こんばんは爆笑

それでは、前記事の続きです。


カメラ・オフの時こそ勝負

10年間を改めて振り返れば、キャスターとしての心構えに変化や影響を及ぼしたニュースは数えきれないほどあった。なかでも真っ先に櫻井の口から出たのは、肝炎対策基本法成立のこと。

  薬害肝炎訴訟の原告で、民主党(現民進党)の議員になった福田(衣里子)さんを取材させてもらった折、肝炎対策基本法が立法される瞬間というのに立ち会って。賛成多数で可決され、法案が通る瞬間というのを、生まれて初めて目の当たりにしました。あれは「今まさに歴史の現場にいる」っていう体験で、今でも忘れられません。
オリンピックでいえば北島康介選手が金メダルを取る瞬間。北京の会場で、センターポールに日の丸が掲げられて君が代が流れる瞬間、「世界一ってこういうことなんだ」って思い知りました。
もちろん東日本大震災も大きかったし…他にもいっぱいありますけどね。そりゃゴルバチョフ元大統領に取材するなんて思ってないし、38度線を取材するとも思ってないし。全部想像以上ですよ。
だから一言で言うと、自分はめちゃくちゃ恵まれてると思います。いわゆる芸能界にいて、会える人・行ける場所って実は限られてます。その枠から大きく離れた人たちに会えたり、そういう場所に行けたりするっていうのは、報道の仕事でしかありえませんから。

 彼の真剣な取材風景を見ていると、人に"会う"ことの中にニュースの核心が凝縮されていることを、改めて思わされる。人との対話、限られた時間内での出会いを、最大限意味あるものにしようと、常に真剣勝負で挑んでいるのが画面を通しても伝わってくる。

 オンエアでは言えることと言えないことが当然ありますけど、その"言えないこと"をどれだけ現場で聞き出したり感じ取ったりできたかによって、オンエアで発するコメントも全くニュアンスの違うものになるーということが、すごく多いです。
  直近で言うと、リオオリンピックの取材である選手に試合直後、お話を聞いた時のこと。コメント取りが終わってカメラを止めた後で、涙を流しながらその選手が語ってくれた短い話があったんです。
それは、ともすれば引退を思わせるような、選手にとっては一番ナイーブなところだったんですけど、それはオフで聞いた事だからオンエアでは言えない。言えないけど…でも、その選手の話をする際に、その一言が胸に残っていれば、おのずと僕の言い方も変わってきますよね。
 芸能界の仕事は基本的に、「カメラが回っている時にどれだけのパフォーマンスを見せられるか」です。だけど「ZERO」をやらせてもらっている上では、「カメラが回っていないところでどれだけの力を出せるか」っていうのも、ものすごく大切。人には大変ですねと言われるけれど、それが面白いところでもあるんですよ。


今回は、ここまでですニコニコキラキラ
3に続きます口笛