それは、生で見た奇跡4
こんな人が地元のチームにいてくれたことに感謝。
第31節 横浜FC戦 0-0 8月29日(日) (横浜市三ツ沢公園球技場)
【ベルデニック監督記者会見】
-総評
選手は非常に頑張った。そのことは確かです。全て出して戦ったと思います。グランドの状況もかなり動きにくかったでしょう。相手はスピードのある選手がたくさんいましたし。運動量もかなり要求されました。しっかり前に出てまた下がってくるというように。
ただ、問題はなぜ点が取れなかったか?ということです。もう少しボールを動かしながらプレーをしてもっと決定的なチャンスを作り出す必要があったでしょう。2回ぐらい決定的なチャンスがありました。1回は前半の佐藤のチャンス。ちょっと集中力が欠けていたかもしれません。2回目はヘディングシュート。これらだけでは、十分なチャンスの数ではなかった。最終ラインには満足できたと思います。相手にほとんどチャンスを作らせなかった。ベルマーレ戦は、ボールを失った瞬間に集中力を失い、相手をフリーにしてしまうことがありました。今日は非常に良く修正できていました。
点を取るという部分の問題ですが、今はボールが動いているがペナルティエリアの手前で攻撃がストップしてしまう。そこにボールが来たときに、どうやってディフェンスの裏のスペースにボールを出していくか?そういうアイディアを持たないといけない。
例えば、トップの足下に当てて3人目がペナルティエリア内に飛び出してそこにパスをだす。或いは、トップに当ててバックパスからスルーパスを狙う。そういうトレーニングはしてますし、毎試合準備はしてきました。今日の試合はそういう状況が少ないのではないかと思っていました。もっと相手が攻撃的に来ると思っていました。簡単に言えばこの問題が解決できなかった。
ただ、まだ2位争いに何とか絡んでいるので、可能性がある限り100%出しきってもっと良いプレーができるようにしていきたいです。残念ながら今日カードが出て、2人次の出場停止がでてしまった。中原は調子を上げてきていましたし、使える状態だったんですが、残念ながら退場してしまった。大柴も4枚目のカードをもらってしまった。
1つ付け加えると、開幕戦のときと今の状態を比べた時、あらゆる意味でチームは非常に大きな成長を遂げています。4-0で負けた試合が、今回は0-0。その中でうちの方がプレーの内容で上回りましたし、より決定的なチャンスを作ることができました。
<Q.前半から後半に向けて得に修正した点は?>
ハーフタイムに選手に言ったのは、今主導権握っているのでそこをうまくいかさないといけない。もっともっとチャンスを作って点をとるということ。ペナルティエリア近くに来た時のプレーをもっと集中してやる、ということを言いました。千葉にもう少し攻撃参加をするようにも言いました。セドロスキーにもゲームの中で、チャンスが来た時に前に行くようにと言いました。そういう形で意外性を生み出していく、そこで点につながる動きをしていく。ただ残念ながら退場もありましたし、セドロスキーの攻撃参加もそれほど使えませんでした。
第32節 京都パープルサンガ戦 4-3 9月4日(土) (仙台スタジアム)
【ベルデニック監督記者会見】
-総評
試合に勝って満足している。相手は2位の強いチームだったし、非常にいいプレーができた時間帯があった。
ハーフタイムでは「後半、相手に主導権を握られないように。力を抜かず、セカンドボールを拾って相手に自由にプレーさせないように」と指示したのだが、またしても以前と同じようなことが起きてしまった。
リードすること、あるいは勝つことを怖がっているかのようなプレーだった。今日は運良く勝てたが、これまではそういう流れの中で勝点2あるいは3を失ってきた。ただ、リラックスしてボールを動かすプレーができている時は、J2のどのチームと戦っても勝つことができるだろう。
今日は相手の最終ラインが高く、綻びがある部分を上手くつけたと思う。フォワードと中盤でタイミングを合わせてスルーパスを出し、その中で相手のマークを外すことができた。今日は選手達に良くやったと言いたい。厳しい試合の中で最後までリードを守って勝ち抜いたということで、非常に大事な勝利だったと思う。
-3人全てが得点した3トップの出来について
動き出しも良く、しっかり動くことができた。今日の萬代選手にはいい意味で驚いた。今シーズンの彼のベストゲームだろう。フォワードの役割というものをだいぶ理解できるようになった。3人が同時に動いて、ボールをキープして相手のディフェンスラインへのスルーパスを狙っていくといったことが、非常に良く出来た。
佐藤選手は点を取ったが、慌てたプレーも多かった。もっといいプレーができたはずだ。彼も良くなってきているし、点も取っているので特に言うことはないが、もっとチャンスが生かせるようなればなお良い。今日はフォワードが試合を決めてくれたと思う。
第33節 コンサドーレ札幌戦 0-1 9月11日(土) (札幌ドーム)
【ベルデニック監督記者会見】
<総評>
