振り返ってみると、
36歳の頃、勤めてた会社の倒産に遭ったが、
良い人に周囲を囲まれてたせいもあり、それまでの経験を活かすよう、同業界に因む事業を興した。
、、、興すとはカッコいい言葉にも見えるが?、30も半ばになると、むしろ、どこかの会社の正社員に就く方が難しい。
それに個人事業主の収支は厳しく、しょっちゅうよそでバイトしたりし、なんとか繋ぐ塩梅である。

でも、こういうスタイルは嫌いじゃなかった。

とくに運送屋さんの仕事は、
自分の能力を棚に上げて、好きになった。

何軒分かの荷物を積込、毎日同じ道で同じ`店舗を配達廻る。

回る店は毎日同じで、店には曜日によってマチマチの顔だが、同じ顔がある。
、、、かと思いきや、顔は同じでも、心の中は、常に変動している。
最初はただ荷物を納めればさえ、良いと思ってたが、
どうせなら笑顔に届けたい!
相手が笑顔なら、自分だって笑顔になれる。
要するに対する人を常時、笑顔にすればよいのだが、、、実際は至難だ、

クレームNo.1の業界の店舗だけに、パートさんの出入りも激しい。

何屋さんかは?伏せますが、
聞けば信じられない暴言や理不尽な暴言を吐く客の多いこと

しかも女性パートさんの待遇で、それらを宥めたり、或いは夜遅くまで売り上げ計算など、感心を通り越して、可哀相になるほどだった。

しかし、下請け配送員の自分に、いったい何が出来るのか?
途方に暮れながら、配送の仕事のスタートを切った。

つづく