TOY BOY/Sinitta | travel in light years...

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気ままな旅日記|この日記を読んで、かつていたあの時間、その場所に帰りたくなるような気分になるといいなぁ|



大体1986年頃までハイ・エナジーやソウル・ミュージックを主に活動していたストック・エイトケン・ウォーターマンがPWL流ポップとしての大ヒットに輝いた曲といえば、黒い宝石ことシニータ嬢の「Toy Boy」を欠かすことはできないわ。

数あるPWL作品の中で最も定番なヒットソングについて、細かくサウンドを語る人ってあんまりいないと思うけど本来ならば大ヒットした曲にこそスポットを当てマジに語ることは重要だ思うわ。この「Toy Boy」の魅力は、全体的なストックとエイトケンによるソングライトが基本であるのは勿論のことで、他にも色々な魅力を備え持っているのよ。

まず一つ目の魅力、それはアレンジであるベースがダブルベースで、「ズンドコ」というメインベースに対して更に「強力なチョッパーベース」が重ねられているところ。この派手なベースラインがキュートな女性アイドル・シンガーの声との絶妙なアンバランスさを演出。

二つ目は、シニータ嬢のパンチの効いたパワフルなヴォーカルね。サビメロである「Toy Boy~♫」の頭の「TOY」という部分の力強いパンチが、ほかの白人ボーカルに出せない声が楽曲を引き立てているわ。そしてグリッターなシンセ音と、ヴォイス音のようなストリングス、ハイ・エナジーから流れてきた打ち込みクラップが一段と楽曲を盛り立てているの。更に、最後のサビメロで「He’s My Toy Boy~♫」で終わるというのがとても旨い手法だと思うわ。

ストック・エイトケン・ウォーターマン!といえば、まさにこの曲!というトレードマークになった「Toy Boy」。そして三人にとってポップ・アイドルとの仕事面での初の大ヒット曲となる、ターニングポイントといっていいでしょう。