今日の敗戦は、順当な結果だと思います。前半は戦えなかった。運動量も少なかった。アグレッシブさも足りなかった。札幌はこの面でかなり仙台を上回っていましたし、リードしたのも順当だったと思います。なぜ、仙台の選手が運動量が少なくアグレッシブでなかったのか。それはまた別の問題です。ウォーミングアップの後に、少し集中力が欠けているようだという話を聞いてました。ロッカールームを出るときに、今日のゲームで何かをするためにはもっと集中してしっかりアグレッシブにやっていこう、ともう一度言いました。札幌の方がよりチャンスを作りましたし、特に前半は札幌のFW、トップ下、前の3人に対してこちらもしっかり準備をしていましたが、最終ライン或いは中盤で簡単に8番をフリーにしてしまう問題がありました。そういう形で、点が取られそうな形が2、3回続いた後、千葉が振り切られ8番に決められてしまった。前半いつものプレーができなかった。最初の10分を除いてはいつものプレーができなかった。札幌の最終ラインが非常に高かったが、その裏にボールを入れることができなかった。全部出すとわかる状態で出して相手に読まれてしまった。後半、運動量、ゲームの内容という面で若干修正できて主導権を握ってゲームができました。その中でチャンスらしきものもありましたが相手チームが非常に良い守備をしました。例えば、梁が左サイド突破してバックパスした場面で、点が入ってもおかしくなかったでしょうし、ヘディングでもチャンスがありましたが、そういうチャンスも無理やり作っているチャンスで相手を崩したものではなかった。前線でボールキープできなかったし、パスができなかった。今日のゲームは期待していたようなプレーがなかった。無理やりなプレーでは、サッカーは勝ち続けることが難しい。勝つことはあっても勝ち続けることは難しい。ひょっとしたら今日勝たないといけないというプレッシャーが選手にとって大きすぎたのかもしれません。ただ、試合前にそれは逃げることができない、プレッシャーと共に生きていかないといけないという話をしました。順位を上に上げるためにはそうしたプレッシャーの中で戦っていかないといけない、そのためには経験が必要ですし経験のない選手はこういう場を踏んでいく必要がある。
<Q.裏を狙う攻撃にこだわっていたようですが、逆に読まれていたのでは?>
裏を狙うには2つの手がある。1つは、ボールを動かしながら相手がわからないタイミングでダイレクトパスで裏を狙っていく、或いはくさびを当てて落として裏を狙っていく形です。京都戦ではうまくいった。ただ、京都の方が札幌よりディフェンスのマークが非常にゆるかった。もう1つの手としては、1発で裏を狙っていく。蹴るぞといって蹴る手がありますが、今日はそればかりになってしまった。そうなると当然DFに読まれてしまう。
<Q.財前を今日サイドで使いましたが動きがあまりよくなかったようです。これからは、財前をサイドで使うのかFWで使うのか?>
当然しっかりと戦わないといけない。しっかりとしたプレーをしないといけない。ポジションに関係なくです。財前が本来の調子でしっかりと動ける状態であって戦える状態であれば、財前を右サイドにおいて大柴を前線に置く方がより攻撃的なバリエーションになる。財前をFWに置いて他の選手をサイドに使うよりそちらの方がより攻撃的だろうと少なくとも私は思います。財前はFWであってもサイドであっても戦わないといけない。同じように頑張らないといけない。今日は頑張れなかった。
<Q.中原と大柴に変えて西と関口を入れた意図は?>
うまくいかない中、ラスト10分ですから当然何かこちらも手を打たないといけない。何か変えていかないといけない。メンバーを変えることによってひょっとしたら何か新しいものが生まれるかもしれない。そこで点を取ることを考える。2人ともわりとスピードのある選手ですし、相手も新しい選手ということでひょっとしたらちょっと混乱するかもしれない。
<Q.前回の京都戦は大柴が出場停止のため財前がFWでしたが、今回も大柴を外して前回と同じ布陣でいくことは考えたか?>
そういう布陣は考えなかった。何故かというと京都戦で別の問題があった。右サイドでしっかり守備はできたけど攻撃で突破できなかった。良いセンタリングが入らなかった。そういう意味で財前にそういう所を期待して財前を使おうと思った。
第34節 サガン鳥栖戦 2-1 9月19日(日) (仙台スタジアム)
【ベルデニック監督記者会見】
<総評>
今日の試合、勝ったということで選手が自信を掴んだことは満足している。前半30分とラスト15分は良いプレーが出来た。こういう試合は皆、非常に消耗するものでひょっとしたら選手以上にベンチにいる監督が消耗するものかもしれない。でも、これからはリードして良いプレーをしている中で、急に良いプレーが終わるようなことがないようにしたい。何かがゲームの中で起きて、そこから後の守備の予測が出来なくなる。そうなると相手の後手後手を踏むようになり、うちのサッカーが出来なくなるという状態が続く。心理的な問題ではないかと思う。今日は勝つことが出来たが、やはり前半のような良いプレーをしリードしている中では、落ち着いて最後まで見ていられるようでなければならない。交代もうまくいったし、選手が質の高いプレーをしてくれた。今日は確かに非常に暑かったし、プレーしにくい状況であったと思う。確かにうちのサッカーは非常に運動量を要求する。その中でチャンスを決めきれないと、足が止まってしまうという危険性もある。逆に相手チームも20分くらいしか良いサッカーは出来なかった。その後は足が止まって何も出来なかった。
Q.2点目を決めた後、財前に代えて熊谷をボランチに入れて、シルビーニョを前目のポジションに上げた狙いは?
