スウェディッシュマッサージのクラスを受ける前の生徒さんや、クラス説明会に来られた生徒さんから、時々道を迷っているというお話を聞いたり、相談を頂いたりします。

自分が何をしたらいいか、自分が何をすべきか、人生の岐路で何を選択していいか迷われている時に出会えた事はきっとその生徒さんにも私にも何か意味があるのだと思います。

ただ、私の出来る事はマッサージセラピストとして施術をすることと、スウェディッシュマッサージの講師として、技術やプロフェショナルとしてのあり方を私から学んで頂くことはできるのですが、最終的に私のできることはあまりないのです。

それは、ご本人が決めていくことですし、それぞれのバックグラウンドや置かれている状況は違います。

私はそのちょっとした時間を寄り添い、自分の経験をシェアさせて頂くことで、それがその方の何かのヒントになればいいなと思っています。

私は3歳の時からバレエを習っていたので、もの心ついた時から踊ることは自分の一部となっていました。

回り道をしながらも、結局ダンスを自分の職とするのですが、今度はそこからの卒業、そしてその次に何をしていいのか、自分の新たな夢は何なのかを模索する事は、とても大きな人生のターニングポイントで、そして、それはその当時の私にとってとてつもなく難しい事でした。

何しろ、ダンスは自分の天職だと思っていましたし、自分であるアイデンティティでしたから。

結果的に、マッサージセラピストになったのですが、ダンスの世界を引退して、NYのマッサージの短大に入るまで4年の月日が流れました。

その間、一番辛かったのは次の夢が解らない時でした。

腰痛から膝の痛み、そしてそれは足首までになり、ある衣装が原因で肩から首も痛めていたので、体は悲鳴をあげていました。
そして、自分の身体を大事にしようと、ダンスの世界にサヨナラしたのですが、次の夢が見つけられず、心のなかで小さく引退を後悔したり、まだ活躍する元同僚を羨ましく思ったり、次の目標のない宙ぶらりんな自分を自責したり、、、

しかし、今思うと、何かを見つけるためにあがきながらも、兎に角何か行動を起こしていたように思います。

誰も知り合いの居ないアメリカに行き、そこで色んな人に会うことができ、いろんな刺激を受け、いろんな経験をしました。

私は実はとても怖がりなので、石橋を叩いて渡ろうと試みるのですが、そのうち叩くより渡っちゃえって、えいやっといきなり飛び乗ってしまうところがあります。

おっと、それをお勧めしているのではありませんが、色々やってみることは、次の何かに繋がっている場合が多いのです。

そして、その道が決まったら突き進んでいけばいいのです。

どんな回り道に見えても、その経験があったからこそ、また次の経験やステージに立つことが出来るし、それはいくつになってもスタートは出来るし、やり直しもできます。

ただ、一つだけ手に入れられないものは、過ぎてしまった時間です。

何かの行動を早めに起こせば、失敗しても何度でもチャレンジできるし、方向転換やもっと深くやりたいことを掘り下げられる時間があったり、出会える人や物事もより多くなるのではないでしょうか?

もちろん、リサーチをしっかりやって情報は多いほうが効率いいですよね。でも、それだけでなくて、座ってないで行動を取ることでスピードはアップするし、道を見つけ出すことができる近道になるはずです。

悩むことも大切なプロセスですが、悩んでばかりいてもいい解決策が見つかることは少ないのでは?

どんどん飛び込んで行って、やってみることが大事だと思います。

そして、自分に投資するお金を惜しまない事も必要な事の一つではないでしょうか。

「時は金なり」って、いろんな意味に取れますね。

今回は、ふと、昔の友達にNYで会った時に、迷っていたあの頃を一緒に過ごしたなあと、思い出したことを思い出して綴ってみました。

まだまだ私も道の途中です。


$MassageTherapist藤田朱美のブログ