あと煙管は通常のタバコと違ってフィルターが無いので、ニコチンがダイレクトに来るという点でも初心者向けではないので無理しない方が良いです。

・長く生きるんだから
このジェットと慶次の言い方の違いもキャラクターがしっかりしているのがよくわかる。
慶次は真面目にエミリーに対して心配しての言葉だし、ジェットはむしろその言葉に乗っているというか、早く返せの意味で言っているに違いない。
何故なら喫煙者だからです!
一仕事終えた後の貴重な一服、むしろ1本しかないタバコの時間と物理的にタバコが減ることに対しての焦りがあるからです。
個人差はありますが、逆に言うならこれを許容するというならそれはかなり心を許している証拠になります。
現場からは以上です。

・へんね
このエミリーの笑顔よ。
あまりにも柔らかい、そして美しい笑顔よ。
かつての姉との思い出は彼女の無駄に、遊びに、その余裕に対して苦言を呈してはいたものの、どこか羨望もあったのかもしれない。
自分の方が優れているなどと思うようなタイプではないだろうが、ある意味その遊びの分だけもっと効率的な、もっと無駄のないシンプルな生活ができるのではないか。
そう思っていた事があるのは間違いないだろう。
そうやって遊びを取り入れることを、人生を遊べることに対する憧れのような、けれどそれは自分がしっかりしているからこそできるのだという姉を支えていることへの自負と両立していた感情だったのかもしれない。
そして生きる機械になっていたその時期を経て、全ての決着をつけて。
ようやく姉の、キャロルの持っていた遊びを理解した。
人生を遊べるようになった。
失われた尊厳を、その人生を取り戻すためなら長く生きて楽しむ方が最終的にはプラスになるというのに、タバコで寿命を縮める必要性は微塵もない。
それでも、変だとわかっていても、それが遊びなのだ。
遊ぶことが許されるようになった今だから、遊ぶ余裕がある今でしかできないこと。
エミリーが取り戻したものは、自分自身と姉のキャロルの尊厳と人生。

・Brain picture Imitator
脳から直接情報を読み取るのかと思ったけれど、あくまでも画像を読み取るものらしい。
確かに言語化した思考自体を読み取るとなればそれはもうテレパシーとかそういう域になるだろうからさすがの600年後でも実用化はされていないと言われればそれはそう。
しかし視覚情報により脳内の血流パターンが変わり、その痕跡まで残るというのはどれだけのサンプルを得た上での研究結果なのだろうか。
複数人に同一の物を見せることによって血流のパターンを把握し、それを形と紐づけることでこの形を見たときの血流はこう、というサンプルを大量に得た上で統計化するような感じと思えばいいのか。
血流パターンが多岐に渡る場合は統計を取るのに尋常ではないコストがかかりそうな気もする……。
図形だけなら単純な話だけれど、そこに色も加わってくるとパターンが増え過ぎるのではという勝手な懸念が。
実際の描写の通りMRIを使用することで現在も研究がおこなわれているし、近代では神経疾患における視覚情報処理の異常も研究されているとか。
逆にこれを利用することで目が見えない人に絵を見せるというか、脳内の血流パターンを操作することである種強制的に見せたいものを見せられる可能性もあるかもしれないと思ったけれど、その場合脳内の血流を操作するという方が難易度が高そうだな……。
しかしこの装置、どういう形で頭部を保護というか、脳死を避けているのだろう。
疑似血液を循環させるというか、ヘモグロビンを使って酸素を送ることで脳の機能を維持し、実際に画像を読み取る際にはMRIもしくはそれに準じたものに繋ぎ、さらには血流パターンを詰め込んだサーバーとの照らし合わせから類似画像を引き当てる、という使い方が妥当かな。
今は見当たらないけれどその疑似血液のタンク?も含めて少なくとも手で運搬できるサイズにされているというだけでも相当な技術のような気もするけれど。
というか23巻の折り返しで通称「脳見るくん」って書かれていたのを思い出してしまったので皆さん23巻を開いてみてください。
なんか気が抜ける。

・サンプル
最新技術というのは往々にして軍事関係がその先端をひた走っているもので。
まだ成虫(この言い方が正しいかはさておき)になっていないテラフォーマーを大量に引き入れたのは、この船において制圧という意味での戦闘能力は重視されていないということだろう。
むしろ小回りの利く個体を連れ込むことでより効率よく人間たちを捕獲し、その顔写真を撮るのはサンプルとしての数を稼ぐ為。
ただこのサンプルを集めてどこに活用するのだろうか。
膨大な人間の顔をサンプルとして集め、誰かの、何かの脳からの情報を引き出す必要性が「テラフォーマー側に」あるということか。
それとも単にサンプルを収集しているだけなのか。
ただ写真を撮るだけではなく、人間に機械を被せて情報を読み取ろうとしている描写もあるため、実用も含めたサンプル収集なのかもしれない。
船ごと拿捕するつもりというジェットの言葉も考えると、この船を丸ごとサンプル採集の為の実験場にするつもりの可能性も大きい。
かつてあの島で行われていたことを、今度は移動式の要塞で行うつもりなのでは?
その目的がなんなのかは今はまだ知る由もないが。

・紅式手術
普通の生活には戻れない、とかつて言われていたのはこういうことだろう。
ただ、ジェットの場合は逃亡生活においても能力があるが故に役に立った場面もあったのかもしれないと思えば、デメリットだけというわけでもないのか。
感知することに関しては専用武器が無ければ意味がない(テッポウエビは視力が悪いからこそハゼと共生することで己の目の代わりとしている)とはいえ、常時特性がある程度発動しているならばそれに付随する身体能力の高さも有りそうだなと。
それは彼の境遇だからデメリットになり得なかった、何らかの形でメリットがあったというだけで、本来彼が目指していた静かな暮らしにおいては不要なものだったはずだ。
それでも紅ちゃんのように他人への危害を常に及ばせてしまうような特性ではなかった事だけは幸いかもしれない。
その名を使われてしまうほどの成功、ある種の技術革命ともいえるターニングポイントとなった彼女はどうしているのだろう。
もちろん西さんと共に行動をしていることは描かれてはいたものの、普通の人間としての生活は送れない事を考えるとどのタイミングで出てくるのか楽しみだけれど不安もある。