A.熊谷はフレッシュな選手で、しっかり集中できる選手が入ることで中盤のマークが強化されること、経験もあるということを期待した。財前は動けなかったので、シルビーニョを前に出した。シルビーニョの方がまだ運動量があったので、前でキープができ、そこを起点としてカウンターを狙えるということを考えた。
Q.試合の入り方が今まで課題とされていたが、今日は良い試合の入り方で、アグレッシブに来た鳥栖に対してうまく頭から押さえることが出来たが、何か特別な指示をしたのか?
A.ミーティングの時に札幌戦は相手のアグレッシブさ、激しさに負けて、相手が前半に点を取って勝った。そういう前半を繰り返してはいけないという話をした。しっかり戦うことと、それに加え自分たちのサッカーをする。そうすればうちが有利に戦えるという話をした。
Q.後半、萬代を入れて3トップにして、そこからまた流れが変わってきた。3バックの相手には2トップとトップ下という形だったが、3トップの方がうまく連携ができるような気がするが今後はどのようにするか?
A.個人的には3トップでやりたいと思っているが、ディフェンスになった時、3人のうち必ず誰か1人が一番ディフェンシブな選手を見なければならない。それがしっかり出来るかどうかが問題となる。逆に2トップとトップ下にすると、トップ下の選手がその選手を見ることができ、役割分担がハッキリする。
Q.そうしたことを踏まえて前半の大柴、財前、佐藤の3人のプレーは攻守ともにどう感じたか?
A.FWとしては財前が一番良かった。佐藤に関しては下がりすぎたり、サイドに張りすぎたりといったプレーがあり、もう少し前で、点が取れるところでプレーをして欲しかった。大柴と佐藤に関しては、パスミス、競り負け、トラップミスといったミスが多かった。もちろん良いプレーもあったがそうしたミスがいつもよりも多かった。今日の問題はいつトップの選手の足下に入れるか、いつDFラインの裏のスペースにパスを出すのかという判断が前半うまくいかなかったということ。例えば中盤のシルビーニョ、千葉がどこにパスを出して良いかという時、FWのシグナルがわかりにくい部分があった。
第35節 ヴァンフォーレ甲府戦 1-2 9月23日(木) (山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場)
【ベルデニック監督記者会見】
<総評>
今日の結果は、順当なものだと思います。甲府がどれだけ力を出し切って、仙台が出し切ったかを考えた場合、甲府の方がより力を出し切っただろう。前半の立ち上がりは、そういう立ち上がりをしないようにしよう、といったそういう(立ち上がりの)プレーになってしまった。札幌戦を繰り返してしまった。甲府の方がより戦ってアグレッシブで競り合いでも非常に反応が早かった。(甲府は)長いボールを入れそのセカンドボールを拾って、そこからチャンスを作っていきました。仙台はそのアグレッシブさを抑え切ることができなかった。甲府より戦うことができなかった。もっとボールをキープしなければならなかったが、それができなかった。ボールを止めることが多すぎて常に相手にプレッシャーを受けていた。そういう状況になったときは、もっとボールを早く動かさないといけない。ボールを早く動かすことで相手のマークを交わすことを考えないといけない。もう1つは、仙台はスピードに長けた選手が多い。その中で今日のようなボールがすべるスリッピーなグランドは、やはりスピードのある選手が有利である。ただ、最終ライン、中盤で問題がありました。後半は、ある程度修正できましたが。よりアグレッシブないつものサッカーで主導権を握ることができました。点も取りました。ひょっとしたら仙台が勝てるかもしれない、そういうチャンスもありました。相手の特長であるサイドバックの攻撃参加でマークが遅れてしまった。そこからセンタリングを上げられてやられてしまった。それが甲府の武器だということはわかっていました。4ヶ月前ここでやった時も同じような形でやられていました。決定的な瞬間に集中力に欠けてしまう。そこからリスクを冒して力ずくで点を取ることを考えました。背の高い選手をゴール前に置きました。選手交代という形で何とか流れを変えようとしました。スピードのよりあるストッパーを入れ、かつ経験があり、もう少しスピードのある中盤の選手を入れました。前の方でも交代で何とかしようと考えました。それでもやはり今日できるだろうと期待していたプレーはできなかった。
