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作品解説1987年に刊行され、2010年10月の時点で発行部数1044万部を記録している村上春樹の大ベストセラー小説「ノルウェイの森」。この作品をベトナム系フランス人監督のトラン・アン・ユン監督が松山ケンイチ、菊地凛子を主演に迎えて制作した映画が、本作『ノルウェイの森』だ。トラン・アン・ユン監督は、1960年代の日本を舞台に、時代の匂いを色濃く映し出しながらも、いつの時代も変わらない自然の姿や、人間の感情というものを鮮明に描き出している。村上春樹の小説の大きな特徴である、海外文学のような会話のやりとりも、小説のままに再現。ワタナベと言葉遊びのようなやり取りを交わす緑役の水原希子も、小動物のような鮮烈な魅力を放っている。本作は、劇場公開前に仕上げられ、劇場公開後全く異なった方針で編集されたエクステンデッド版。
あらすじワタナベ(松山ケンイチ)は高校時代に親友・キズキ(高良健吾)を自殺で失い、誰も知っている人がいない東京の大学に進学する。東京でからっぽな日々を送っていたワタナベは、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と偶然再会する。大切な存在を失った2人は付き合いを深めていき、ワタナベは直子に惹かれていく。直子の二十歳の誕生日、2人は夜を共にする。しかし、ワタナベの想いが深くなるほど、直子の喪失感も大きくなっていく。そして直子は、京都の療養所に入院することになる。ワタナベは大学で緑(水原希子)と出会う。緑は直子とは対照的に、瑞々しい小動物のようだった。ある日、ワタナベと緑は、彼女の自宅で唇を重ねる。その後、ワタナベは直子からの手紙を受け取り、直子に会いに行く。そこでワタナベは、ギターによるビートルズの『ノルウェイの森』を聴く。それは直子が大好きな曲で、彼女はその曲を聴くと、いつも涙が止まらなくなるのだった。
キャスト松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子/高良健吾/霧島れいか/初音映莉子/玉山鉄二/柄本時生/糸井重里/細野晴臣/高橋幸宏
スタッフ監督・脚本:トラン・アン・ユン 原作:村上春樹 作品データ上映時間:152分 公開年:2010年 公式サイト
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