・クジラが来る…!!
高橋!!
苗字だけで呼ばれるのを嫌がる高橋!!
日本で3番目に多い苗字なので仕方がないな高橋!
家に着くまでが勤務時間という社畜発言はどうかと思うので、一警護はきちんと残業手当になるのか時間外勤務手当になるのかわからないけれど払ってあげてください。
でも給与計算とか福利厚生とかしっかりしてそうではある。
これその前にジェットが反応しているのはソナーとしての探知に高橋の武器が音を使うものである以上あまりにも相性が悪いというか、反応が強すぎる故。
あとから凄い勢いで文句言われそう。
個人的には凄い勢いで文句を言われて欲しい。
国際問題に関しては前回の島というか基地での攻防を踏まえた上の発言だけれど、船舶の場合はどの領海にいるのか、排他的経済水域にいるのかで問題の大きさが変わってくるのだろうか。
そもそもテラフォーマーが所有している=どの国のものでもない船舶ならばどこを進んでいても国際問題な気もするが、宇宙人の場合「国」際という言葉に当てはまるものなのだろうかとか余計な疑問も出てきてしまうな……。
アミリアが一緒なのは彼女がセンサーというか探知の係として同行している、またこの船の操舵に関してハッキングする必要性があるならばその際に真価を発揮できる存在という理由からだろう。
あと慶次がいるので。
慶次がいるので。
大事なことだから2回言いました。
本人はアミリアが抱いている好意に対してそもそも気付いているかすら怪しいところだけれど、ジェットの話を聞いた後の再会というのは少々興味深いというかすみませんかなり興味深いです。
そこをメインではなくていいので、2コマぐらいやり取りがあると自分が喜びます。
まあスムーズに合流できるのかという問題がまず立ちはだかるのだけれど、お互いソナー持ちが居れば問題ないだろう。
いや、高橋の特性がジェットへのノイズに成り得るという懸念があるといえばあるが、その辺りはスムーズに進んでくれるとありがたい。
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勢いでなんとかなりました割と早めに書いたけど毎週連載だったら間に合ってない。
もう少し頑張りましょう。

しかし今回は色々とキャラクターが掘り下げられるというか、幅が広がるというか。
明るい意味合いでの広がりなので安心して読めますね!
キャラの掘り下げが死の間際とか……よくあるからテラフォは……過去回想とか聖書引用と書いて死亡フラグと読む作品だから……。
朝太郎さん元気かなあ。
死体を見るまで信じない派です。

改めて確認したけれど、次回の更新は10/24なのでしばらくは変則的になる感じかな。
無理さえしなければなんでもいいですお待ちしておりますの気持ち。















血液の感染リスクについての話の時に、ちょうどSNSで同じ話題があったけど「血液の方がうんこより感染リスクが高いからと言ってブラッディプディングにうんこを入れてもいいわけじゃない」という話が流れてきてそれはそう!って割と大きい声で突っ込みました。

それはそう!

趣味に全力投球した結果、この回はメキシコで読むという割と貴重な体験をした回になりました。
ネットの発達は素晴らしい!
だからといってブログの更新が早くなるわけではありませんちゃんとしなさい。
はい。





 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※以下本誌ネタばれですのでご注意願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
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・まだ絶望を知らない、在りし日の思い出──。
それは言い換えるなら、絶望を経験した今では決して訪れることのない瞬間でもある。
こんなにも仲のいい姉妹が……。
しかしこの扉絵を見ると、橘先生の書く女性キャラの柔らかさが増したというか、ある意味休載を経て丸みが出た感じしますね。
もちろん本質の絵柄は変わっていないし、サムライソード自身の決して肉体的な意味だけではない強さは十二分に表現されていることもまた間違いないのだけれど。

・名を
ハンニバルは彼女の名前など知りはしないだろう。
というよりもハンニバルにとって己の身内以外はたとえその名を知っていてもそれは個体を識別するための記号にすぎずないだろう。
もちろん自分がニュートン家の人間であるという事を考えて、その名が持つ意味を理解はしているだろうが、それはニュートン一族だからこそ価値を持つもので、他人の名前に対して価値があるとは思っていないというか。
名前というものに対する価値観が全く異なっている。
彼らの、というかテラフォーマーズという作品の中で名前というものが持つ意味は結構重要で、ここ直近で言えばそれこそ#65の時点でも(勝手に)語っていますが、火星における燈とジェットの対峙の時から他者にその名を呼ばれることで己の存在を肯定することが出来るというという描写が多いというか。
燈は己の出自が不明瞭だからこそ、ジェットは過去を経たからこそ、サムライソードは一度奪われたからこそ、その名を呼ばれることで世界での立ち位置を定めることが出来る。
奪った相手だからこそ、その名を取り返すにはハンニバルに思い出させるしかない。
覚えていないだろうとわかっていても。
決してこの男から自分の名前が呼ばれることはないだろうとわかっていても。

・天異変態
ロケットパンチだ!
いや、その前にハンニバルがキャビテーションを使用したことを受けて、慶次もジェットの特性を借りることで飛び道具としたのだろうけれど、いくら自切が可能な甲殻類とはいえ……いやこれは自切というよりも専用武器を飛ばしただけなのだけれどあまりにもロケットパンチ。
回収どうするんだと思ったけど放置してもこれ生えてくるしな……。
脱皮した殻だと思えばいやむしろ破壊力無さそうな気もするソフトシェル。
実際はハンニバルを吹っ飛ばすほどの破壊力ではあるので、むしろ

・切ってくれ
一介の料理人にはあまりにも酷な注文というか要求というか。
縦に真っ二つにされている腕を投げ出して切ってくれと言われても、それはもう常人の耐えられる環境でも注文でもないわけで。
そしてハンニバルもそれは理解しているだろう。
自分が常人の範囲ではないということ、そして共感は出来ずとも「この環境に耐えられないからこそ常人である」ということを理解している。
だからこそ引き留めるなどということはしない。
それは彼を逃がすというより、別にいくらでも補充できるものだからだろう。
常人は世界に溢れるほどいるのだから。

・あの画像
<祈る者>の侵略計画というか、テラフォーマーが日本という地で暮らすために何をすべきか、<祈る者>の目的において人間を排除するために何が最適解であるのかという点において、あらゆるパターンを立案したのがジョセフ。
というよりも『日本で暮らし栄えるため』ということは日本はジョセフの中でテラフォーマーにくれてやる地ということなのだろう。
整ったインフラ、水資源に関しては世界トップとも言えるし、なによりも島国という点において他国への干渉が制限されやすい、もしくはしやすいというのは世界を掌握するつもりのニュートン一族としては管理がしやすいというのもあるのだろう。
ハンニバルの言う『あの画像』が<祈る者>のビジョンなのか、ジョセフの作った計画なのか。
どちらを見たとしても対策という点においてはかなり有用なものであることは間違いないし、どちらも見ている、知っているからこそ彼のある種の価値が増しているという皮肉な面もある気がする。
もし<祈る者>の画像が見れるのだとしたら、それはテラフォーマーのというか奴自身の考えに直接触れることにもなるのだろうか。
……これでものすごく絵が下手とかだったらちょっと面白いのだけれど。

・いらねぇよ
与えられることなど是としないだろうなという気持はある。
というよりも誰かに物を与えられることも、その「場所」に縛り付けられることも決して望みはしないだろう。
彼の望みは世界をより良くしていくこと。
改善の余地があるならば、その先へ人を導くこと。
その是非はともかくとして、彼の中でそれはニュートン家の人間として、ハンニバルという存在として使命にも似たものとして抱き続けたものだろう。
この世界をより良くしていくために、効率を求めるために、ニュートンの名は利用すべきものであり縛るものではないのだと思う。
たとえハンニバルが認めた相手だとしても、当主である弟だとしても、国などいらない。
それはきっと、彼の足かせになるだろうから。

