クオレには、「歌うヘルパー」がいます。
あちこちのお客様のところで、歌を歌っています。
といっても単に歌っているわけでなく、お客様と一緒に歌っています。
歌うヘルパーが、歌で奇跡を起こしたりしています。
認知症でほとんど会話をされない方が一緒に歌を歌うようになり、音程も歌詞もばっちりの歌を聞かせてくださるようになりました。
ほとんどの生活をベッド上で過ごし、「辛い、苦しい、悲しい」が口癖だった方が、一緒に歌を歌うようになり、今では家中に響き渡るような大きな声で歌ってくださるそうです。
失語症で、声をかけても「あー」とか「うー」とかのお返事だった方に歌を促したところ、リズムよく歌詞が出てきた方もいらっしゃいます。
ご家族も半信半疑だったのですが、本当に歌っていらっしゃるところをみて頂き、喜んでくださいました。
もちろん歌うヘルパーも感激で、ウルウルとしたものがこみ上げてきたそうです。
歌うヘルパーさんが昨日私にいいました。
「加納さん、私ね、歌うのには理由があるんです。とある本を読んだんですよ・・・」と。
その本によると、
戦時中ロシアの捕虜となった日本兵が次々と息絶えていく中、一人だけ元気な捕虜がいたそうです。その捕虜がなぜ元気だったかというと、日本の歌を歌い、日本を思い出すことで元気を維持できていたとのこと。
それを聞いたほかの捕虜たちも、「歌なら自分たちにも歌える」と歌うようになったところ、それ以降息絶える捕虜がいなくなったとか。
「私が出会わせて頂いたお客様には、少しでもお元気になって頂きたいんです。だから歌を通して元気になってくださったらいいなと思って・・・・」と歌うヘルパーは言いました。
もちろん、お客様によっては歌を好まない方もいらっしゃると思いますので、相手の方にあわせて、相手の方の受け入れ状態によって歌うようにしなければいけませんが、
歌による効果、本当に実感している今日この頃です。
そして、歌うヘルパーの熱い気持ちに、私も熱くなりました。
私もレパートリー増やさなきゃ!