お芝居を観ているようなお話会のBetty さんです。
こんにちは。
父の日だった昨日、市川市の植物園に行って参りました。
新緑の森の中は、夏日の中にあって爽やか涼やか。
緑の中に紫陽花や薔薇が彩り鮮やか。
見ていると、花と懐かしい顔と想い浮かびます。
花にまつわるエピソードも。。。。。
躑躅(つつじ)、、、
庭をぐるりと囲む躑躅と松は、父が家を新築した際に、祖父が苗を福井から運んできたものだそうだ。遥々と。営林省という昔の省庁で、植林など森林の管理をする処に勤めていたことのある祖父は、樹木に詳しくて、息子が一国一城の主になったお祝いに張り切って植えてくれたそうだ。
薔薇(ばら)、、、
叔母が薔薇を作っていて、近々、品評会に出すって照れ臭そうに言っていた。それから、ほどなくしてくも膜下で急逝されたけれど、その後、その薔薇が入賞して、叔母の名が付けられたと言う。
紫陽花(あじさい)、、、
鉢植えの小さな紫陽花を「庭に植えてくれないか」と母が言う。父が存命であった頃は、頂き物の鉢植えで花の盛りが終わったものを庭先に置いておけば、知らぬ間にそうしてくれたのだそうだ。いつまでもそのままの鉢植えが父の不在を知らしめるとは。
秋桜(こすもす)、、、
一家で年に一度、夏休みに祖母の家に訪れていた。新幹線と特急とタクシーで、漸く到着する。誰もいないと思っていた広い庭の、秋桜の群生の中から「よく来たね~え?」とニコニコ現れる祖母。今でもピンクと白と赤紫の秋桜を見るたびにあの笑顔を思い出す。今は私も、人をお迎えするときは「よく来たね~え?」と言っている。
越前水仙(えちぜんすいせん)、、、
銘菓の添え書きの紙片に、越前水仙の絵があり、「上手に描いてるね』と言うと、「この絵も文言も(あなたの)お祖母ちゃんの。包装紙や商品も全て自分が納得したものしか扱わなかった。『信用を得るには何年もかかる 信用を失うのは一瞬で』 だから、何事も真心込めてなさったよ」母は大事そうにそれをしまった。
庭の越前水仙の群生は、母が故郷から持ち帰った球根を、父が植えたものだ。
感謝合掌