・過剰変態
ここでジェットのキャビテーションが与えたダメージという伏線が生きてくるのかと。
そしてかつて小吉がジョセフと対峙した時に同じダメージを受けていたことも踏まえると、色々と感慨深いというか。
元々肝臓と腎臓は体内におけるろ過装置であり、ここに損傷があるとM.O.手術を受けた彼らは薬の成分を処理することが出来ず、戻れなくなる。
かつての小吉の様に、そしてさらには親友であったティンの様に。
そういう意味ではこの話だけではなく、連綿と続いてきた物語の中で過去にあった出来事そのものが大きな伏線であるという見方もできるなと。
長く続く作品というのはそれが良さでもあり、逆に新たに入る人へのハードルでもあり。
それでも感がという媒体であればまだ過去から追いつくのはだいぶ楽な方ではないかと思うのだけれどその辺りどうなんでしょうかね?
それにしてもしっかりと4回という回数を把握しており、さらには『まだ』という言葉がついている以上、人為変態の限界値を求めるために何らかの実験はしていそうだなと。
それが自分の身をもってのことなのか、誰かを使ったのかはわからないが己の肉体が特異なものに近しいことを理解してるハンニバルであれば自分で実験していてもおかしくない。
ある意味彼の好奇心は平等に向けられているところがあるのかも知れないと思ってみたりもするが、これは単に自分がハンニバルというキャラクターに入れ込んでいるというのもある。
色々な意味で魅力的であることは間違いないと思うんだよなあ。
そしてこの結果に至ったことに対するジェットのリアクション、シンプルで格好良い。
こういうところが決して主人公の王道ではないがだからこそ人気がある、という絶対的な要素を備えていて好きが積み重なってしまう。

・その後
それすらも学びとするものの、彼にその後は来ない。
それは誰よりもハンニバルがわかっている。
望んだ形での「その後」は存在しない。
それは彼女が終わらせるから。

・エミリー・フリーセン
サムライソードと呼ばれた事に対するその否定は、あまりにも前向きでそして優しい。
ハンニバル・ニュートンと対峙する最後の時だからこそ、己の人生に決着をつける時だというのがわかっているからこその「サムライソード」の否定。
このシーンの前で同じ状況でサムライソードと呼ばれた時はその耳には届いていなかったであろう慶次の声が届いたのは、ハンニバルという人生の仇がその膝をついたこと、決着をつける瞬間が間近だということを理解した故の余裕なのかもしれない。
そして「エミリー」という彼女の名前と、姉の「キャロル・フリーセン」という名前。
姉の方をフルネームにするのがなんというか彼女にとっていかに大切な存在であったか、そして彼女を支え続けてきたのかを表しているかのようで。
そしてこの優しく、けれど凛とした誇りを持ったエミリーの表情。
自分と姉の名を名乗ることの誇らしさと、姉との幸せな思い出と、この瞬間こそが彼女の待ち望んでいた時なのだと。
奪われた尊厳を取り戻した瞬間なのだという全てが詰まっているかのような。
きっとハンニバルは覚えていないだろう。
いや、覚えていたのだとしたら、それはあまりにも彼らしくない。
王であり、数多くの凡人のことなど気にかけてはいないのがハンニバルという男だと個人的に思っているので。

・わからない
ハンニバルが雇っていた人たちはごくありふれた人たち。
それでも自分たちの仕事に愛着を持ち、穏やかに過ごす日々を受け入れ、愛していただろう人たち。
それが、わからない。
普通というものが、世界をより良くしていくための王としての生き方以外がわからない。
きっと他の道など考えたことも無かっただろう。
ジョセフが願う「普通」など、ニュートン一族の長がなれるとは思わない。
世界の課題を解決するだけの力があるがゆえに、それ以外の生き方など出来ないと思っているし、なによりも初めて彼はここで「諦めた」のだろう。
どう生きたところで、きっと理解などできない。
ハンニバル・ニュートンにできる生き方は、ひたすらに世界を、己以外のものを、外部を改善することしかないのだから。

この辺りの葛藤(というほど彼は思い悩んでいるというわけでもないだろうが)が、そして多くの人たちの歩みがタイトルの通り、人間であり人生なのかもしれない。

・外部
彼もまた世界の異物とも言えるものなのだろう。
そして何よりもそれを自分自身が理解していた。
彼にとって世界は自分を含むものではなかったのかもしれない。
ある種の俯瞰的な視点、神に近しい視点だからこそ改善を試みることが、そして実際に改善させることが出来た。
世界は彼を内包していない、というその判断はテラフォーマーたちそのものにも似ている気がする。
自分とその他しかおらず、けれど世界はその他の人間たちによって作られている。
その外部にいる身である──と本人は思っているし、実際のところ彼が多くの人間たちとは、凡人たちとは明らかに逸したものを持っている以上、違うところにいるという立ち位置を是とすることは間違いないだろう──ハンニバルは構築された世界の住人ではないのだ。
それは燈やミッシェルさんも同じように感じていたことはあっただろうが、彼らは世界の中に入ろうとしたし、世界もまた彼らを受け入れた。
そしてジョセフもまた、その世界に入りたいと願っている。
もっともそれを願っているジョセフと、小吉と対峙した時の不安定さをみせたジョセフの人格が同一なのかは個人的には疑問視しているところでもあるのだけれど。

・確保
排除ではなく確保、と言っているので最初からそういうつもりだったのだろう。
殺人ではなく無力化というか。
それに関しては単なる屁理屈に過ぎないとは思いつつ、それでも手を汚すことが無かったというべきなのか、首を切り落とすほどのその覚悟が手を汚さなかったと言えるものなのか。
脳と書いてあたまと読ませるのも、当主(頭首と書くべきか)という意味での頭も含めたものかもしれない。
まあこういう目的があった、こうすることを目的としていた、という指示が無ければ特に慶次には荷が重すぎたのではないか。
いくらボクサーという他人との殴り合いを行うスポーツを極めた身であったとしても、逆にそれはルールに守られた状態での殴り合いであり言うなれば安全が確約された上での殴り合いだ。
そういう人間に殺して来いとは決して言えないだろう。
サムライソードが、エミリーが殺人に等しい行為を受け入れられたのは彼女の過去があってこそで、それすらも利用したとは言いたくはないがその前提も含めてこその人選だったのかもしれない。
物語的にもそうであれば納得できるというか、そうでなければ納得できないというか。
結局はハンニバルを殺すのではなくその頭部を確保する、というのが任務の真の目的だったわけだが、実際のところ外部に神経節があるテラフォーマーと、あくまでも生物学的には人間の範疇であるハンニバルでは頭部だけの状態での寿命というのは大丈夫なのかという心配もあるが。
彼が甲殻類の遺伝子を取り込んでいる状態、再生能力がある状態というのも加味してのことであればこの状況への人選の適切さを通り越した何かがむしろ完璧すぎてちょっと怖い。

