ダンス・ミュージック業界における俗に言う「パクリ」。
「フィーチャー」と「パクリ」の境界線は何処にあるの?
ストック・エイトケン・ウォーターマン作品の中で最も有名なエピソードが、バナナラマの「I Heard A Rumour」ね。この曲は元々Michael Fortunatiの「Give Me Up」をフィーチャーしたものなの。
あるパーティーでMichael Fortunatiのマネージャがピート・ウォーターマンに「Give Me Up」を聴かせたところ、ピートおじさんが大変気に入った為、この曲をベースにPWL流としてリリースすることに許可を貰ったというらしいの。
実際に2曲をよ~く聴いてみると、確かに最初に聴いた印象は「ギガ!そっくり~!」なんだけど、これが不思議と聴き続けると段々とそれぞれの違いがハッキリしてくるのよね~。説明すると、Michael Fortunatiの方は♫哀愁ユーロビート♫の代表作、一方バナナラマは♫哀愁ユーロ♫というよりは、例えるならR&Bポップであり、夏をイメージする暖かささえ感じられるわ~。最終的には全くの別モノとも聴き取れてしまう作品となってしまった以上、これは正しく♫フィーチャー♫に匹敵するわね。