息子が6年生の時の担任の先生は、学級通信を毎日欠かさず子供達に配布してくれていました。
そこには、毎日学校で過ごす子供達の姿や、子供達の活動、授業の様子などが書かれています。
個人の個性を長所と捉えてクラスメイトに紹介することで、子供達が学級通信を前向きに読み捉えるようになったな。上手に子供達の心を前に向かせたな〜
と、感心しておりました。
その学級通信は土日を除いて、長期休みも欠かさず自宅ポストに届けられていて、先生の熱意に圧倒されたりもしました。
先生が教師になって2年目から書き始めて6年間、欠かさず発行してきたものらしいです。
続けることが何より難しいのに。
学校において生徒の目に触れるものを発行する場合、校長先生の許可とか?いるはず。
それを毎日続けるって、やはり大変な努力だと思います。
2月末にコロナ騒動で登校できなくなってからも、卒業式の日まで毎日自宅に届けられました。
卒業式を終え、もう学級通信をもらえる立場ではなくなった事をさみしいなと感じている様子の息子。
卒業式から帰ると、ファイル3冊に及んだ学級通信1年分を読み返していました。
その中の何部かには、自分の名前も登場していて、先生や友達から認められた喜びもあったようです。
中学校の入学式を終えても登校できずにいる子供達に、「卒業生!コロナ禍に負けるな号」として、セルフモティベートの仕方、自主学習のみ直し方などなどが発行され、サプライズ的な学級通信に湧き上がっている子供達の笑顔が印象的でした
ゴールデンウィークもあけ、コロナ感染者も少し落ち着きを見せるここ数日。
大阪モデルなるものも発表されて、いよいよ新学年のスタートな予感。
学級通信最終号のお知らせが来ました。
最後の学級通信は「進学おめでとう号」となっていました。
教師を信用できない私が、珍しく心を許した先生でした。
息子の短所を「男子の成長過程には普通にあること。自分にも覚えがあります。」と、否定されなかった事は、私の何よりの救いになりました。
「みずいろ」と題された学級通信は、今後も息子にとっての支えであり誇りであり、高校受験に向けての羅針盤になるのではないかと思います。
