肩こりの筋肉と言えば、TVCMでもお馴染みの、
僧帽筋(そうぼうきん)ですが、
その下にある、筋肉にも注目しなければ、
肩こりの改善もできませんし、
僧帽筋ばかり攻めることで、もみ返しの原因になります。
僧帽筋を一層目の筋肉とすれば、
その下にあるのが肩甲挙筋です。
文字通り、肩甲骨を挙げる筋肉です。
普段の姿勢でも肩(肩甲骨)が上がって、
猫背で首の短い姿勢の方が多いですね。
しかし、肩甲挙筋がどのような筋肉なのか、
どうアプローチしたらいいかが解るセラピストさんは
少ないのではないでしょうか?
解剖学のクラスでは、
起始部ー第一~第四頚椎の横突起
停止部ー肩甲骨上角と内側縁上部
作用ー 肩甲骨の挙上、下方回旋、(頭頸部の外側屈曲、同回旋)
と、習います。
この角度からの図で示している解剖図が多いので、
まるで下は太くて上は細~くなっている筋肉の様に見えますが、
そうではありません。
太いリボンの様に首の側面に付いているのです。
この図だとわかりやすいですよね。
また、大小菱形筋と同じ第二層にあるので、
菱形筋を施術して、
同じように背面(背中側)からアプローチしても、
肩甲挙筋の筋肉全体を施術することは難しいのです。
ですので、首の側面を施術すること。
そうすると、肩甲挙筋に対してピッタリと添うことができるのです。
僧帽筋も同じく鎖骨に付いている筋肉ですので、
背面だけでは十分ではないですし、
僧帽筋も肩甲挙筋とはまた違った角度で
首の側面から肩にかけて施術することがマストだと思います。
そして、トリガーポイントも表れやすい場所です。
このトリガーポイントは施術では押さえておきたい場所ですね。
肩が辛いと言われるクライアントさんには、
肩甲挙筋は見逃せない筋肉ですね。