「バリュー」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「バリュー」


 価格と品質のバランスが取れていること、。でも今は品質が高く価格が安く感じる事。また、品質は商品やサービスの内容の質だけではなく、顧客が買う前から買った後まで満足感が持続する精神的な充足感を満たすことだと思っている


 ・・・実は弊社(ビッグ・フィールド・マネージメント)はBFAというポスティングやハンディング等を行う、超がつくほどアナログ業務の仕事を請け負う100%子会社を持っている。・・・そこでの話しである。

 T君というスタッフは真面目な好青年である。自身で営業して開拓した引越し業者のS社様のポスティング(チラシ配り)の仕事を取ってきたのである。5日間の納期で30000万枚のチラシを指定されたエリアに配布する仕事である。T君とアルバイト2名の計3名が納期より早く3日間で業務を終了した。・・・ここまでは問題はない。

 昨日(月末)の為、入金依頼の確認をT君が取ったところS社の社長が支払いに関して相談があるという。尋ねると効果がなかったので本当に配ったのか疑問だという。もちろん我々の業務は結果責任を負うものではないので効果のあるなしに関らずお支払い頂けなければならない。・・・上司のTT君が電話に出て対応するがS社の社長は納得しない。・・・最初は効果ないので難癖をつけて支払いをしないようにしているのかと思ったが・・・よくよく訊いてみると、。最初、営業に来られたT君の誠実さと、実際一回目の仕事を請けた際は日々きちんと連絡して報告をしてくれたが、今回は終了するまで報告がなかった。と・・・

 BFA社は業務請け負う際に行き違いを防ぐ為に受注確認書を提出して確認印を頂いてから業務を遂行している。又、報告(レポート)の提出等は業務終了後に速やかに行う(明示している)様にしているので、日々の報告義務はない。

 但し・・・僕は関係したスタッフを集めて話をした。「T君の営業での誠実な態度と言われもしないのに日々行った報告でお客様(S社)は価格よりもバリューの高さで2回目の発注をしていただいたのではないのか?、。それを結果的に裏切る事になったのはその時の業務(お客様への愛情)が足りなかったのではないだろうか?」、確かに約束の業務は遂行はした。でもお客様の満足感を得ることは出来なかった。僕はこの結果を踏まえ請求金額の半分で折り合いをつけるように指示を出した。・・・

 本来は義務ではない誠意で行った行為がお客様の信頼を得て2回目の受注に繋がった案件ではあるが、。結果的に誠意を裏切る結果に導いたのは弊社子会社の責務だと思う。

 一度築いたバリューは維持しなければならないし、高める努力を続けなければならないと思う。

 勉強代だと思えば高くはないと思う。・・・皆様はどう、。思われますか?