・迫る危機
あくまでも人間同士の戦いというか内輪揉めにテラフォーマーたちが抱くとしたらその期を狙うという以外はないだろう。
それでもクジラ型の存在があるならば人間側もさらには適切な人材がいるわけで。
楽しみですねえ。
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ええ。
ええまあすっかり失念していましたよね。
書いてる途中で更新があるとはね……。
ちゃんと見ていなかった自分が悪いのだけれど、不意打ちで隔週更新になるとは思っていませんでした!
とりあえず1回だけざっと読んでうわー!ってなったのでそのまま勢いで#67も早めに書けたら嬉しいですね。
書くのは自分なんですけど。
しかも次は3週間後という不定期なので今後油断せずに頑張りたい。
頑張るのも自分なんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の旅行、グランメキシコ組の聖地巡礼ともいえるけれど、おそらくマルコスとアレックスが居たかもしれないと思う地域は車から降りるのはちょっとな……という感じだったことだけ……
 

いやまだごく一部な感じはするんですけど、ようやく慣れてきたというか、書き方を思い出してきたというか。

以前の私よく週一のテンポで書けてたな……。

どうやってたの過去の私。





 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※以下本誌ネタばれですのでご注意願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
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・事態は動く…!!
地球編になってから、彼らの戦いはずっと三つ巴であったことを失念していたことに気付かされるなど。
人間と、人間と、テラフォーマーと。
けれど人間同士の戦いを、人間同士が戦っていることを知っているのはごく一部。
そしてテラフォーマーという種にすれば、そんな同族同士の争いなど何の関係も無いのだ。
奴らはただ自分たちの利の為に動く。
人間たちがどんな感情を持って対峙していようとも、どれほどの過去を抱いていようとも、どれほどの未来を信じていようとも、何の関係もない。

・奥の手、打つッ──!!!
M.O.H兵器はマルコスが例の島(今考えてもなかなかにデリケートな話題というか際どい設定で攻めてたのではと思う)で見せたもの(#20、#21辺り)と同様の技術を用いたものだろう。
実際のナレーションの通り、本来はドイツで開発されたことになっているけれどこの辺りは「テラフォーマーズ外伝 RAIN HARD」を読むのが一番わかりやすいのではないかと。
簡単な説明というならばハンニバルがモノローグにて14文字で説明してくれているし。
元々M.O手術を受けた体である=M.O臓器という他の遺伝子を受け入れた身体であるということが前提としてあり、更にはアメリカがより汎用性の高い兵器としての改良を行ったからこそマルコスは特に大きなデメリットも無く使用できているのだろうが、ジェットの場合はそういう正規のルートを経ているとは思えない。
今蓄積されているダメージまで考えると、いやなフラグだけが積み重なっていくというか……。

・ギャラクシアン・ナーガ
名前の「ギャラクシアン(Galaxian)」は銀河を意味する「galaxy」からきてるとは思うけれど、ギャラクシアンという言葉そのものはどうも造語っぽいなと。
調べるとナムコのシューティングゲームで、「銀河系の住人である人類(つまりはプレイヤー」を意味した言葉らしい。
それに蛇であるナーガがついている。
なんとなくだけど、ジェットがこの名前を付けたわけではなさそうだなという気持ちはある。
こういう壮大な名前を自ら付けるようなタイプには個人的には思えないというか、他人が付けた名前を受け入れる事はするけれど、ジェット自身はこういうネーミングセンスではないというか。
じゃあ誰が付けたんだということになるけれど、まさか七星……?(風評被害です)

・盲目の戦士
一応対テラフォーマー用の武器ではあるというか、『衝撃波制御増幅式半自動加速装置』という名称なので武器ともまた少し違う気がする。
彼の特性であるテッポウエビの能力として使われるキャビテーションという衝撃波に対して、制御という文言は増幅にかかっていると判断すべきかなと。
制御は制限ではなく、「増幅の範囲を制御する」ためのシステムであり、更には本来の衝撃波以上の出力を加速によって生み出すような仕組みになっているのかなと。
火星編でも彼が使用していたのはソナーだったし、本人に実力があるのに、というか実力があるからこそサポート的な専用武器を選んでいるのか。
ただ専用武器の説明と、彼自身は衝撃波を武器として使っており、それを増幅させるものでありながら移動と防御に回しているというその使い方を見ている限りは後者だろう。
人間がダメージを受けるというのは何らかの形で衝撃を受けているという(だいぶ大雑把な括りで)事を考えると、衝撃を相殺することが出来るというのは確かに防御に向いている。
そして守ることを機械に任せた上で、彼自身は本来の特性を活かすために視力に頼ることなく、手にした武器も恐らくは囮として使い、代わりに全神経を研ぎ澄ませただ自分の手が敵に触れることだけを、触れるその瞬間に行きつくためだけに動く。
触れさえすれば、送り込めるのだから。
身体の中を揺らす波を。

・支えるもの
このシーンの瞬間に思わず天を仰ぎましたね……。
3本の蛇で良かったんだと。
その形は彼の人生を変えた人に通ずるものがあるのだと。
その技は彼の魂を変えた人に通ずるものがあるのだと。
劉さんの心臓は小吉の中で動いているが、魂は誰よりもジェットの中で未だ動いているのだろう。
動いて、彼の中に何かを送り込んでいる。
いつか滾らせることが必要になるその瞬間の為に、火を絶やさぬ為の何かを送り込んでいる。
ジェット自身は中国の出身ではないけれど、劉さんが抱いていた想いを誰よりも色濃く受け継いだのかもしれないと思うと。
もちろん他の班員たちもその想いに共感したからこそ国を、世界を裏切るという決意をしたことは間違いないし、地球での立場上安易に動けていないだけで同じだけのものを持っていることは間違いないとは思う。
ただ、託されたものを最初に見せたのがジェットだったというだけで。

・報酬
火星から帰還して、本来であればそれなりの報酬も得ていたはずだろうけれど、国と世界を裏切ったという事実は彼を平穏な生活に落ち着くことを許してはくれなかった。
気になるのが一応報酬は出たのか、それとも裏切ったという時点でそれも反故にされているのかということ。
そもそも報酬の出どころはU-NASAなのか、それぞれの国なのか。
U-NASAだったら彼らの裏切り行為を盾に、報酬を払わないという選択をしてもおかしくはない。
逆に国だった場合は中国側から支払われるのか、国籍のあるタイから支払われるのか。
とはいえジェットの場合正式な国籍の届けがあったのかも定かではないし(それでも火星へ行く際に与えられただろうとは思うが)、ましてや中国という他国に所属した状態での裏切り行為となれば国としては面倒を見る気は無さそうな。
それでも誰かが上手い事手を回して、それなりの報酬は得ていると信じたいのだけれど。

