身延山久遠寺は日蓮宗の総本山です。
我が家は日蓮宗で、幼いときは祖母からいつも「心のなかで『南無妙法蓮華経』と唱えなさい」と言われて育ったので、総本山である久遠寺にはいつか行かなくてはと思っていました。
鎌倉時代に日本らしい大乗仏教が一挙に興るわけですが、日蓮宗はそのひとつです。
ただ、宗祖の名をそのまま宗派の名としているのは日蓮宗だけで、日蓮聖人はかなり個性的であるというイメージがあります。それが仇となったのか、佐渡に流罪となるのですが、流刑を終えると甲斐国のこの地方の地頭だった南部氏に招かれ、身延に草庵を構えたのが久遠寺の始まりということになります。
鎌倉時代の日本の最大の危機は蒙古襲来ですが、日蓮聖人はこの地で蒙古の退散と国家安穏を祈念されたそうです。
甲府から富士川沿いを南に下ったところに身延町があります。身延駅周辺は閑散としてますが、久遠寺につながる長い階段を上るとそこは別世界で、本堂や五重塔などまさしく大伽藍となっています。
御朱印は二種類授かり、ひとつには「南無妙法蓮華経」のお題目を書いていただきました。