いつも多くのお問い合わせがあります「奨学金」について今日は簡単にお話させてください。我が家は娘が10歳になる頃から常々「今後海外に出たいのならば向こうからぜひいくらでも払うので来てほしいと言ってもらえる人になること。そうでなければ日本にいなさい」。。。というようなとてもシビアな話をしてきました。なぜならばそれだけ海外は競争がとてつもなくシビアで興味本位だけで行かせられるくらい我が家は富豪ではないためです。また、そのためには学問(英と数)は必ずトップ10%にいなければいけませんし、その他になんでもいいのでもう一つ優れたものがなければいけません。

 

海外、特にアメリカの大学進学についての奨学金は大手の塾が説明していると思いますので、今回は海外ボーディングスクールの奨学金について簡単にご説明します。ちなみにイギリスやオーストラリアの大学に関しては基本外国人には奨学金はほとんど出ないと思ってください。

 

米英大学の学費は今や驚くほど高額。毎年値上がりしています。

 

イギリスそしてイギリス連邦国(シンガポール、マレーシア、タイ、香港)のボーデイングスクールは奨学金が出ます。アメリカでいう奨学金という概念とは少し違いますが、アメリカと同じくScholarshipといいまして種類は基本academic, music, art, sports。その他にdrama,organやgolfなど学校によって得意としているものがあります。正直organやgolf scholarなどは受ける人数が少ないのでそれらが得意ならばねらい目だと思います。ここでいうscholarshipというものは基本全額ということはなく授業料を10%~50%を引いてくれたり(多くの場合10%~25%)、音楽の場合個人レッスンを週1回のみ無料にしてくれるなどの条件が多いです。最近は大学入試の際の願書にXXscholarだと明記することは利点ですので、それを学校側も理解していて出してくれている気もします。アメリカのような家庭の経済状況を考慮して寮費も授業料も全額無料の奨学金は少ないですが、Financial AidというのはBursariesといって優秀な生徒に奨学金を出しています。Bursariesを申し込む場合はイギリス人でなくてもいい場合が多いのですが、「両親がイギリス在住で税金を納めていること」という規定がある学校が多いです。

 

Bursariesは多くの場合受験する前から学校側に相談することを求められていますが、academic scholarshipの場合は入学試験を受けて成績が上位の子に連絡があり、試験を受けて結果がくることが多いです。またmusic, art, sportsなどの場合音楽オーディションのようなものがあったりスポーツの場合もどのくらいのレベルの成績を残しているかなどのステートメントが必要な場合があります。

 

そしてアメリカのボーディングスクールの場合ですが、大学のようにNeed Blind校(奨学金を申請しても合否に関係してこない)は私の知っているところでトップ2校しかありません。ここ2校の場合は受かれば必要な額は学校が全て出してくれるということになります。その他のボーディングスクールはアメリカ人に対してはNeed Basedといって(奨学金を申請することは不利にはなりますが、合格すれば各々の家庭が必要な額は出してくれる)ところが多いです。こちらは外国人に対しては毎年大変厳しい状況です。そしてMerit Basedというシステムのボーディングスクールも数校あります。名前の通り学校にとっても生徒にとってもメリットがあれば必要な額を出してもらえます。こちらのMerit Basedの学校はトップ校ではないことが多く、優秀な子に来てほしい学校が多いです。Merit Basedも外国人にとっては厳しいですがよく聞くのが「スポーツ」での奨学金です。こちらはセイリング、陸上、水泳、ホッケーなども聞いたことがあります。アメリカの場合願書などの手続きの際に奨学金の申請も一緒に求められます。

 

以上米英のボーディングスクールの奨学金に関してでした。学校によって状況は違うことも多々あると思いますので、こちらは基本の一例としてお考え下さい。

 

娘は残念ながら「いくらでも払うので来てください」ということにはなりませんでしたが、得意なことが認められ少しだけ得点をいただいております。そしていつもお話しておりますが、我が家は本人の好きなことや得意なことをいかして、自由に世界中どこでも(もちろん日本も含めて)働いていけるように育てております。

 

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