LOVE IN THE FIRST DEGREE/Bananarama | travel in light years...

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気ままな旅日記|この日記を読んで、かつていたあの時間、その場所に帰りたくなるような気分になるといいなぁ|



1987年、ハウス・ミュージックやマイアミ・サウンドがダンスミュージックシーンで流行。ストック・エイトケン・ウォーターマン作品のなかでもリミックス・ヴァージョンとして取り入れられたわ。でもこのタイミングに候補として漏れたリミックスVer.があるのよね。それがバナナラマの「Love In The First Degree [(第一級恋愛罪](House Remix)」。のちにシングル「I Want You Back」のボーナストラックとして収録されたたけど、「Love In The First Degree [(第一級恋愛罪]」がリリース時にはお蔵入りとなったリミックスVer.。

大流行したサウンドなんだけど、どれも同じアレンジばかりでは聴く側も飽きちゃってたわね~。だからさすがのストック・エイトケン・ウォーターマンもハウス・サウンドばかりに片寄ることを避けてたみたい。実際シングル「Love In The First Degree [(第一級恋愛罪]」のヴァージョンを改めてチェックしてみると「Jailers Mix」、「Eurobeat-Style」ね。この2ヴァージョンのように、楽曲本来が持つメジャー路線なPWLのポップ色が強いこの原曲の場合、単にハウス・アレンジしちゃうと、同様なクオリティを維持するのは難しいのよね。

たぶんだけど、こうしたストック・エイトケン・ウォーターマンの懸念があったと思われ、あえて原曲イメージを壊したヴァージョンに仕上げられたみたい。1987年ハウス・サウンドの原型イメージの場合、ベースラインと特有なリズムのみを変更して、曲の流れを維持したアレンジになっているのに対して、シングル「Love In The First Degree [(第一級恋愛罪]」は、単なるハウス・サウンドじゃなく、シンセベースのディレイ効果や、オーケストラ・サンプラーを駆使して、エレクトリックで且つ、スピーディな感覚のあるHouse Remixに変化し、オリジナルソング部分としては、1コーラスとサビメロが繰り返す程度で、ブレイク・ビーツをメインで楽しむリミックスVer.に仕上げられているわ。

おそらくここまでサウンドを変えてしまうと、聴く側もオリジナル・イメージを打ち消す耳の切り替えがしっかりされていないと、受け入れにくいものがあるわね。