ライスワーク/ライクワーク/ライフワークに関して続きです。
環境を創る、というところで止まっていましたが、コンサルの次は起業しました。
とはいっても、ベンチャー時代の同僚が起業するので私はナンバー2的な立場で。
ぼんやり見えていたライフワークですが、一歩進んで、中小企業・小規模事業者の支援をしたい、というところまでは見えていました。
ただ、フォーカスしたい課題や手段についてはまだ絞り切れていませんでした。
そこで事業ドメイン、提供サービスとしても自分の夢を実現できる可能性がとても高い、と思われた元同僚からの話にふたつ返事で参加することにしたのです。
ここまでの勘は恐らく間違っていませんでした。
起業の準備は大変なことばかりでしたが、直面する課題をひとつひとつ片づけていくことが本当に楽しく、また、コンサル時代に培った力を活かすこともでき、仕事が毎日楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
そのような状態で仕事に取り組んでいましたので、無事に会社を立ち上げることもでき、さああとは会社を大きくして良いサービスを届けていこう!と思える段階に進むことができました。
が、しかし・・・です。
元同僚(立ち上げた会社の社長です)と密に仕事をするようになって少ししてから「ん?あれ??」と感じることが増えました。
部下からも色々話を聞いていたのですが、その話を通じても同じ違和感が拭えませんでした。
違和感の内容は(この人はもしかしたら精神を病んでいるのではないのか…)ということでした。
話の本筋からは外れてしまうので、詳細は省きますが、この元同僚は予想通り精神疾患でもう何年も精神科に通院し、5種類ほどの薬を常用していました。薬に対する依存症の症状も出ていました。アルコール依存症でもありました。
私も会社が軌道に乗り始めた、と思ったタイミングでパワハラ・モラハラのターゲットになり、結局それが原因で会社を辞めざるを得ない状況になってしまいました。
私のほかにも、私が辞める1年半前には営業統括マネージャー、開発統括マネージャーと開発担当者複数名が辞めていました。
私が辞めたあとにも、元部下が向精神薬の服用を強制されたり、後任の人が恐喝されたりと…あってはならないことがどんどん起きてしまっていました。
結局その会社は法人として致命的なできごとが起こってしまい、吸収合併という形でなくなってしまいました。
その結果に落ち着いたとき、悲しいとか悔しいよりも、事業が、サービスが継続することになってよかった、という気持ちが強かったです。
少なからずサービスを頼りにしてくれていたお客様がいたので、そのお客様にサービス提供停止という迷惑をかけることが起こらなかった、ということに安心しました。
このとき、私自身の心が病んでしまってもおかしくなかったし、実際相当追いつめられていたのですが、趣味の音楽が救ってくれました。
タイミングって本当にあるんだな、と思いました。
アマチュアオーケストラ奏者には「死ぬまでに一度は演奏したい夢の曲」がある人が多いのですが、ちょうど仕事の面で一番辛い時に、私は夢の曲を演奏する機会に巡り合うことができました。
「仕事」は好きだったので、理不尽なパワハラ・モラハラで全てが潰されているという状況が辛くて辛くて辛くしょうがなく、この世に愛想を尽かしかけたりしたのですが、
「愛想をつかすのはこの曲を演奏してからにしよう」
と思いとどまらせてくれました。
そして迎えた演奏会の本番。
正直メンタルはボロボロの状態だったのですが、今までで最高の演奏ができました。
集中力も研ぎ澄まされ、演奏自体もノーミス。
客席で聞いてくれていた友人や音楽家の先生方からも最高の賛辞をいただくことができました。
演奏会が終わったらこの世に愛想を尽かそう、と思っていたのですが、現金なものです。
こんな楽しい思いが出来るんならこの世も捨てたもんじゃない、やっぱり行動しよう、と思えるようになりました。
そしてこの後、今の会社、今のボスに出会うわけですが・・・
長くなったのでひとまずここでストップ。