<Q.今日大宮と山形が勝ち昇格争いという面で非常に厳しくなりましたが、それに対する認識と今後どのようにチームのモチベーションを高めていくか?>
この厳しい状況をもたらしたのは他のチームではなく、自分たちです。選手たちはここからもう1度モチベーションを高めていかないといけないですし、それができなければJ1を目指すチームとして相応しくない。もし、それができないのであればチームとして十分成熟してない証拠です、まだ時間がかかるということです。ただ、次の試合モチベーションをしっかり高めて大宮をやぶることができればまだそこからチャンスが開けてくる。大宮にしても山形にしてもそういう状況でもモチベーションを高めて試合を勝てるということはやはりそういうクオリティを持っているということだと思います。選手たちに頼むからモチベーションを上げてくれ、ということをお願いする必要はないと思います。彼らはプロとして最大限の力を出していかないといけない。それが難しいということは事実です。ただ、プロの世界ではそれができない選手はそこまでだし、それができる選手はその後まだ選手として成功していく可能性がある。結果が出なければ当然私もこのクラブを去らなければいけない。それがプロというものですから。ここではセンチメンタルな感情というのは関係ないのです。
第36節 大宮アルディージャ戦 0-1 9月26日(日) (仙台スタジアム)
【ベルデニック監督記者会見】
-総評
結果には非常にがっかりしている。昇格のチャンスもより小さくなってきているので。ただ、チームに関しては特に言うことはない。最大限の力を発揮してくれた。現時点ではこれ以上の力は出せないだろう。確かに疲れはあったが、それは相手も同じだ。
攻撃では、3回決定的なチャンスを作った。しかし、それを決められるかどうかが問題だった。プレーの内容は、これまでの中では良くない方だった。相手が自陣に引いてプレッシャーをかけ、ベガルタに自由にプレーをさせなかった。その中で、ダイレクトパスではなくボールを止めてしまうというミスをしてしまった。そこで技術的なレベルの問題が出てくる。競り合いの中でどれだけダイレクトでプレーできるかということで、そういう意味では、前半は相手の方が良かったと言わざるを得ない。確かに決定的なチャンスは作らせなかったが、それはベガルタにとってもそうだった。
後半は、逆にベガルタが少しづつ自分達のプレーを取り戻し始めた。少しづつ主導権を握り、たくさん攻撃することができた。相手のフォワードに対するマークも修正された。確かに、常にカウンターを受ける危険はあったが。佐藤選手に2回、シルビーニョ選手に1回、決定的なチャンスがあったが決められなかった。後はプレーの内容がどうこうではなく、運が絡んでいると思う。
今日の試合、負けはしたが、ある程度自分達の力を証明できたと思う。その中でも問題はあった。例えば、相手がプレッシャーをかけてきた時に、自分達のプレーができなかった。それから、スピードに欠ける選手が多い。相手のカウンターを抑えることができなかった。中盤でも振り切られてしまった。最終ラインにも問題があった。
J2の上位にいるチーム、最も強いチームの1つと対戦した時、スピードや技術の面で差が出たと思う。ただ、チーム全体でのプレーということを考えれば、引き分けという結果が順当だったろう。あるいはベガルタが勝てた試合かもしれない。
ただ、結果は0-1で相手の勝ち。セットプレーでの得点も、得点であることに変わりはない。それは相手の武器だし、当然そういうプレーをしてくる。しっかり守って、セットプレーで点を狙う。相手にそういうプレーをさせればの話だが。
もう一度言うと、結果に関してはがっかりしているが、選手やチームに対してはがっかりしていない。今日は100パーセントの力を出し切ったと思う。あのコーナーキックの失点がなければ、おそらく0-0で終わった試合だっただろう。そういう意味では、相手の方が運が良かったと思う。
-ラスト10分でパワープレイに移ったが、決定機の数はかえって減った印象を受けた。まだ時間があったのにセドロスキー選手を前線に上げた理由と、その結果についての感想は?
