「ただただ、見たい世界を見ているだけ」
先日、宮古島の石庭という場所で、お腹がこう話しかけてきました。
時々、自分の思考や意思とは関係なく、お腹がまるで別人格のように、いろいろなことを教えてくれることがあります。
「ただただ、見たい世界を見ているだけ」
その言葉が腑に落ちました。
自分の意識がフォーカスしている先が、そのまま現実として投影されている。
そういう仕組みで、世界ができているんだと。
自己啓発本を読んだり、セミナーに参加して、
「一生懸命頑張っているのに、私何も変わらないんです」と嘆く人がいます。
でも、その言葉を使っている限り、言葉通りの世界が現れてしまう。
「頑張っても報われない」現実が、繰り返し再現されていく。
「男運が悪い」「仕事で失敗ばかりする」
そんな言葉も、意識がネガティブな方向に向いているから、
その周波数に合った現実が、何度も何度も起こってくる。
自分の世界を変えたいなら、まず自分の今を整えること。
人や環境に期待するのではなく、自分の在り方を変えること。
自分のことは、自分にしかわかりません。
私たちは、すべてを「自分基準」で見ています。
他人や環境、出来事を、自分の物差しでジャッジしている。
だからこそ、世界を美しくしたいと思うなら、まずはその物差しを変える必要があります。
たとえば、日常的に嘘をついたり、不誠実な態度を取っていると、他人の言葉や行動も「嘘じゃないか?」と疑ってしまう。
「足元をすくわれるのではないか?」と身構えてしまう。
そうなると、その人の目の前には、騙し騙される世界が展開していく。
信頼できる人間関係を築きたいのであれば、
まずは自分自身を粗末に扱う人から距離を置くこと。
そして、自分が誠実な言葉を使い、丁寧な態度で人と関わっていく。
そうすると、少しずつ見える世界が変わってくる。
誠実さや優しさが、自分の中の「基準」になっていくと、
自然とそれに見合うような人や出来事が集まりはじめる。
そしてそのうち、それが「当たり前」だと思えるようになっていく。
確信した世界が、そのまま現実になる。
だから私たちは、本当に「ただただ、見たい世界を見ているだけ」なのだと思います。
石田由起子
