パチスロを打っていると、何かコインが増える区間、いわゆる「当たり」を引いたときに使用できる言葉がたくさんあります。よく聞くのは「当選」「解除」「重複」「直撃」などでしょうか。

 

これらの言葉、全てざっくりと「当たり」という言葉に書き換えられるのですが、それぞれ特定の意味を持つ言葉なのではっきりと使い分けられると、パチスロライフが向上するかもしれません。

 

 

 

 

まず「解除」についてですが、これは確か4号機時代に生まれた言葉で、RTを生かして、通常時にボーナスを揃えられないような設計の台に対して使用していました。

 

このような仕様の台は、通常時は内部的にボーナスが成立しているものの、通常時に超高確率でリプレイが成立するためボーナスが揃えられない状態となっています。

しかしリール制御によって「リプレイを取りこぼす」ことができたので、RT状態なのに見かけ上は非RT状態と同じ確率でリプレイが出現するのです。

 

小役でボーナスの権利を得る、ゲーム数消化でボーナスの権利を得る、純ハズレを引いてボーナスの権利を得るなど、ボーナスが揃えられる状態になるとRT状態が終了してボーナスの入賞が可能になります。

このRT状態を「解除」させることから、「解除」=「当選」というつながりが生まれました。

 

 

 

 

続いて「重複」ですが、これは5号機時代に生まれた概念です。

5号機以降、1回の抽選で1つの乱数に対し複数のフラグを割り当てるという抽選が可能になりました。一番わかりやすいのが、純ボーナスタイプでの小役重複。当選ゲームでは小役が入賞して払い出しを受けられるが、実はボーナスも当選しているので次ゲーム以降ボーナスを揃えられるようになるというものです。

 

ジャグラーのチェリー重複、クレアのリプレイ重複、5号機以降の純ボーナスタイプは重複当選をメインにしている機種も多く、遊びの幅が広がったようにも思えます。

 

 

 

 

 

言葉の使い分けですが、純ボーナスタイプの台でボーナスが小役と同時当選した場合は「重複」が正しいです。しかしATやARTなど、純ボーナスではないコイン増加区間が当選した場合は「重複」が正しくないです。ATやARTはレバーオンで抽選される「フラグ」ではないですからね。

 

基本的に現代パチスロでは「解除」の概念はなく、「重複」についても限られた台でしか存在しないでしょう。

 

 

 

 

 

はい、細かくつまらないことを書いてきましたが、この使い分けが何の役に立つのか。

自分たちが正しく使い分ける、とかそんなものはどうでもいいのです。

 

動画や演者、パチスロを仕事にしている人の、パチスロに対する知識の深さを見抜くために使うのです。

 

多くの演者さん・ライターさんはもちろん正しくこれらの言葉を使い分けている印象がありますが、たまにこのあたりの言葉遣いがぐちゃぐちゃになっている人も見かけます。

個人的には、その人が出ている動画を一切見ない、というようにしています。チェックするスタッフ含めてザルなわけですから、信ぴょう性はないですよね。

 

 

言葉を正しく理解する=他人が信頼できるかを見抜く。

揚げ足を取るみたいでめちゃくちゃ性格悪いですが、1つの活用方法として提唱させていただきます。