なぜセドロスキー選手を前線に上げたかを理解するのは、そんなに難しいことだろうか? ただ、セドロスキー選手を前に上げて、後ろからロングボールを入れるだけではだめで、サイドからセンタリングを上げなければいけない。もちろん、選手達もそのことは理解しているだろう。それでも出来なかったのはチームの問題だ。セドロスキー選手を前に上げて、もっと点を取りたかったし、実際チャンスを作る事もできた。相手チームはフォワードを下げて、全く攻める気がなかった。相手は引いていて、ベガルタは攻撃するためだけにプレーをしていた。そういう中で相手を綺麗に崩していくというのは非常に難しいことだ。
-残り8試合、厳しい状況だが、どのように戦っていくか。
ベストを尽くす。それだけだ。
その中で、今一番調子のいい選手、モチベーションの高い選手、怪我のない選手を使っていく。ただ、順位が何位で終わってもいいということはない。少しでも上を目指さなければならない。
-財前選手の怪我の状態と、前半早々に交替してしまったことの試合への影響について。
怪我についてはまだわからない。
財前選手は最前線で最もスピードがある選手であることは間違いない。最近、点もとっている、大事な選手だ
第37節 アビスパ福岡戦 1-2 10月02日(土) (宮城スタジアム)
【ベルデニック監督記者会見】
-総評
相手が2点とって、ベガルタが1点取ったのだから、順当な結果だと思う。
2つの戦術的なミスがあった。相手のサイド攻撃に対するマークが遅れ、対応できなかった。トレーニングもしてきたし、ミーティングもしてきたが、それがゲームの中でできないということは、厳しい状況の中で安定して勝ち抜いていけるまで成熟していないということだ。選手達は100%の力を出してくれた。それに関しては特に言うことはない。これが今の実力だと思う。
もう1つの問題というのは、精神的なプレッシャーがある中でいつものプレーができないということ。今日の結果で昇格へのチャンスがより少なくなったことを考えれば、今後はより落ち着けるかもしれない。
私に関して言うと、ある哲学者が「自分の力の及ばないことに関して心配しても仕方がない。そこからは何も生まれないのだから。そうでなければ幸せにはなれない」と言ったが、その通りだと思う。
今日の結果がベガルタの実力だ。8位になる危険もある。これが今の時点で言える全てのことだ。
第38節 湘南ベルマーレ戦 2-2 10月16日(土) (平塚競技場)
【ベルデニック監督記者会見】
<総評>
今日の結果には、がっかりしている。2-0で追いつかないといけないという状況だったが、1試合通して攻撃を仕掛けた。前半のプレーを見た限りでは、後半ああいう形で2点とって2-0でリードされるような感じはなかった。前半は仙台がゲームの主導権を握ってコントロールして試合ができたと思う。決定的なチャンスは作れなかったが、何か生まれるかもしれない、そんな前半だった。同時に前半、湘南のカウンターはそれほど脅威的ではなかった。後半、2つ最終ラインで大きなミスがあり、それが2失点になった。起きてはいけないミスだった。選手交代をし、セドロスキーを前に上げ、その中でなるべくサイドからセンタリングを上げ、得点を狙うことを考えた。それがある程度うまくいったと思う。選手たちは、今のマックスの力をだして頑張ったと思う。ただ、ああいう2つのミスは起きてはいけないミスだった。そのことは、選手にも話していくし、修正していきたい。あと、今日はグランドが悪かったということもあって、パスワークが難しいというのはあった。仙台にとってはハンデになる。ゴロのパスが通らなかった。毎試合失点が1点ないしは、2点あることは考えないといけない。ディフェンスのトレーニングはかなり集中的にやっているが、それでもまだ仙台の弱点であることには変わりない。特にカウンターを止めることが難しい。相手にスピードのある選手がいる時に、守備への切り替えが遅れてしまう。最終ラインでしっかりカバーリングしないと今日のように失点してしまう。
<Q.昇格が非常に難しいですが、残り6試合どのようなモチベーションで望むか?>
上にいけるかいけないかのリーグ中盤のころ、選手たちに、今後仙台が上にいくために、クオリティを上げていかないといけない、そのためには各自が強いパーソナリティを持つ。パーソナリティという面で成長しないといけない。一番厳しい時にどれだけがんばれるか、そういう選手にならないといけない、と話しました。何故かというと、勝てば2位になる、或いは2位に非常に近づく、そういう試合でいつも負けている。その一番厳しい状況、一番高いハードルを越えていくほど成熟していない、経験を積んでいないということがあったからだ。経験というのは買うことができない。試合を通して、時間をかけてしっかりと積んでいかないといけない。そういった面から選手の気持ちをもう1度高めていきたい。
<Q.関口をもっと長く使うにはまだ時間がかかるでしょうか?>
