以前、色の組み合わせについて記事を書きました。
その時に、ベースを合わせることが
全体の印象を整えるために大切だと説明しましたが、
今回はより詳しくベースを合わせるとはどういうことかをご紹介します。
まず、下の雑誌の切り抜き。
これは、お客様に4つ(スプリング、サマー、オータム、ウィンター)のグループの色を説明するコラージュ作成のため切り抜いたものですが、没になったもの。
なぜ没になったのか、わかりますか???
答えは・・・・
白(ブルーベース)と、そのほかの色(イエローベース)が調和していないから。
このことを念頭においてもう一度見ていただくと、
白の印象が強すぎるように思いませんか。
イエローベースとブルーベースで似合う白色も異なります。
イエローベースに似合う白は、少し黄みがかかったやさしい色、生成り色
ブルーベースに似合うのは、黄みのない白(ホワイトデニムや白シャツの白をイメージしてください)
実際のドレープで比較すると、上から
ウィンター、サマー、オータム、スプリング となります。
下の2枚のほうが、黄みが強いことがわかっていただけると思います。
切り抜きと比較すると・・・
白がブルーベースなことがわかります。
(バックはボトムスよりは少し黄みがはいっています。)
お客様へのご説明用なので、コラージュには、
上下・小物とも同じベース、そして出来る限り
同じグループの色で統一されたコーディネートを使用します。
そのため、分厚い雑誌を10冊近くみて、使えるものは数枚・・・ということもあります。
実際に手持ちの服ですべての色を調和させるのは難しいかもしれませんが、
ベースを合わす、ということは、こうした色の微妙な違いにも意識を向けること。
それを意識するのとしないのでは、全体の印象が変わってきます。
白は、春・夏によく着る色だと思いますので、是非、意識されてみてください