先日いらっしゃったクライアントさんは、
数日前に大切な大切なペットを亡くされたばかりでした。
深い悲しみや気丈にがんばったのが、
お身体に現れていました。
グリーフケアと言う言葉がだんだんと一般化するようになりました。
グリーフとは、大切な人を無くした悲しみ、いわゆる悲嘆という意味で、
その悲しみをケアするものです。
私がアメリカのマッサージのカレッジで
東洋医学を学んだときに、
グリーフは陰陽五行では「金」のエレメントと学びました。
金のエレメントは臓器の肺と大腸です。
たくさん泣いたり、気持ちを押し込めたりすると、
ストレスが直接かかるのが肺だと思います。
もちろん、他の臓器もストレスはかかるのですが、、、
やはり、このクライアントさんも、
肺のポイントがとても硬くなっていました。
悲しみは時が癒してくれるものですが、
今回、ボディセラピーを受けていただいて本当に良かったと思いました。
悲しみで硬くなってしまったお身体を
ほぐしていくと、
呼吸が深くなり、血が全身に巡り、
とても生き生きとされて来ました。
悲しみを受け入れることはとてもチャレンジングではありますが、
それを、少しづつ自分のケアをすることで、
癒やしていく。
身体を癒すことはダイレクトに心も癒やされます。
身体を持たなくなったペットさんの魂は、
もう愛でしかないのです。
癒やしの作業は「愛」を受け入れていくことでもあるかも知れません。
そして、お話していると、
だいぶ前に亡くなられたお父様の最後の姿が辛そうだったというお話もされました。
どうしても、それを思い出してしまうということですが、
きっとお父様はもっと楽しいことを思い出してほしいのではないかと思いました。
でも、辛い姿を見せてしまったのは、
忘れてほしくないというまだ人間であったときのお父様のお気持ちだったかも知れません。
忘れることなどないのですが、、、、
そんなお話をさせて頂いていると、
そのクライアントさんのお身体がす〜〜〜っと軽くなった瞬間があったのです。
ここにも、癒やしが起こったんだなと感じました。
この世に残さえたということは、
この身体を持っているということなのです。
なので、身体を癒すことは
とても大きなグリーフケアに繋がると私は信じています。
もちろん、このクライアントさんも施術後は
とてもスッキリとされて、顔色もピンクの優しい笑顔になり、
まるでベイビーのように愛らしくなっていらっしゃいました。
たくさんの愛に守らえているようでした。
深い悲しみを癒やしていく作業は、
残された人生をせいっぱい生きていくことかも知れませんね。