「北米旅行:日本人の力」⑥
今回の旅では重要なアポが入っていた。バンクバーに住むSさんを訪ねる事だ。
Sさんは福岡県の田畑広がる町で長男として生まれ育った。・・・本来であれば家を継ぐという選択が当たり前の時代でありながらも、小学生の頃から海外に出る事のみを思い、高校卒業後、農業に従事し仕事を覚え、最初、アメリカに羽田から3日かけてプロペラ機で渡ったのだ。・・・
70歳過ぎた今でも元気なSさん夫妻、仕事で出かける海外では水を得た魚のように精力的に動かれるそうだ。
数年間、アメリカで農業移民として頑張り、一度、日本に帰国後、結婚、再度、今度はカナダに農業移民として渡航、それから数十年、額に汗を手に血を握りながらも必死の覚悟で自らの人生を切り開いてきたのだ。
今では不動産業を営み、南太平洋にリゾートの島を持ち、息子さん達と共にビジネスを拡大中である。
Sさんのお宅はバンクバーの閑静な住宅地にある。楓並木がとても美しい彩りを添えている落ち着いた静かな美しい場所である。
楓の真っ赤に紅葉した姿は僕の心を昂揚させてくれる・・・駄洒落だ!
そのお宅でお話を伺った。印象に残った言葉が「私は誰にも負けないと思って生きてきた。相手が手ごわい相手ほど奮い立ったものだ。それは人でも大地でも気候でも同じだ!!」・・・まさに我らの先輩・・・日本人のど根性!・・・日本の力です。