※過去の振り返り記事です

 

大腸内視鏡検査をしてくれたクリニックで紹介状を受け取った翌日、紹介先の病院に行きました。

大規模総合病院は5年前に急性低音障害型感音難聴からの蝸牛型メニエール病(疑い)を患って多摩総合医療センターに行ったっきりなので、本当に久しぶりです。

 

初めて行く病院で場所がよくわかってなかったので、渋谷駅からバスに乗ったのですが、朝のラッシュと雨による渋滞のせいでバスが7分遅れての運行><。

初っ端からそわそわしてしまいましたが、何とか時間内に受付完了。病院の最寄駅からの徒歩ルートもわかりました。

 

初診受付後、10分くらい待ってからすぐに診てもらえましたが、紹介状なしの人たちは数時間待ちを覚悟していたようだったので、本当に大変だな、と思いました。5000円も払わないといけないですしね。

まあでも、地域医療連携の仕組みを適切に動かすためには仕方ないのかな、と思ったりもしました。

 

さて、診察ですが、内視鏡ESDの権威と名高い医長(U医師)に見てもらいました。U医師を紹介してくれたクリニックの先生に感謝です。

 

診察では先日の生検の結果と内視鏡画像(腫瘍部分の画像2枚。うち1枚はインジゴカルミン散布の画像)を見て、今後の方針を決めました。

手術の予約や手配をするのかな~と思いきや、次の予約は再度の大腸内視鏡検査となってしまいました…(汗)。

でも手術前に精密検査をするのは、当然と言えば当然なので、私の単なる早とちりですね。次の大腸内視鏡検査は翌週の水曜日になりました。

 

画像を見てのU医師の所見は、もちろん自身で見たわけではないので全て断言は避けており、西洋医学の医師全般の特徴なのかもしれませんが、最悪の事態を想定した内容を説明してもらいました。

(しかし、私は変に気を使ってもらうよりも、歯に衣着せぬムンテラの方が好きなので、よかったです)

 

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U医師: N先生からはどのように説明をしてもらってますか?

 

私  : 生検の結果、大腸がんだと聞いています。早期なので内視鏡的に切除の処置になるのではないかと・・・それでU先生を紹介していただいた次第です。

 

U医師: そうですか。では生検結果を踏まえて説明をしますね。画像を見る限り早期の可能性が「高い」でしょう。

ただしいわゆる早期の大腸がん…ステージでいうと0や1ですが、であっても、粘膜への入り込みかたが深く、進行がんに近い状態であれば、内視鏡ではなく手術で切除になる可能性もあります。そこで適切にとってしまわないと、将来的に腹膜に散らばってしまうこともあり、今綺麗に取り去るのを最優先にしましょう。

 

私  :そうなんですか…(だいたい予想通りの返答とはいえ、開腹は嫌だった ※腹腔鏡の存在はこの時点では忘れています)

 

U医師: 次は方針を決めるために私が内視鏡をします…私が対応可能な日は明後日か翌週の水曜日になりますがどうしましょうか?

 

私  :(さすがに明後日は調整が難しかったので)では水曜日にお願いします。

 

U医師: わかりました…では14:00にします。このあと看護師さんから下剤の説明を受けて、採血を行ってください。これで今日は終了です。

 

私  : わかりました、ありがとうございます。

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で、私は立ち上がって診察室を出ようとしたところU医師から呼び止められ、

 

U医師: あ、食事や生活を変える必要は一切ありませんからね。前日から検査の準備をしてもらいますが、それまでは普通に食事も生活もしていてください。

 

と言われて問診は終わりました。

 

U医師は私がクリニックで「大腸がん」ということを聞いているのか、ということを慎重に確認されていました。

私自身は自分ががんになったときははっきり告知してもらいたいと思っていた(そして今回もそうなった)のですが、やはり命に係わる悪性疾患…告知には本当に配慮されているんだろうな、と患者の立場になって改めて感じました。

(U医師は見た目は結構な悪人面ですが(笑)、言葉を丁寧に選んでわかりやすく説明してくださるので私はかなり信頼しています)

 

その後、採血を受付し40人待ち(!)という数字にげんなりしたりしていましたが、トイレに行ったり病院内をうろうろしていたらすぐに順番が来て採血。

おそらく私の採血を担当したのは経験の浅い看護師(もしくはインターン?)だったと思うのですが、血管が浮き出た私の腕を見て、見た瞬間安心した表情をしたのが印象的でした(笑)。親指を握ったらよりくっきりと血管が出てきたので、本当に安心した様子。採血自体は滞りなく終わったのですが、採られた量が5本!と多かったので、さすがに終わった後はふらふらでした…。

 

ふらふらの状態で会計受付へ。これがなんと40分待ち!!!

医療事務の人は何をやっとんじゃーと思いつつも、そんな悪態を垂れる気力もなく、病院1階に設置されていたエクセルシオールカフェでカフェラテとベーグルを食べながら、資格試験の過去問を読みつつ待ちました。

 

帰りは雨も弱くなっていたので、病院から最寄りの駅まで徒歩で。

晴れてたら緑も多くて気持ちよさそうだったので、いつか元気な体でここを彼と散歩してみたいと思いました。

 

ちなみにこの日の診察は午前中だけだったので午後からは出勤しました。

社長と会議のときに「大腸にポリープがあるようで内視鏡で採る可能性が高いです」とだけひとまず伝えました。

がんであること、もし入院や腹腔鏡、開腹手術になるようだったら、改めてそのとききちんと話そうと思います。