今の所、頭から使うことは難しい。まだ彼にとってプレッシャーが厳しい。彼は才能ある若い選手だと思う。試合にでるチャンスは与えていかないといけない。例えば、萬代は今、酷使しすぎている所がある。自分自身のプレーで問題を抱えているところがある。本来なら、ベンチから少しずつ使っていかないといけない。ただ、他にFWがいないということもあって使わざるを得ない。若い選手が多くなると、見た目には良いサッカーをするが、中々勝てない。そういうことも起こる。ただ、関口はポテンシャルを見た時に、戦力として計算できる。それは間違いないことだ。
<Q.前回天皇杯の時、0-0後半15分で関口を投入したが、今日は2-0ビハインド後半25分で投入した。試合は違うので単純に比較できないが、10分思いとどまらせたのは何か?>
全く違う試合であるし、試合展開がどうであったか、結果がどうであったか、ということで変わってくる。2-0になった時点で何か変えないといけないというのもあった。天皇杯の時も、何か変えないといけないという状況だったが、あの試合はずーっと押し込んで押し込んでて早めに判断した。それはあくまで試合によって、瞬間瞬間で決まるものである。前もって、何分に誰かを入れるとかそういう風に計算できるものではない。
<Q.4試合勝てませんが、開幕3連敗したときと同じような状態か?>
自身が欠けているという意味では、似たような状況と言えるかもしれないが、あの時と違うのは、自信のレベルは今の方が高い。あの時は、チーム力が計りかねていたし、3連敗という形で本当に自信を失っていた。ただ、今のチームはある程度良いサッカーができてきた。試合によっては相手よりも非常に良いプレーをして、相手を驚かすこともできた。ただ、前半、後半で波がある。ここで勝てば、非常に良いポジションにいけるそういう大事な試合では、経験、強いパーソナリティというがポイントになるが、その試合で負けた。そういう敗戦というのは精神的な面で影響を残している。そういう意味では、全体的に見れば、シーズン序盤とはまた違った状況だと思う。
第39節 川崎フロンターレ戦 1-2 10月23日(土) (等々力陸上競技場)
【ベルデニック監督記者会見】
<総評>
今日は、サッカーの試合というのがプレーの内容に関わらず勝敗が決まるという典型的な例だった。ただ、仙台は正しい方向を向いてやっていると思うし、今後は仙台の内容が良くなくても勝つ、そういう試合があると思う。戦術的には非常に良いプレーができたと思う。自陣に下がってディフェンスして、そこから早く前へ出て、早く下がる。相手にスペースを与えないということ、その中でゴール近くでは厳しくマークして、相手を自由にプレーさせない。そこでボールを奪ってカウンター仕掛けることを考えた。立ち上がり直後の失点というのは、不運ということもあったでしょうし、少し精神的にびびっていたというのもあったかもしれない。戦い方を変えてやってきたが、相手のプレーを止めることができ、仙台も点が取れそうな流れになってきた。前半にも佐藤が1点ぐらいとれそうな状況が2回ぐらいあったと思う。後半に向けては、基本的に同じ戦い方、攻撃参加の人数をもう少し増やすということを言った。もう少し攻撃的にやり、かつ早く戻ってくることを要求した。戻ってしっかりマークする。そこがうまくいったし、そういう形でPKを獲得したし、得点も取れた。シルビーニョも決定的なチャンスを掴んだ。そういう中で経験不足のチームに起きうる状況が起きた。川崎のどういうところが一番危険かということを忘れてしまった。ボールを取られたらまず下がるということを言っていた。中盤から14番が飛び出してくることも分かっていたし、対策もたててきた。ゲームに引っ張られず、どんどん攻撃参加し、そこで相手にスキを突かれカウンターからやられてしまった。川崎のどこが危険か、どういう状況を作らせていけないか、まさにその形でやられてしまった。ただこのゲーム、選手にとって良い経験になったと思う。今シーズン初めて守備的に、そこからカウンターということを試した。基本的な考え方はボールを奪って、そこから攻撃。守備に早く戻るということはこれまでずっとやってきたが、今日ほど強調したことはなかった。なぜなら、他のチームは川崎ほど強力なカウンターを持っていない。今日の試合は仙台の選手にとって良い経験になったと思う。どういうときに失点するかということ。仙台のほうが良いプレーをしている時間帯でしたがその中で失点した。ただ、一つ言えるのは、今日のような状態の川崎に勝てなかったらいつ川崎に勝てるのかわからない。今日は川崎に勝つ非常に大きなチャンスだった。交代に関してはうまくいった。特に関口が入り、攻撃のスピードがあがったし、チャンスも増えたし、彼へのファールでPKも獲得した。計算もできるし、ベンチからではなく頭からということも考えられる。選手たちは非常に頑張ったし、それについては何も言うことはない。言うとしたら一瞬のスキを突かれた、そこだけだったと思う。
<Q.これまでの仙台の戦いは、中に放り込むケースが多かったが、今日はドリブルを多用していた。それはそういう指示をだしていたからか?>
今日は下がってカウンターということで、4人ないし5人で出ていこう、立ち上がりそういう形で様子を見ようと行った。そうするとスペースは広いが、選手の人数が少ないということでパスをするのは難しい。そういう状況でドリブルが増えたというのはある。
