各ホール、集客のために誰かを呼んだり、動画の撮影をしてもらったりと、色々な方法でPRをしています。

中でも「来店マン」と呼ばれる人をホールに呼んで集客を図ることや、「晒し屋」と呼ばれる業者に依頼して、SNS(主にTwitter?)で「アツい」情報を発信してもらうケースが非常に多く見られるようになりました。


何のために来店しているのかわからない担当者、閉店したホールの告知を行う晒し屋など、それぞれが発信する情報は「玉石混交」である事をユーザー側が常に意識しなければなりません。






一般ユーザーからしてみれば「そんなモンに頼るくらいなら一台でも多く高設定を入れろよ!」という批判があるかもしれませんし、実際に多く見ます。


しかし個人的には、ホール側はこのような集客方法に「頼らざるを得ない」のだと考えています。



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かなり昔、某系列ホールの店長さんのお話を伺う機会がありました。


その店長さんは「うちの店ではアクロス系に設定を入れてもまず気付かれない。気付いてもらえないし、他の台に高設定を入れられないから全く意味がない」と言っていました。





ホール側が高設定を使用するのは、低設定の台の稼働を促進して利益を上げるためです。

高設定の可能性がある状況下であれば、もちろん低設定の台も打たれます。


しかし、高設定を入れても「高設定を使った事実」が知られなければ、低設定の稼働に全く繋がらないのです。



そりゃあ必然的に、トロフィーがバンバン出るサミー系機種に設定が入りますよ。

山佐系の機種もトロフィーはありますが、サミー系の機種はトロフィーの出現率をコントロールできる「店長カスタム」もありますから。


つまり利益を得る(集客を図る)という目的を達成するために高設定を使うなら、高設定が分かりやすい機種に入れることになります。


(バラエティ全6や、意外な機種に高設定が入るホールは、すでに一定の集客が見込める状況にまで育っているホールに限ると思います。集客という大前提をもとに、話題作りをしているからです。)






次に集客効果の範囲ですが、1回高設定を使っても「高設定が使われた事実」を知る者はほとんどいません。打った本人と両隣と、データを調べた人くらいですね。


高設定の集客効果を考えると、「メイン機種全6!!」とかなら別ですが、意外と影響を及ぼす範囲が狭いのであまり効果がありません。






となると、


ある程度お金を払っても、一定数のフォロワーを持つため影響範囲の広い「来店マン」や「晒し屋」に告知をしてもらった方がいいかという考えに至ります。

要はリーチの範囲ですね。



そこで某店長さんの話を思い返してみると「高設定が気付かれない」という可能性もありますので、高設定を使うことでの集客はリスクがある一方でリターンが少ないのです。


目的が「お客を増やす」のでなく、継続的に遊びに来てくれる「顧客」を増やすのであれば高設定の使用は効果的だと思います。しかしなかなか地道な努力になるかと思います。







高設定を使うメリットを考えると、どうやら来店マンや晒し屋は必要とせざるを得ない、のかなあと思います。あくまで、一般ユーザーには何のメリットも無いですが。


もしたまたま高設定台に巡り合ったら、ホールの心意気を感じてキッチリ設定判別を行ってあげましょう、

結局設定がいくつでも、回されるのに越した事はないので。


ユーザー側の高設定を見抜く能力の平均値が高まってくれば、ホール側も高設定を今よりも使ってくれるかもしれません。