数年前まで、パチスロのリールのコマ数は特殊な台(花火の親方、大逆転など)を除いて21コマありました。僕は4号機時代からパチスロに触れてきたので、個人的な感覚としては21コマあるリールが一般的という認識がありました。
しかしこのご時世、大体のパチスロのリールコマ数は20コマになっています。その理由はいたってシンプルでこぼしが発生しにくいからです。
例えば、ある図柄がリールの1か所にのみ存在するとします。
その図柄が停止するのは、ビタ止まり~4コマ滑りまでなので、リール全体の内5コマの範囲でその図柄を引き込むことができるのです。
1か所につき5コマカバーできる、4か所置けば20コマカバーできる。
すなわち等間隔で20コマのリールに4か所図柄を配置すれば、有効ラインが1ラインでも、適当打ちでも必ずその図柄のこぼしがないようにカバーできるのです。
画期的な発明だと思うのですが、これがパチスロの通常時の緊張感を大きく減少させてしまっていると感じています。
今のパチスロは適当に打ってもフラグの判別が簡単にできてしまう。
設定推測のために何のフラグを引いたか判断するための目押しが必要なくなってしまったのです。
挙句、スイカやチェリーなどの目押しが必要なフラグもリプレイフラグであることが多いので枚数的な損はなく、昨今のAT機では目押しの必要が一切ない、そんな状況になっています。
筐体によってはスライド打ちも可能になり、完全にメーカー公認で「目押しが必要ないです」状態。個人的には、通常時含め緊張感を高めるために1/60くらいで2コマ目押しをさせるような仕様でもいいんじゃないかな…と考えております。
…そう、「ミルキィホームズ 1/2の奇跡」のように…!!!
ミルキィホームズ打ちたいなぁ、6号機初期に出た台にしては本当に完成度高いと思う。近所に3台導入したとち狂ったようなホールがあったのですが、昨年閉店を迎えてしまいました。
目押しの話に戻ると、直近では「まほいく」がそのような機種に該当しますが、やはり「完全攻略で甘い」というコンセプトにしているため、そんじょそこらのホールでは高設定を見かけることがありません。
通常時から目押しを強いることと、それに見合うメリットのバランスを保つことが難しいんだろうなあ…個人的には、こぼしのあるスイカフラグの払い出しが5枚ある、くらいの感覚で構わないので、通常時の緊張感を味わえる台に巡り合いたいと考えています。