ショート・ストーリー 第1弾
【パンが焼ける前に】
かなえは、いつもの時間に家を出て、電車に乗った。
ところが今日は、大学がある駅のひとつ手前の駅で、なぜかとっさに降りてしまった。
そうした理由は全くわからなかったが、すぐに“午後から出ればいいや”という気になり、そのまま改札を出た。
その駅はそれほど栄えてはいないが、こじんまりとした上品なお店が並んでいた。
何本目かの路地で、ヨーロッパにあるようなかわいいカフェを見つけて足を止めた。
風が心地いい日だったので窓が開け放たれていた。
その人を見つけたのは、その時だった。
その女の人は、窓際の席でノートパソコンに向かっていた。
主婦のようにも事業をやっているようにも見えるが、とても綺麗な人だった。
かなえはなんとなくその人をもっと観察したいと思い、カフェに入った。
~続く~
【パンが焼ける前に】
かなえは、いつもの時間に家を出て、電車に乗った。
ところが今日は、大学がある駅のひとつ手前の駅で、なぜかとっさに降りてしまった。
そうした理由は全くわからなかったが、すぐに“午後から出ればいいや”という気になり、そのまま改札を出た。
その駅はそれほど栄えてはいないが、こじんまりとした上品なお店が並んでいた。
何本目かの路地で、ヨーロッパにあるようなかわいいカフェを見つけて足を止めた。
風が心地いい日だったので窓が開け放たれていた。
その人を見つけたのは、その時だった。
その女の人は、窓際の席でノートパソコンに向かっていた。
主婦のようにも事業をやっているようにも見えるが、とても綺麗な人だった。
かなえはなんとなくその人をもっと観察したいと思い、カフェに入った。
~続く~