・指名
一所に留まり続けることをせず、最低限の荷物だけを持ち、偽名を使い逃げ続ける中で、かつての仲間が自分の名前を呼ぶということはどれだけのものをもたらしたのだろう。
過去を知っていてなお、過去を知っているからこそ友達として接してくれることはどれだけの安堵をもたらしたのだろう。
きっと彼は自分の名前に対して、最初は愛着を持っていたわけではなかった。
名前というよりは他者との区別を付けるための記号にすぎず、ただ逃げるのが早いという事象を含んでいるだけの単語。
けれど番号でもなく、命がけの任務から帰還した後には呼ばれることなく、上書きするかのように己で違う記号を、単語を使い続けている中で、「ジェット」という言葉は「彼の名前」になってったのではないだろうか。
まるで燈の様に。
125話で燈とジェットが対峙した時に「ジェットが自分の名前に対してどうか、ということについては明記されているようなことはないが、もしかしたら燈とは全く対照的に他人との区別化を容易にする記号という程度の認識かもしれない、そういう意味でも、燈という主人公へのアンチテーゼ的なポジションに化ける可能性がある」と書いていたけれど、結局のところ経緯は違っているけれど燈と同じところに行きついている気がしてならない。
アンチテーゼとして描かれていた彼が、結局のところ記号に過ぎなかった名前に意味を見出し、それを自己の支えとするようになる。
だからこそ燈の味方というポジションとして帰ってきたのかもしれない。
その円環はキャラクターの物語としてあまりにも完璧すぎる。

・友達
当たり前のように友達という言葉を伝えてくることに対して、ジェットがどれほどの心を動かされたのかをきっとバーキさんは知らないし理解も出来ないかもしれない。
それぐらいバーキさんは当たり前のようにジェットのことを友達として見ていて、けれどジェットは自分が彼と知り合った経緯も、共にいた経緯も含めてそれは友達などという甘やかな言葉を当てはめるものではないだろうと思っていたのではないか。
だからこそ軽妙ともいえるやり取りの合間に友達という言葉を否定せず、ましてや肯定ですらなく、それが事実なのだという口調で言われてしまっては。
嬉しさを隠すというよりも嬉しさの表現がわからないような、そんな口調になってしまったのではないかとつい妄想してしまう。

・逃亡生活
家に物がない、無さ過ぎることについてはもちろん逃亡中の身であるという前提は当然あるけれど、もし状況が違ったとしても彼はそんなに物を置くタイプではない気がする。
彼の願いは火星から帰還して、金を手に入れて静かに暮らすことだったから。
誰からも奪わずに生きていきたいと願っていた事を思えば、きっと必要以外のものを置くことを是としないのではないか。
あまりに殺風景なこの家を寂しいと思うよりは、これは彼が望んだ姿に近いものなのかもしれない。

・使命
バーキさんはジェットが断ることはないと思っていただろう。
『すまない』という言葉は望んだ形とは違うけれども彼が送っていた静かな生活を奪ってしまうということに対してであり、逆に言うならばジェットは自分の頼みを断ることはしないだろうと信じていたともいえる。
そしてジェットはおそらく『ジェット』というその名を呼ばれた時から、頼みを聞くつもりだったのだろう。
もしかしたら自分を見つけたのがバーキさんだった時点で、その使命を悟っていたのかもしれない。

・紅ちゃん
どさくさに紛れて何を言っているんだ。
いや本当どさくさに紛れて何の爆弾を落としているんだ。
10年ぐらい前に誰も殺さずに済むよう、モンゴルの広大な大地に紅ちゃんを連れて帰るバーキさんの可能性を考えていた私としてはまさかの10年後にこんな公式からの爆弾が落ちてくるとは思ってもいませんでしたよ……?

・終わったら
止めてくださいフラグなんですがそれは。
仕事と言っている以上、バーキさんはあくまでも会社として依頼をしたのだろうし、ジェットも仕事として受けている。
ということにしている。
その前提が無ければ会う資格が無いと思っているのか、その口実が無ければ会えないと思っているのか。
確かにジェットと燈が火星でどういう立場でお互いが対峙していたのかということを考えれば、ただ仕事の前に顔合わせをしましょうというテンションで顔合わせをするような事はおかしな話だ。
だからこそ口実が欲しい。
仕事でやったことだ、友達に頼まれたんだ、そしてお前の役に立ったぞという前置きを経てから語りたい。
逆に言えば『役に立てなかった』時は会わないというより会えないという立場でもあるわけで。
過去回想からの任務が終わったらの台詞で着実にフラグを重ねていくのはやめて欲しい。

・良いヤツ
どこまで事情を知っているのかはわからないけれど、この状況だけでジェットが良いヤツなのだということを彼女は理解できる。
あくまでも彼女の感性の中で、という前置きがあるとはいえ、世界の裏切りへ加担した相手に対して同情などではなくその行動を見て『良いヤツ』と言い切れるサムライソードは強いな……。

・迷い
ハンニバルが自身の行動に対して、その未来に対して迷いが生じたのは初めてなのではないだろうか。
いつだって強すぎる自己肯定と共に生きて来ただろう彼が、この状況から逃れたとてどうすることが正解なのかわからない。
撤退をするにしても洋上の船からどう逃げるつもりなのか。
そしてどこに逃げるのが正解なのか。
逃げて、どうするのか。
再戦を挑むのか、好奇心が満たされたからそれでよしとするのか。
そもそも逃げることはできるのか。
彼が過去に奪い取った尊厳を取り返しに来た存在と、彼の尊厳を奪いに来た種に挟まれたこの状況で、どこに行けばそれは撤退となるのか。

・尊厳を奪うもの
#44でロシアが使っていた、<祈る者>の脳をスキャンしその情報を得るための機械。
か、もしくは23巻の折り返しにある『脳見るくん』。
本当このネーミングセンスはどうなんだ誰が付けたんだ。
七星か?(度重なる風評被害)
というか脳見るくんはあくまでも視界をトレースするものだと思われるので、ハンニバルの視界だけを得たところでテラフォーマーたちが欲するもの(それが何なのか明確にはわからないけれど)に繋がるのかというんとそれも一概には言えないだろう。
そして実際にロシアから奪取しただろうこと、奪取できたであろうことを考えるとハンニバルの脳をスキャンするつもりなのだろう。
かつて<祈る者>がされたのと同じように。
その尊厳を無視して、中味を除き、暴いてやるつもりなのだろう。
まるで報いじゃないか。
かつてハンニバルが他人の尊厳を無視してきたそのツケを、テラフォーマーが取り立てようとしているかのようだ。

