エミリの小さな包丁
著者:森沢明夫
エミリという一人の女性が
傷心を抱えて15年ぶりに祖父の住む田舎町にやってくる・・・
と言うところから始まるお話です
エミリと祖父の日常がメインで語られているのですが
その関係性が心地よく世界感にはまっていきます
海の見える田舎町で暮らす
シンプルで穏やかな生活が
頭に鮮明に浮かべられるような文章
おじいちゃんが作るお料理が
素朴だけれどこだわりがあり
すっごくおいしそうなんです
(ちゃんと作り方も説明してくれているので再現したくなる)
丁寧に生きるってこういうことなんだろうなあ~
と思わせてくれる作品です
海の見える場所で一度は暮らしてみたいと
ずーーーーーーーっと思ってきた私
幼いころは親戚のご縁があって
海釣りをしたり
無人島に船で渡ってバーベキューしたり
という経験もしたのですが
今は海は旅行の時やちょっと遠出をして見に行くぐらいです
おじいちゃんの言葉が
おじいちゃんの友人の言葉が
丁寧にお出汁をとったお味噌汁のようなほっとする感じで
(どんな感じだ)
この本を読んで改めて
そんな、おじいちゃんがつくるお味噌汁のような人になりたい
そういうカウンセラーでありたいなあと思いました
(だからどんな感じだ)
この本に出てくるおじいちゃんは
素敵な人たちに囲まれているなあ~って思うんですが
類は友をよぶのならば
私も素敵な友を呼べる人になりたい
なので
まずは自分が素敵な考え方をして楽しく生きるゾ
と思います
傷心を抱えている方
都心の生活にちょっと疲れてきたなあと思う方
ぜひ呼んで欲しい一冊です
私は料理が絡んだ本を読むことが多いようで
「あなたへのおすすめ」に料理がらみの本が上がってくるのですが・・・
「食べることが好き」は読書にも影響するのかも
食いしん坊とも言いますが・・・・
この本に出てくるお料理は
切って混ぜるだけで出来上がるものも沢山あります
(ただし、料理本ではないのでグラム数までは書かれていないです(笑))
でもどれもすっごくおいしそうなので食べたい
私もどれかは作ってみたいです