Breath under the Blanket | Between The Sheets ~夢への抒情詩~

Between The Sheets ~夢への抒情詩~

寝る前にちょこっと読んでほしい、素敵な物語をあなたにお贈りします。

 足の指先が冷たくて、あたしは目を覚ました。
 枕元の時計を見ると、AM5:00。
 カーテン越しに伝わる空の様子は、まだ薄暗い。

 寝乱れた掛け布団を直していると、隣で寝ている彼が「う~ん」とうなり声を上げた。
 「・・・どしたの?」
 「ごめん、起こしちゃったね」



 あたしたちはいつも、別々の布団で寝ている。
 彼が、大の字にならないと熟睡できない人だから。



 「寝冷えでもした?」
 「うん、布団がずれちゃって」


 
 それでなくてもあたしは冷え性で、冬場はよく手や足の先端がカチカチになっていることが多い。
 そして、彼はそのことをよく知っている。



 「こっち、おいでよ」
 彼は身を寄せ、自分の寝床の中にあたしのスペースを作ってくれた。

 「手、冷たいな」
 「うん、足先も冷たくって。だから目が覚めたの」
 「そっか」
 彼とあたし、それぞれの手と足が重なり合う。

 「やっぱりまだ冷たい」
 あまりにも温まりにくい皮膚だから、彼はあたしに指先にはあっと息をかけてくれる。



 毛布の下で、彼のやさしい吐息が広がる。



 「あったかいね」
 彼の空間。彼の体温。彼の吐息。
 彼の全てに包み込まれて、体の芯まで火照ってきそうになる。