・処遇
ここでサムライソード達が、人間側がハンニバルを倒したのならば、彼の持つニュートン一族としての才能や知識、特性をテラフォーマー側に奪われることはないだろう。
けれどそれは彼女たちが人間を殺すというのと同義でもあるわけで。
個人的な理想としてはハンニバルの戦闘能力を奪ったうえで捕獲し、人間側の捕虜とする辺りに落ち着くのが一番なのではと思うけれど、大人しく捕虜に甘んじてるタイプとは思えないし手元に置いておくには危険すぎるしと懸念しか出てこない……。
あらゆる意味で扱いの難しい男だなハンニバル……。

・『私の名』を
ジェットがその名前を呼ばれた時の描写を経た上で、このサムライソードの名前に対する台詞。
彼女もまたサムライソードという名ではなく、かつて姉に呼ばれていた名前を求めている。
もちろんその名前には感傷や懐かしさ、そして何よりも思い出が含まれているからこそ大切なものであり、けれどハンニバルにその名を呼ばせるのは「サムライソード」ではない自分の存在を知らしめる為。
かつてお前が奪い、踏みにじった尊厳は誰のものなのか、単なる記号ではなく名を持った1人の人間の名を思い出せという意志。
名を奪うということがどれほどのことかを思い知らせるための、憤怒の刃と共に放たれる言葉。

・名前という物語の芯
ジェットの時は彼のキャラクターとしての立ち位置の変化が完璧な円環だなと思っていたけれど、さらにそこから名に対する意味を問うサムライソードの台詞を最後に持ってくることで、一本の芯が綺麗に通っている回だなと。
感想を書きながらサムライソードの台詞に辿り着いた瞬間、彼らが抱く名前というものへの解釈と誇り、そして次回への引きがあまりにも見事というか。
好きな回と言われればまあ大体テラフォは好きな回ではあるけれど、この#65に関しては物語の技巧というか作り方、見せ方が屈指の回なのではと思っている。
特に火星での燈とジェットの対称的な立ち位置から、経緯は違えど同じような心境に落ち着くキャラクターの移り変わりがあまりにも好みで。
そしてジェットの心境を見た上で、やはり名前というものに対して別の形で執着……というとあまり言葉のイメージが良くないけれど、大切に思っているからこその怒りをあらわにするサムライソードへの繋ぎ方とかもう完璧じゃないですか。
彼女のその想いが望んだ形で安易に叶うとは思わないけれど(なにせテラフォなので)、どういう形であれ失われた尊厳を取り戻せたら、そして彼女の名前が正しい意味を取り戻せたらと願わずにはいられない。
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いや本当、あくまでも私の解釈ですがこの#65については構成が完璧だなって!!

ええ何度だって言いますとも。

こういうのがあるからテラフォがさらに好きになるというか好きが加速するというか。

ジェットの解像度が上がるのはすごく嬉しいけれど、それと同時にあらゆるフラグを網羅してる気がしてその辺り不安がぬぐえないのも確かですが。

あとバーキさんの紅ちゃん呼びに10年越しにして初めての公式供給!ってなりましたけどそれとは別に10年という月日に震えています10年……?

子供が生まれて小学校中学年とかになる年月ですが……?

 

実はこの回の感想を書くときに#20の自分のブログを読み返していて、本誌で海老塚病院が海老原病院になっていた記載があったので、これ単行本で修正されるのかなって心配していたのを読んで確認したら修正されていました良かった。
というか単行本読んだ時にそんなミスがあったこと忘れてましたよ。

5年の歳月って恐ろしいとか思っていたのにそれどころではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

でもまだジェフはJ2のままですねやめろ。

 

 

今回のテラフォが載ってる紙の方の本誌、ローソンもしくはHMV書籍ではクリアファイルがついているということでその日の夜にローソンに寄ったらまさかの売り切れで、結局別のローソンで手に入れることは出来たものの久しぶりに焦りました。

電子に慣れてるとこう、売れ行きの感覚がわからないというか……。





 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※以下本誌ネタばれですのでご注意願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
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・無限の試み
改善を、進化を求めていくのは人としてあるべき姿とも言える。
ニュートン一族はそうやって進化し、それは個人の枠に留まることなく人としての種をより進化させていくというところにまで到達した。
個人の責務ではなく一族の責務として。
定められた一族の宿命として。

・NEWTON
ここでニュートン家と同じアイザック・ニュートンの名を、そして彼が運動の法則を基礎として構築した、力学の体系であるニュートン力学の力学をタイトルに持ってくるというセンス。
こういう所がこの作品を好きになるところの一つだったりする。

・邂逅
一応ハンニバル自身も嫡男としての自覚があったというか、自分がこの一族を継ぐのだという誇りがあったことは間違いない。
新たに出来た弟(この一族にとってニュートンの血を引いているものであれば出自に関しては問わず、育てられる要因としては何らかの才能さえあればよいのだろう)に対してそれを排斥しようとする、もしくは唯一無二の自分という存在にバックアップがあるということ事態が許せない程には。
自分の地位が脅かされるというよりも、自分が唯一無二の存在であるという自負があるからこそ、予備などという、自分の代わりとして用意されるものが、自分より劣っているものが予備とされることが許せないのではないだろうか。
だからこそ潰すこと、排除すること、殺してしまうことを選択肢として用意するし用意できるのがハンニバルという存在なのだろう。
だがそれは新たな弟が瞬時にその敵意を拭い去ってしまう刹那の間のみ。
ジョセフの子供らしい愛想というか愛嬌というか、人の懐に入り込めるのも彼の持って生まれた才能なのだと思う。
だからこそ幹部達の中で愛される弟分としてのポジションを得ていたし、大人になったあの時点では多少計算された振る舞いではあったとしても、本質としてはこの子供のころから変わっていない、人懐っこさのようなものが根幹にあるからこそだったのではないか。
それは間違いなくジョセフという男の人となりを構成するものではあるけれど、ニュートン一族だからこそ「そういう性格を持って生まれるように」相手を選んだ可能性も捨てきれないなと思ってしまうのが。

・父親
ジョセフの父親ってこんな感じの顔だったっけ?と思って16巻というか154話を読み直したけれどやっぱり顔が違うな……。
ハンニバルの父親とジョセフの父親ががいて、そっちに引き取られたとかなんだろうかとも思ったけれど、その場合「ジョセフだけが母親が違う」という疑問を父親に投げかけていたシーンと矛盾が生じるし、まあもしかしたら単行本で修正されるかもしれないし、父親がイメチェンした可能性もあるしな。
あるか?

