ブログを書くのが遅くなってしまいましたが
去る10月5日、横浜にぎわい座での
柳家三三師匠独演会「横浜三三づくし」に
行ってきました。第4回。

前売り券を買い忘れたので当日券を狙いに。
当日券は8枚。窓口のみの販売。
瞬く間に完売。危なかったー!


時間を潰して19時開演。

「先月天変地異で4回仕事がなくなって今月生活が苦しいんです。」
そうだそうだ、北海道地震の時も師匠北海道にいらっしゃって帰京することができなくて中止になってたっけ。

先の台風24号の時もJRが20時に運行を止めるというので19時からの会は中止に。

「今はTwitterとかホームページとかありますから皆さんそういうもので情報を知るんでしょうけど、知らずにいらっしゃる方もいるかもしれないとある程度の時間まで外で立っていたら5人いらっしゃいました。切符が5枚しか売れていなかったという可能性もなきにしもあらずですけどね。」

いやいやいや!そんなことはない(笑)

知らずに行ったら三三師匠が外に立っているなんてそのほうがラッキーじゃないかと思う。
私も台風省みず行きたかった!

「元犬」
三三師匠の得意ネタと思われます。これで聴くの三回目。シロの動きがありありとよく分かる。絶妙な間が良い。
噺に入る前に「今はいろんな種類の犬がいますけれど昔はみんな「犬」という風貌だったんです。」と説明が。そうか、今の時代この噺を聴かせるためにはそこから説明しなくちゃいけないのかと思いました。

「蒟蒻問答」
これを三三師匠で聴けるなんて!
お坊さんを装った蒟蒻屋の親方が本物のお坊さん相手に問答に挑む。挑むといったって真っ正面からいったんじゃ敵わない。でも結果的に真っ正面からいったってことになるのか(笑)
これ、おもしろい噺です。

仲入り

「柳田格之進」
これがね、しみじみ良かったんですよ。
武士の誇り、人の良い商人、信頼とか男の嫉妬だとか親子の情だとかいろんな人間の感情が織り交ぜられていて。サゲが
「ならぬ堪忍、するが堪忍」
今そんなこと言わない時代だもんね。
いやぁ、感動しました。これはきっと三三師匠、生涯かけてやる噺だろうと思われます。5年後10年後にまた聴いてみたい。

大満足でお開き。


夢のような時間でした。

三三師匠の落語は「美」そのもの。

三三最高!!