<Q.今日は非常に内容が良いということだったが、ようやくこの時期になって仙台が監督の目指していたサッカーに近づいた手応えがあったということか?>
一番良かった時期のプレー、ホームゲームで何試合か勝ったり、アウェーの山形戦、前半2-0でリードした時のようなプレーというのはまだできていない。3連敗ということで精神的なショックもあったし、そこから少しずつ調子を上げている状態だ。今日の戦い方はいつもと若干違うものだった。いつもより、より守備的にそこからカウンターを狙った。その中で、時間帯によってはボールを早く動かすことができた。やはり、両方できないといけない。ボールをキープして攻める、カウンターもできないといけない。仙台の一番の問題はディフェンスにある。毎試合失点をしている。守備への戻りの早さだったり、マークであったり、コンパクトさであったり、正しいタイミングでスライディングしていったりそういうところが十分でない。最終ラインの1対1の対応であったり。そういうところから失点している。今日明日すぐに大きく改善することは難しい。全く改善できない部分もある。
<Q.前回、関口に徐々にチャンスを与えると言っていたが、先ほど頭からの可能性もあると言っていた。よほどの驚きがあったのか?>
期待以上のプレーをしてくれた。スペースがあってプレーできる時と、スペースがない中、ワンタッチでボールを動かしたり、そういう中でどれだけできるかはまだわからない。今日は良い意味で驚きのあるプレーだった。
<Q.今日は戦術を方向転換したが次の試合は?>
次の試合は、ディフェンスに関しては基本的に同じ。スタートポジションをもう少し高めになるが、戻りを早くするということは同じ。攻撃に関しては、より攻撃参加を増やしていく。札幌もカウンターが強力だが、仙台はカウンターだけでなく、ボールをキープしてチャンスを作る。もっとリスクを冒して攻撃していく。
<Q.今日の敗戦で数字上2位の可能性が消滅したがそれについて?>
数字の上で可能性はなくなったが、実質的に脱落していた状態だったのでそれほどの驚きはない。
<Q.ハーフタイムの指示でジュニーニョのマークを再確認という指示だったが、ジュニーニョとマルクスが下がってきており、試合の中でどういうイメージで解決していこうとしたか?またそれに対する達成度は?>
基本的に指示は全く同じ。試合前も受渡しをしても構わないが、その時に見てるその時に近くについている選手がしっかりマークして、必要なときにはボールを奪いにいく。そういうチャレンジを指示した。自分がマークを見て、その選手にボールがくる、動き出しをする、そういうときには1対1でしっかりつかないといけない。ただ、ジュニーニョは賢い選手なので、日本の選手の特徴をよく知っている。ディフェンスの間にポジションをとる。2人の間に立って、フリーになる。動き出しをしてフリーになる。前半もそのことを常に外から叫び続けないといけなかった。1点目はまさにその形でした。10番が下がって受けてフリーで、そこからドリブルしてパスしてシュート。このクラブで私が一番苦労しているのはそのところ。1対1のマーキングをどういう風にしていくか、それがマンツーマンであってもゾーンであっても構わないが、相手をしっかりとマークしないといけない。そこでいろんな理屈はあるが、それはどうでもいいことでしっかりマークしないといけない。受渡しをしっかりできれば、その方が良いが同時に1対1もしっかり強くないといけない。まだ受渡しをしながらも、しっかりマークする、ボールを奪いにいくということが整理されてない。今日の試合そこを一番注意して見ていたし、前半の指示はほぼそこの部分に集まっていた。そのマークがある程度うまくいった中で、その後の失点を防ぐことができた。ただ、本質的にどういう問題なのか、精神的な問題なのか、それ以外の問題なのか、まだわからないところもある。
<Q.石井と菅井のダブルボランチの出来は?>
どれだけ効果的なプレーが出来たか、というのを見る必要がある。どれだけボールを奪ったか、どれだけ味方にパスを出せたか、何本良いシュートを打てたか、例えば失点した時に誰かしっかりサポートしていたか、そこを見れば判断できるだろう。
第40節 コンサドーレ札幌戦 1-1 10月30日(土) (仙台スタジアム)
【ベルデニック監督記者会見】
<総評>
今日は当然勝ちたいと思っていたので、結果には満足していない。
プレーの内容は、前半よりも後半の方が良かった。相手よりもチャンスを作り、ベガルタの方がより勝ちに近い試合だった。しかし、サッカーはチャンスを数えるのではなく、得点を数えるゲームだ。
前半はイライラするプレーが多かった。簡単にボールを失うことが多かった。相手のディフェンスを崩して決定的なチャンスを作るための攻撃参加の人数も少なかった。
後半は、その点が改善された。前半ほどディフェンスが下がることもなくなり、前線でボールを奪って相手ゴールに近いところで攻撃をすることができた。ボールを早く動かすこともできたし、その中からチャンスを作って得点することができた。それ以外の場面では、パスの不正確さ、あるいは判断ミスで点を取ることができなかった。