・効率化
父親の言っていることは一族が今まで成してきたこと故の効率化、蓄積された知識の結果であるからこその言葉で、逆にハンニバルとしてはあらゆる可能性を考慮しての効率化。
伝統と革新ともいえるし、どちらも正しいともいえるのではないか。
子供を造るという事についても、遺伝子を残すという意味合いとして父親は肉体が完成した状態になってから、ベストな状態での遺伝子を残すべきだと思っているし、ハンニバルはベストな状態を迎えるよりも自分が遺伝子を残せるようになったのであればそうするべきだという考え。
ベストな状態を迎えられる保証もないと言われればそれもまた正しいとは思う。
どちらも合理性を求めてはいるけれど、ハンニバルの場合は今出来る事ならば今やる、ベストなタイミングを待つことは効率的ではないと考えているのだろう。
肉体的な強さだけではなく、精神的な強さも含め、あらゆるものが強いのだ。
彼は、何もかもが強いのだ。
ニュートン家の嫡男としては至って正しいのかもしれないが、それは我の、個の強さを求めるものであり、一族という全体の強さを強化するものとはまた異なる強さだろう。
だからこそ、その正しさも理解できてしまったからこそ、父親はハンニバルの意見に対して否定はせずとも肯定もしなかったのではないか。
取り返しのつかないことになるまで、否定が出来なかったのではないか。
その正しさを認めてしまったが故に。

・女の子だった
『女の子』という言い方が妙に可愛らしいというか育ちが良さが出ているというか。
この女の子がファティマなのだろう。

そうなるとさほど年齢も離れておらず、叔父様とは言いつつむしろ兄の様に慕っていたのだろうなあ。

今はもう少しこう、色々拗らせている感があるけれど。


・殺す
なんとなく、がないというのは彼がより知識欲を、そして効率を求めているからこそであり、それは芸術とあまりにも相性が悪い。
最初に殺したというその言葉に対して、作品に手を加えたことにより芸術性を高め、画家の心を、創作意欲を殺したのだろうかと思ったけれどハンニバルが行ったのはもっとシンプルなことだった。
文字通り画家を殺した。
虎は死して皮を残し、人は死して名を残すとでも言わんばかりに。
「この作品を最後に非業の死を遂げた」「これが彼の遺作となった」そんな言葉がつけば作品の価値が上がることは間違いない。
本来ならば悲劇は偶発的に産まれるものであり、だからこそ他人はそこに価値を見出すものだ。
とはいえそれが他人に知られなければ悲劇の死であることは間違いないのだが。
だから、彼の絵の価値も上がった。
だが2倍ではなく1.2倍に留まったのはある種の幸いともいえるだろう。
もしこれで絵の価値が2倍に、もしくはそれ以上になったのだとしたらそれは彼にとって今後も効率のいい手段として選ばれてしまったのかもしれないのだから。

・王
結局のところハンニバルがもうしない、と言ったのは良心が咎めた、という至って人間的な理由などではなく「人を一人殺して(その始末の手間なども含めたことを加味して)その価値が1.2倍にしかならないというならあまりに効率が悪い」からやらないだけだ。
けれど単に効率を求めるだけならば自然交配になど任せず、遺伝子操作で最も適切なものを選び、そして子供を造ればいいだろうというのは確かに考えとしては理にかなっている。
逆にいうとハンニバルがそこに関しては効率ではなく人間の力を、ニュートン家が積み重ねてきた種の王としての立場を優先させるというかそこを最優先としているのは意外に感じる。
あくまでも意外に感じるだけで、決して彼の主張と矛盾しているわけではないと思ってはいる。
誰よりも人間という種族の力を知っていて、そして信じているのは彼らなのだろう。
自分たちは人間という種を導く王としての責務を持っている一族なのだという事は、ある種異端ともいえるハンニバルであったとしてもその自負は揺るがないというか。
だからこそ彼らは多くの人間には理解されない。
思考が凡人と同じであればそれは王の一族として成立しないのかもしれない。

・沢山食べたい
こういう所がハンニバルというキャラクターへの好感度が増すというか、本来であればラスボスに近いポジションの存在であるというのがわかっていながら好きになってしまうというか。
本当にキャラクターの立て方が上手いなと。
沢山食べたいから滅ぼさない、というシンプルな理由も個人的に好き。
これがまさかA5ランクの和牛ステーキを食べていたことに繋がるのか……?(そんなことはないと思う)
まあ問題はこうやって好意を抱いてしまったのちに、彼の物語に対する立ち位置だとかそもそもテラフォだしなということを冷静に考えると3か月後ぐらいにはなんでもない。

・1+1=3
ハンニバルにすればこの世界が、現状が誤った数式そのものだと感じられるのだろうか。
より簡潔に、より正確に世界はあるべきだし、そうなるように努力をすべきだと思っているのだろうか。
彼はそれを『この世界を善くできる』こととして認識している。
ただそれは純粋に彼の思う正しさを追求したものであり、そこに他人の幸せというものは加味されていない。
一応本人もその自覚があった上で、さらに言うならば己の欲を優先させることすらもまた自覚している上でああいう行動を取るのだろう。
好奇心で人を食べ、作品の価値を上げるために作者を殺す。
恐らくだけれどそこに罪悪感は伴ってはいない。
それを抱く必要がないというか、罪悪感をねじ伏せる程の使命感というか、彼の持つ欲というか。
世界を正しく、より善くすること事態は間違いはないだろうけれど、正しさだけで世界は構成されているわけでもない。
そういう曖昧さというか、今回のハンニバルとの戦いで出てきた「なんとなく」という言葉に集約されている「余白」を合理化の果てに排除してしまうのは遊びが無いつまらないものになりそうだなあと。
ただ、それこそがサムライソード達にすれば許せないものであり、相容れない物でありハンニバルにすれば合理性に欠けた非効率なものと見られてしまうのだろう。
この辺り、どちらの主張も極端に振りすぎなければ決して間違えているわけでもないのが悩ましいというか難しいというか。

・一族
普通であってはいけない、秩序を壊し新たな秩序を作るだけの力を持っていながら、その力を振るうことと失うことを恐れて逆に秩序を保ち続けてしまう一部のニュートン一族はハンニバルにとって世界を善くする努力を怠っていると思われるのだろう。
ニュートン一族の多くは例えるならLOWに属するもので、ハンニバルはCHAOSに属するタイプなのかもしれない。
今自分の頭の中には女神転生の攻略本の図式が出てきています。

・兄弟
意外と仲が良いというか、思っていたよりもハンニバルが弟であるジョセフに対して兄として真っ当な接し方をしているというか。
今までの物言いだけならばかなりよそよそしい印象が強かったので、こんなにも真っ当な兄弟像を見せられると実のところは仲がいいというか、互いの存在を少なくとも疎ましく思うようなことはないのかもしれない。
この時点では。
少なくともハンニバルは弟のジョセフに対して自分と同じ目標を持てる、自分と同じことができる、ニュートン一族に見出された存在であるならばと信じているし、実際ジョセフはそれ以上の才能を持っていたことは間違いない。
こただこの時点でハンニバルは自分が一族の当主になることはもう考えていないというか、ニュートン一族というあまりに特殊なその集団の中でも更に異質という自覚はあったんだろう。
だからこそ弟に託した。
いや、託したというよりは押し付けた、の方が彼の感情としては近いのかもしれない。
ニュートン一族の長として、世界の王になるということを。

