今年の1月に試験合格した中小企業診断士ですが、正式に登録するためには実務補習(もしくは実務従事)を15日間受けなければなりません。

中小企業診断協会が実施しているものは、2月と7~9月にあるのですが、
2月はぼーっとしていたのとまだ体調が戻り切れていなかったので見送り、
7月・8月は仕事等の都合で休暇を合わせることができなかったので、

9月コースで初参加してきました。

1回あたり5日間なので、これを3セットやらなければなりません。

実務補習は5~6人で1班となり、中小企業に派遣されて診断報告書を作成します。
私がどのようなところに派遣されたかの詳細は当然記載することはできませんが、
ざっくりいうと建設業、所在地もほとんど土地勘がない場所で、とにかく聞く話、見るもの全てが新鮮で刺激的な5日間でした。

あ、5日間と言えど連続した5日間ではなく、

金曜日→土曜日→日曜日→祝日→火曜日

なので、間の平日5日間は普通に仕事をしていました。

実務補習班は苗字の五十音順で振り分けられるので、

どのような人と同じグループになるのか、指導員先生は誰になるのかは行ってみないとわからないのですが、

大げさではなく、最高のメンバーに恵まれました。
 

指導員先生(かなりの重鎮)も、自分が見てきた実務補習の中でも優秀な部類、と最後に言ってくださっていたので私の感覚に間違いはなかったようです。

今回は5名での班。
6名でやることが多いそうなのですが、前年の合格者数が少ないので今年は5名でやることになったそうです。
去年すでに実務補習受けていた人がそれを聞いたときに「あちゃ~~っ」という顔をしていて、
そのときは理由がわからなかったのですが、後々わかりました。

ベースになる診断報告書テンプレートが6章構成なのです。
なので6名班だと1人1章でいいんですが、5名だと誰かが2章担当することになります。
で、実務補習初参加で全貌がつかめていなかったおバカな私。
「XXと○○の2つ、担当します!」
と自らきつい道に突っ込んでしまいました><

さて班のメンバーですが、性別は私以外は全員男性。
年齢は最年少27歳、その次が私(36歳)、次いで40歳、40代半ば、54歳、とほどよくばらけていました。
仕事のバックグラウンドは全員バラバラで、それが上手いこと診断報告書の作成にも生かせたな~と思ってます。

私以外のメンバーは実務補習2回目が2名、3回目が2名で、初回は私だけ。

なので皆さんにポイントを教えてもらいながら、とにかくついて行っただけ、という感じでした。

コンサル業務はかつて本業でやっていたので、そのハードさは嫌というほどわかっていますが、
この5日間も実務補習とはいえど、やはりハードでした。

顧問先の社長がガチなので、こちらも当然ガチンコです。
期間中の平均睡眠時間は4.5時間、後半4日間は3時間弱睡眠でした。

食事も必然的に外食だらけになり、油っこいものをたくさん食べてしまったので、
気力で乗り切ったとはいえ、身体にはよくないことを数多くやってしまいました。

それでもやっぱり、コンサル業の醍醐味(だと思っている)の、
疲労困憊であっても成果物がしっかりした根拠とロジックのもとに着々と積み上がっていき、形になって出てくる感じを
久々に味わい、アドレナリン出まくりで、何だか変態的ですが気持ちよくてたまりませんでした。

あーやっぱりこういう仕事が大好き!

と思いました。

が、冷静になり、

こんな働き方に酔ってはダメ!(本業の仕事ではないですが)

と自分を戒めました。

がんに罹患した原因は、自分の体力と気力を過信しすぎて自分を労わらない生き方をしていたから、
と反省して改めようとしていたのに、本当に馬鹿です。鳥頭。


1年前の今ごろはなんて消化器内科から外科に紹介されたりして、手術前の検査が始まったりしたばかりのタイミングなのに。


実務補習からはこれからの診断士活動や業務に活かせそうなことをたくさん学びました。新たな人脈もでき、本当に参加してよかったですし、
残りの2セットも楽しみになりました。
でもそれらと同様に、私にとっての大きな収穫は「自分の働き方」について再考する機会を得た、ことでした。

無理は禁物、と文字にするのは簡単なのですが、喉元過ぎると本当にすぐ忘れてしまうのがダメですね。

気を付けねば。