ディフェンスに関しては、少し大きなミスが1つあっただけだったが、そのミスで失点してしまった。ただ、ディフェンスに関しては全体的に見て、以前より良くなっていることは確かだ。相手の作るチャンスの数も減ってきている。それでも失点してしまうのは同じだが。
この試合をしっかり分析して、そこから学んでいく必要がある。それによって経験を積んで、次に同じようなミスを繰り返さないようにしなければならない。今日は勝ちに非常に近い試合ができただけに残念だ。
-今日の結果で昇格の可能性が完全に消滅したわけだが。
状況は良くわかっている。非常に残念だ。昇格の可能性が残っているということが、サポーターにとっても、選手にとってもモチベーションになっていたと思うので。非常に残念だが、現実としてこういう結果になってしまった。
-前半におけるフォワードの2人とシルビーニョ選手の関係をどのように感じたか。
さっきも言ったように、全体として良くなかった。前線の3人のプレーも良くなかった。前線の選手同士での連携が少なかったし、お互いにサポートするには距離が離れすぎていた。シルビーニョ選手もチャンスには絡んだが、決めることができなかった。前半のヘディング、後半でも何本かシュートがあったが。そういうことで、もう一人フォワードを増やさなければならないという判断をした。
-シルビーニョ選手がフォワードのラインに吸収されてうまく行かなかった印象を受けた。後半は指示によってこれが改善されたように見えたのだが。
シルビーニョ選手がトップ下でプレーする時には、前にどんどん飛び出していくように指示している。ただし、最初から前にいるのではなくて、パスを出して2列目から飛び出していく。それによって相手のマークをはずすことができる。前半を通じて、そしてハーフタイムでもそういう指示を出した。
-J1昇格の可能性が消えたということで、今季の戦いの総括と今後どのように戦っていくかを教えてほしい。
全てを語るには時間がかかり過ぎるが・・・ 結果を出すためには、シーズン当初に強いチームを準備しておく必要がある。シーズンを通して、いろいろ学びながらやっていくようでは遅いということだ。新しいチームならばどこでも抱える問題というのがベガルタにも存在した。そういう中で、シーズンを通していい時と悪い時があった。経験のなさが大事な試合に表れてしまったと思う。
チーム全体のプレーの質、個々の選手の力はトレーニングを通じて伸びている。ただ、試合の中で安定してプレーすることができない。それから、経験が不足している。それは例えば、ホームでは勝ててもアウェイでは勝てない、前半は良くても後半が良くないといったところ、あるいは第3クールの後半、第4クールの序盤の大事な試合で勝てなかった、精神的なプレッシャーに打ち勝てなかったというところに表れている。
こういう経験は買うことができない。それは積み重ねるものだ。それを生かすには時間がかかる。あるいは、経験のある選手を買う必要がある。そうすればチームが変わってくる。
このチームは成長したと思う、しかし結果的にはJ2の平均的なチームになっている。ただ、まだまだ伸びると思うし、プレーの内容に伴った結果が出ていないと思う。今シーズンの始め、そして来シーズンの始めにはそれだけ大きな差がある。そういう意味では、来シーズンはより高いレベルから出発できる。今、私はチーム状況をよく把握している。チームのどこに問題があって、どういう長所があるかをわかっている。あるいは、どのポジションを強化しなければならないかもわかっている。今シーズンよりも上を目指す。このことははっきりしている。
-残り4試合の戦い方は?
さっきも言ったがこのチームには経験が必要だ。選手には100%の力を出すように要求している。そうして経験を積むことで、自分の力もチームの力も上げて来シーズンに臨むことができる。そういう意味では、モチベーションは常にあるはずだ。しっかりした準備をして、残りの試合、そして来シーズンに臨みたい。
あとは、不安定さを出さないように注意しなければいけない。不安定さというのは、経験のないチーム、新しく作っていくチームの特徴だからだ。今の状態でモチベーションを保てない選手は、大事な試合でもモチベーションを保つことはできない。
-以前「2年間で昇格できるチームを作る」と発言されていたが、その気持ちに変わりはないか?
もちろん変わらない。そのことについては、クラブのフロントと来シーズン昇格するために何が必要かをはっきり話しあいたい。今シーズンの始まりのように、何をすればいいかがわからない状況ではなく、何をすればいいかをはっきりさせたい。後は、どのポジションにどの選手が必要かを、具体的な名前をあげて要求したい。
それから、今シーズンのトレーニング環境には問題があった。ベガルタのトレーニングにふさわしい時間帯にグラウンドが使えない、あるいは、常にいいグラウンドが使えない、そういう状況ではいい準備はできない。その辺りをしっかり改善していかなければならないが、そうでない時には状況を見ながら対応していく。