・父殺し
だけど、の後に何が続くのか。
父のようには、ただ秩序を維持しようとするだけの一族のようにはならない、だけど兄の様にもならないという感じだろうか。
状況としては何らかの事故に見せかけた、もしくは事故に乗じて殺害したという感じではあるが、兄に見られたところでどうということはないと思っているのは本質の部分で兄弟が同じだと理解しているからか、それともこの2人が共犯なのか。
この絵だとジョセフという一族の最高傑作ともいえる存在の価値をさらに上げるために、父という作者を殺した図に見えないこともない。
作品の価値を上げる為に作者を殺した兄と同じことを弟がしているだけにも見えるのがまた……。
効率的ではない、と兄が捨てた手段を弟が同じように、けれどより効率的に行ったのだとしたらそれはどう思うのだろう。

・アネックス1号計画
あくまでも立案者であり、彼自身がどこまで計画に関与していたのかはわからないが今地球におけるテラフォーマーとの、<祈る者>との争いに関しての遠因の一つであることは間違いない。
とはいえ立案したことについては決して負の面ばかりではないだろう。
致死率100%のウィルスに対して、ワクチンを作る手段がある。
ただそれが地球上で解決する話ではなく、ウィルスの元である火星に行かねばならないというスケールの話であり、莫大な金額と人員が必要というだけだ。
そしてその火星には人間に敵対する生物が存在し、その生物に対抗するためには他生物の遺伝子を埋め込む手術を受けなければならない。
手術の成功率や任務の成功率(というよりは生存率)を考えると決して効率がいいとは言えないが、ワクチンの存在は間違いなくニュートン一族に、そして人類にも技術革新という形での利益をもたらすものであることは間違いない。
アネックス計画の際に金とアメリカの市民権を餌に(こういう言い方は非常に誤解を招きがちだとは思うが)人を集めた手段について、ハイリスクハイリターンを見込んだニュートン一族が絡んでいたというのであれば納得がいくことも確かなことで。
ただそこに燈やミッシェルさんの存在であったり、なにより弟であるジョセフの存在を考えると物事はそう簡単に解決するものでもなく、なんなら余計な火種が持ち込まれているという現状も踏まえると単なる良し悪しで済む話でもないのが難しいところ。
それを物語の奥行きと考えると、今後それらがどう納まっていくのか。

・バグズ3号
名前を変えたことについてはめちゃくちゃ褒められてもいいと思う。

・似ている
シンプルに顔が良いな……となるジェットのコマ。
ジェットはハンニバルに対して自分との共通点を見出したようだけれど、この2人は立場が真逆過ぎる。
マイナスをゼロにするためにその差を埋めるために得るものと、プラスの人間がさらにそれを増やすために得るものというのは確かに同じ知識ではあれど、そもそものスタート地点があまりにも対極的だ。
持つものと持たざるものの差はあまりにも大きい。
むしろ似ているのは「知識を得るために効率を求める姿勢」なのかもしれない。
ジェットの場合は何も持たないが故に効率化を求めなければ間に合わなかったという事情もある気がする。
単に目の前の知識を得ているだけでは生き残れない、対処できない。
だからこそ知識を得るにも、それによる利を得るにもより効率を求める必要があった。
生きるための知識の取捨選択、それをどの順番で、どういう形で吸収するのが最短なのかを考える必然性というか。
それを似ていると称するのが、事実だけを端的に述べたように見えるのがあまりにもジェットらしい。

・敵
テラフォーマーたちがハンニバルの乗る船を狙うのは単に日本近海に存在している物を排除しようという単純な行動なのか、それともハンニバルやサムライソード達のような特性を持った人間を排除しようとする組織的な動きなのか。
サムライソードが狙われていた、と言っている以上後者にはなるだろうけれど、それならばなぜ彼女はハンニバルが狙われていることを知っているのだろう?
逆に言うならば狙われていることを知っていたからこそ、己の手で片を付けるために乗り込んだという事にもなるだろうが、情報源が気になるところ。
もちろん自分が単に以前あった描写を忘れているか読みこみ切れていないかの可能性もあるので、そうだったらコメ欄で教えてください(切実)。

・慣れ親しんだ死地
そんなものに慣れ親しまないでくれとは思うが、実際のところ(特に火星からの帰還組は)死地を潜り抜けてきていることは間違いないので合ってはいる。
というかジェットのその専用武器というか装備というか急に色々バージョンアップしすぎていて何がどうした?どうやって収納してた?
まあタイは毒蛇が多い(右上はコブラをもしたものだろう)のでモチーフとしてはおかしいわけでもないけれど、日向が協力というか何らかの形で関わっていたりするのだろうかと勝手に何らかの人間関係を見出そうとしてしまうオタクの性が。
元々の彼の専用装備がソナー型だったことを考えるとピット器官を有している蛇との相性も大変よろしいのではないかとか色々とですね。
あと持っている武器が割と仏教というか密教寄りなのも気になる。
どちらかといえば密教はタイよりチベットの方がイメージが強いので。
左下の蛇が持っているのはチャクラムだし、左上の蛇が出してきたもので今ジェットが手にしているのは銅鑼桴の様にも見える。
密教で蛇が関わるとなると五大明王の軍荼利明王辺りがモチーフなのだろうか。
かつて何もない路地裏から始まり、劉さんという自分が唯一と言っていい心を動かされる存在に出会い、そして今彼が仲間を得てここにいるというのであれば様々な障碍を除く神をモチーフにされるのは奥が深い。
いや、何一つ掠っていない可能性も十二分にあるというかその方が高いのでちがっていたら生ぬるい目で見てください。
深読みという妄想は楽しいけれどあくまでも妄想なのでという予防線。

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結局のところハンニバルについての描写が深くなればなるほど善悪を突き抜けて好きになってしまうというこの。

この何か。

キャラが浅くないんですよね……とはいえテラフォなので多分過去が語られてしまった時点で割と明確なフラグが建っているような気がしないでもないです。

テラフォだしな……。

それでもジョセフの存在を考えると、主要キャラにはそこまで死というものが差し迫ってくる可能性は高くないのではという気もするが、逆にジョセフの兄という立場だからこそやばいのではという気持ちもあるし変に悩ましい。

 

無事に単行本の23巻もゲットしたんですが、今回プロフィール的な遊びが一切なく、本当にぎっちりと内容が詰まっていて休載の期間の色々を一気に浴びたというかなんというか。

改めて単行本でまとめて読むと密度がすごい。

今は3週間に1回の更新なので次の単行本まではまた間が空くことにはなるだろうけれど、その分1回の連載ページが18ページではなく22ページなので、もしかしたら収録話数が減ってその分(思っていたよりは)早く出る可能性も無きにしもラハブ。

ただ無理だけはしないで欲しいので……。

こちら重頑張って長生きしますので……。

 

次回は8/22発売分です忘れないようにしないとだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

単行本のクライマックス、どう考えてもカバー折り返し部分では??